令和の玲!しもだ玲です。

 

 

今日は、中学・高校の入学式が練馬区内で開催されていました。

 

 

朝の活動報告中も入学される学生さんと沢山すれ違い、いつになく緊張した朝活となりました。

 

 

幼なじみのお子さんも高校1年生となったようで、朝活中にバッタリお会いし感動しました。そりゃ叔父さんって呼ばれるはずです。

 

 

ところで、私の甥っ子も小学1年生になったようです。成長した姿を写メ(死語)してきてくれました。

 

 

大きくなっても可愛いです。

 

 

・・・・・・

 

 

・・・・・・

 

 

・・・・・・と、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、初見の人向けにお伝えします。

 

 

この写真、画像加工アプリを使った私の写真です。

 

 

最近のアプリの進化は凄まじく、本人の顔を『誰か』に変えてしまうほどの力を簡単に手に入れることが出来ます。

 

 

楽しむためのツールとしてはとても良いものですが、包丁や車と一緒。使う人によって善くも悪くもなります。

 

 

こうした手法は、『ディープフェイク』と呼ばれていて、世界的に問題になっている事案もあります。

 

■ディープフェイクとは

人工知能(AI)を使って登場人物の顔や姿を無関係な第三者のものとすり替える動画合成手法、及び、同手法によって作成された動画のこと。

 

コンピューターに自ら学習させ、より正確で効率的な判断を実現させる技術「ディープラーニング(深層学習)」と「フェイク(偽物)」を組み合わせた造語。

 

著名人などの顔を既存のポルノ動画に合成したものは「フェイクポルノ」とも呼ばれる。

 

2017年末、米国のインターネット掲示板で「ディープフェイクス」と名乗る人物がフェイクポルノの作成手法を公開したことを機に、急速に広まったとされる。

 

性犯罪だけでなく、政治工作や大衆扇動などに悪用される危険性もあることから、世界各国で問題視されている。

 

こうした画像に情報を付加して発信するフェイクニュースも問題視されています。昔は高度なPCスキルが必要でしたが、いまでは小学生でも簡単に触れられるようになっていたりします。

 

 

このような情報に踊らされないよう、練馬区へ児童生徒向けのリテラシー教育を推進するように求めています。

 

 

練馬区では、情報モラル教育として、子どもたちの育成に努めていることをお聞きしていますが、『情報モラル』と『情報リテラシー』は別のもので、両方を取得することが望ましいとされています。

 

 

■情報モラルとは : 「節度・態度」のこと。

 

■情報リテラシーとは : 「素養・教養」のこと。

 

 

これだけでは良くわかりませんので、例えてみると。

 

■情報モラル

ネットの情報を鵜呑みにして、問題解決をしないこと。

 

■情報リテラシー

ネットを上手く活用して、問題解決をすること。

 

という風に置き換えることが出来ると思います。これは両方が揃ってはじめて効果があるもので、モラルとリテラシーを兼ね備えた上で、『フィルターをかけるのではなく、自分自身にフィルターを持つ』

ということが重要です。

 

 

社会や大人に都合が悪い物事に蓋をしても、開けてしまうのが子どもたちの好奇心。ということを大人はいつの間にか忘れてしまっています。

 

 

以下、議会での質疑の議事録を転載します。

 

 

■令和元年度 9月25日 練馬区議会決算特別委員会 しもだ玲 議事録より一部引用


◆しもだ玲委員

また、このICT環境整備計画の中で、令和2年度に改定される学習指導要領には、アクティブラーニングの視点に立った学びが取り入れられていますとありました。


したがって、生徒が学習時においてICTを活用し、主体的に解決手段や方法を収集し、それを用いて解決していく内容になりますので、情報の正確さや意図を理解するメディアリテラシー教育はとても重要になります。
 

しかし、区のこうした計画の中から、メディアリテラシーの文言を見つけることができませんでした。練馬区はどうお考えか、お聞きします。

◎教育指導課長 

メディアリテラシー、これは情報活用能力、これの育成ということになりますので、授業等の中で行っているところでございます。
 

 まず教科等では、特に小中学校の社会、それから学級活動、道徳、中学校の技術で取り扱い、指導しているところでございます。
 教員は、どの教科等でも、児童・生徒が重要な情報は何かを主体的に考え、見出した情報を適切に選択・活用する、まさに情報活用能力の育成に努めているところでございます。
 

 また、情報モラルに関しましても、自分も相手も守るための10の心得として、SNS練馬区ルールを学校に示しております。
 インターネット上のトラブルの未然防止を図っており、これも踏まえ、学校ではSNSの学校ルールを作成して、児童・生徒の情報モラルの向上に努めている現状でございます。

◆しもだ玲委員 

また、質問取りの中でいくつかお話させていただきましたメディアリテラシーについては、カリキュラムの外に位置されているようにお聞きしましたが、今やイギリス、アメリカなど諸外国では導入は当たり前で、学校の中と外の区別が薄れていく子どもを囲むメディア環境を考えれば待ったなしだと思います。


 もちろん先ほどのご答弁で、必要だということと、あと、そのメディアリテラシーという言葉自体ではないけれども、またそれと同じような考え方で、実際に学校の道徳の時間などで活用されているというところがありますが、より一歩踏み込んだ場合、どういう展開を考えているのか教えてください。

◎教育指導課長

 先ほどのご答弁と重なるところがございますけれども、授業の教科等の中で、実際にこの情報活用能力の育成は行われております。
 特定の教科というよりも、さまざまな教科に横断をして、この情報活用能力は、今、育まれるというところでございます。

◆しもだ玲委員

 昨日、事前に質問取りしていただいた課長に、これは誰の写真ですかと尋ねて1枚の写真を見ていただきました。もちろん知らない人が写っていたわけですから、知らないとお答えをいただきました。
 実は、その写真は、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオ主演の映画のワンシーンを切りとって、自分の顔に当てはめることができる、アプリで加工した写真でした。


 こうしたディープフェイク映像をつくるのにかかった時間は、1枚で8秒以下とのことです。これに似たアプリはフェイスブックなどでもあり、今や誰もが利用して遊んでいます。


 情報処理技術は、日に日に増す一方で、既に大人でも見にくい状況でもあります。ましてやその写真を加工処理できるのは、難しいソフトウエア、スキルは要らず、アプリで編集可能で、小学生でも安易に利用可能となっています。私たち大人が想定するより、子どもたちの情報化社会は素早いスピードで変化しており、待ったなしの状況になっています。


 質問の冒頭にお伺いしましたSNSのいじめに関しても、今後増えていくことを予想して、被害者はもちろんのこと、情報をうのみにして加害者に回ることを防ぐためにも、より一層、抽象的ではなくて、そのメディアリテラシーという既に概念が確立されているわけですから、そうした方向性をその指導計画の中でしっかり、練馬区の計画の中にしっかりと打ち出していただきたいというのが、私の質問の趣旨でした。

 

これはもう要望にさせていただいて、次の質問に移ります。