令和の玲!しもだ玲です。

 

 

AIの進歩は加速しています。

 

 

素晴らしい技術も、悪者が使用すれば私たちの脅威に繋がってしまいます。

 

 

しかし、規制をかけると進展しなくなる恐れもあるので悩ましいところです。

 

 

こうした事態に対応するのには、やはり「リテラシー教育」ではなでしょうか。これからのICT社会では、フェイク動画や画像を見抜く力が必要とされてきます。

 

 

課題意識として、昨年の決算質疑で、区の教育現場でリテラシー教育を明確に打ち出すよう要望しました。

 

■令和元年9月25日 練馬区議会決算特別委員会 しもだ玲 質疑から引用

 

◆しもだ玲委員 私から、414ページ、学校情報化推進経費の教育ネットワーク経費に関連してお尋ねします。
 総務省が毎年発表している青少年のインターネット利用環境実態調査の結果によると、小学生のスマホ所有率は年々上昇し、2018年時点で約46%まで増加しています。
 中学生でも7~8割近くの学生が所有し、もはや持っていないのは少数派の状況が続いています。事前の質問取りでお伺いしましたが、区内の小中学生のPCまたはスマートフォンの保有率は把握されていないとのことなので、総務省発表の数字が区内でも同様のパーセンテージで推移していると予想して質問いたします。
 昨年10月、文部科学省が実施した問題行動・不登校調査で、全国の小中高等学校などで、平成29年度に認知されたいじめが、前年度から9万件以上増加し、41万4,378件と過去最多を更新したことが公表されたのは衝撃的でした。
 特に、小学校で前年度より3割以上増加、SNSなどインターネット上のいじめも1万2,632件で過去最多でした。
 いじめの件数については、平成29年度については、過去の区議会議事録を拝見し、平成30年度の件数については、先ほど他会派へのご答弁もありましたので、質問の趣旨を変えて、小中学生を対象にSNSを使用したいじめや犯罪等の区内発生状況を教えてください。

◎教育指導課長 SNSの関連の犯罪というよりトラブルということで、平成30年度、われわれに報告があった件数ですけれども、小学校で5件、中学校で19件、これはいじめにかかわるケースの報告でございます。

◆しもだ玲委員 中の詳細まではお伺いするのは、なかなか少し厳しいのかと思っていますが、発生件数やその状況等の調査は引き続き行っていただいて、データとして蓄積されるようお願い申し上げます。
 また、そうした情報を青少年問題協議会や地域の育成委員会など、子どもの育成に携わる人たちへ情報の共有を求めます。
 更に、いじめをしっかり監視していると大人からメッセージを送れるように、区内の児童たちにも公表していただきたいと要望します。
 次に、小中学校におけるICT教育の現状についてお尋ねします。
 平成28年度から平成32年度までの取り組み実施内容を示し、学校ICT環境の整備、活用を計画的、段階的に推進するため、練馬区学校ICT環境整備計画を策定しています。
 資料を拝見しましたが、読んで字のごとく整備に関する計画なので、ハード面の取り組みしか見えてきませんでした。
 また、先ほど他会派からのご答弁の中でもお伺いしてきましたが、その端末を用意するとか、それを活用する学校の先生たち側の意見しか伺っていないので、子ども中心に考えたときに、子どもたちからどういう意見があるのかを教えてください。

◎教育指導課長 まずICTを活用した授業の実際でございますけれども、パソコンルームで今、コンピュータを使った授業は多くございます。
 そのほか、教室でのICT機器を使った視覚・聴覚に訴える授業も展開していることで、子どもたちから、わかりやすくなったという声は聞いていると、学校を通してわれわれもキャッチしているところでございます。
 今後、タブレット等の配備が進めば、プログラミングでの、先ほどご答弁申し上げた内容もできるということで、可能性としてはどんどん広がっていくかと捉えているところでございます。

◆しもだ玲委員 また、このICT環境整備計画の中で、令和2年度に改定される学習指導要領には、アクティブラーニングの視点に立った学びが取り入れられていますとありました。
 したがって、生徒が学習時においてICTを活用し、主体的に解決手段や方法を収集し、それを用いて解決していく内容になりますので、情報の正確さや意図を理解するメディアリテラシー教育はとても重要になります。
 しかし、区のこうした計画の中から、メディアリテラシーの文言を見つけることができませんでした。練馬区はどうお考えか、お聞きします。

◎教育指導課長 メディアリテラシー、これは情報活用能力、これの育成ということになりますので、授業等の中で行っているところでございます。
 まず教科等では、特に小中学校の社会、それから学級活動、道徳、中学校の技術で取り扱い、指導しているところでございます。
 教員は、どの教科等でも、児童・生徒が重要な情報は何かを主体的に考え、見出した情報を適切に選択・活用する、まさに情報活用能力の育成に努めているところでございます。
 また、情報モラルに関しましても、自分も相手も守るための10の心得として、SNS練馬区ルールを学校に示しております。
 インターネット上のトラブルの未然防止を図っており、これも踏まえ、学校ではSNSの学校ルールを作成して、児童・生徒の情報モラルの向上に努めている現状でございます。

◆しもだ玲委員 また、質問取りの中でいくつかお話させていただきましたメディアリテラシーについては、カリキュラムの外に位置されているようにお聞きしましたが、今やイギリス、アメリカなど諸外国では導入は当たり前で、学校の中と外の区別が薄れていく子どもを囲むメディア環境を考えれば待ったなしだと思います。
 もちろん先ほどのご答弁で、必要だということと、あと、そのメディアリテラシーという言葉自体ではないけれども、またそれと同じような考え方で、実際に学校の道徳の時間などで活用されているというところがありますが、より一歩踏み込んだ場合、どういう展開を考えているのか教えてください。

◎教育指導課長 先ほどのご答弁と重なるところがございますけれども、授業の教科等の中で、実際にこの情報活用能力の育成は行われております。
 特定の教科というよりも、さまざまな教科に横断をして、この情報活用能力は、今、育まれるというところでございます。

◆しもだ玲委員 昨日、事前に質問取りしていただいた課長に、これは誰の写真ですかと尋ねて1枚の写真を見ていただきました。もちろん知らない人が写っていたわけですから、知らないとお答えをいただきました。
 実は、その写真は、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオ主演の映画のワンシーンを切りとって、自分の顔に当てはめることができる、アプリで加工した写真でした。
 こうしたディープフェイク映像をつくるのにかかった時間は、1枚で8秒以下とのことです。これに似たアプリはフェイスブックなどでもあり、今や誰もが利用して遊んでいます。
 情報処理技術は、日に日に増す一方で、既に大人でも見にくい状況でもあります。ましてやその写真を加工処理できるのは、難しいソフトウエア、スキルは要らず、アプリで編集可能で、小学生でも安易に利用可能となっています。
 私たち大人が想定するより、子どもたちの情報化社会は素早いスピードで変化しており、待ったなしの状況になっています。
 質問の冒頭にお伺いしましたSNSのいじめに関しても、今後増えていくことを予想して、被害者はもちろんのこと、情報をうのみにして加害者に回ることを防ぐためにも、より一層、抽象的ではなくて、そのメディアリテラシーという既に概念が確立されているわけですから、そうした方向性をその指導計画の中でしっかり、練馬区の計画の中にしっかりと打ち出していただきたいというのが、私の質問の趣旨でした。これはもう要望にさせていただいて、次の質問に移ります・・・