令和の玲!しもだ玲です。

 

練馬区青少年問題協議会に出席しました。

当協議会は、地方青少年問題協議会設置法に基づき、都道府県及び市区町村に附属機関として置かれています。

 

活動の内容は、

①青少年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的施策の樹立につき必要な重要事項を調査審議すること。

青少年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的施策の適切な実施を期するため必要な関係行政機関相互の連絡調整を図ること。

・・・とされており、練馬区に対し意見を述べることが出来るとされています。

 

第一回目の今日は委嘱状の交付に始まり、「子どもたちを健やかに育てる運動」における「青少年を取り巻く環境実態調査」についてが議題として挙げられました。

実態調査とは、

■目的 : 青少年の健全育成を図るため、不健全雑誌や自動販売機等、青少年の健全な成長に好ましくない影響を与えるおそれのある地域環境の実態を把握し、青少年育成活動推進を図るための基礎資料を得ることを目的に実施する。

 

■調査対象 : ①雑誌自動販売機 ②雑誌・ビデオソフト自動販売機 ③ビデオソフト・DVDソフト等レンタル店 ④コンビニエンスストア

 

この調査自体が本当に子どもたちの実態に即した調査なのか、疑問でした。

 

というのも、調査対象のビデオレンタル店が特定の地域だけで2店舗も抜けていたり、そもそも、このネットが発展した現代社会においてお金を出してエロ本を買う青少年をみたことがありません。

 

すでにSNSで無料でアダルトビデオが閲覧でき、ネットを使って個人や物を特定されずに自宅までアダルトグッズが届く現代において、昭和の時代を引きずった調査は役に立ちません。

 

また、お酒やたばこの販売についても、売り手による年齢確認の徹底や大人が注意をしていく運動を起こせば良いことだと思っています。

 

育成のための活動にしても、私が参加しているボランティア団体では、同様の活動を地元で9年間行っておりますが、区から補助金のようなものは1円たりともらっていません。

 

以上の理由で、昨年実施された実態調査の自販機の状況、コンビニのビニ本やたばこ、お酒の販売店舗数の調査が、いまの社会において、子どもたちの実態解明のための調査にリンクしているとは思えないことを指摘しました。

 

何よりも重要なのは、青少年のネット利用について保護者がどのくらい把握できているのか、フィルタリングを施しているのか、青少年のメディアリテラシーの習熟度がどのくらい高いのか、ネットを媒介とした青少年の犯罪被害状況などの把握に始まり、家庭環境の調査や、違法薬物への接触調査など、時代背景をとらえた、より踏み込んだ調査に切り替えていくべきと意見を挙げました。

 

そして、会議で真剣に子どものための事を考えるのであれば、その子どもが参加できる、もしくは、子どもの意見が資料として挙がってくる環境を整えるべきとも伝えました。

 

次回の協議会は来年1月予定です。それまでに子どもたちや、子育て中の保護者さんたちから意見を聞いてまとめていきます。