昨日の朝日新聞夕刊の記事です。練馬のいい話ですので、以下転載します(^_^)/



ぬくもり壁画、園児包む 幼稚園ドーム内360度 「14ひきシリーズ」いわむらさん

里山で暮らすネズミの一家を描いた「14ひきシリーズ」などで知られる絵本作家のいわむらかずおさん(75)が初めて描き下ろした壁画が、東京都内の幼稚園で子どもたちの目を楽しませている。園舎のドーム内に360度描かれたのは大木や小鳥、ネズミたち。「自然に親しんで」との願いが込められている。

 練馬区大泉学園町3丁目の「大泉小鳩(こばと)幼稚園」の入り口は、ドーム形の吹き抜け(高さ8・5メートル)になっている。壁画はドーム内側の周囲25メートルを一巡りするように描かれている。

 タイトルは「おおきな きの、はる なつ あき ふゆ」。1本の大きな木から枝が広がり、季節ごとにキジバトやヤマガラ、アカゲラなどとともに、14ひきシリーズの主人公・ヒメネズミたちが描かれている。

 同園は1966(昭和41)年創立。46年間使用した園舎を建て替えることになった。「子どもたちがわくわくするような空間に」。園長の加藤栄一さん(66)の長女桂子さん(32)と次女優子さん(31)はそう考えた。同園の教諭でもある2人は昨年4月、子どもの頃から作品に親しんできた、いわむらさんに壁画制作を頼んだ。

 栃木県那珂川町にアトリエを構えるいわむらさんは、下見のため工事中のドームを訪れた。登園した子どもたちが大きな木の中へ入っていくイメージが湧き上がり、引き受けることにした。アトリエや同県益子町の自宅の近くでよく見られるケヤキの大木をモチーフにした。

 ヒメネズミたちを登場させたのは、桂子さんと優子さんのたっての願い。「ネズミたちは特別出演。小鳩幼稚園なので、キジバトもたくさん登場させました」

 半年以上かけて仕上げた。原画を10倍の大きさに引き伸ばして印刷して壁面に貼り付け、今年1月に完成した。

 いわむらさんは言う。「子どもの成長には『人間は色々な生き物と一緒に生きている』という実感を持つことが重要。壁画が、生き物と触れ合うきっかけになればうれしい」(小川智)

(転載ここまで)

なんだかいい話です。機会があれば見学させていただきたいと思います(^_^)/