これは朝日新聞の医療サイト「アピタル」のまとめ記事です。なかでもボクがびっくりしたのは、


認知症で行方不明届け出、延べ9607人に 2012年

という記事でした。内容を以下転載します。

認知症が原因で徘徊(はいかい)し、家族らが行方不明者として警察に届け出た人の数が、2012年に全国で延べ9607人に上ったことがわかった。9376人は同年中に居場所がわかり、大半は無事だったが、13年末時点で約180人が行方不明のままだ。25日の衆院厚生労働委員会で、警察庁が長妻昭議員(民主)の質問に明らかにした。

届け出が多かったのは、大阪府警(2076人)、兵庫県警(1146人)、愛知県警(735人)、福岡県警(357人)、警視庁(350人)などだった。

12年に解決したケース(11年以前の届け出も含む)は9478人で、警察が保護したのは5524人。自力で帰宅するなど、家族が無事を確認したのは3230人だった。ただ、所在を確認できた時にはすでに亡くなっていた人も359人いた。届け出から発見までの期間は、「届け出当日」が最も多く6263人で、「2~7日目」が2979人だった。

一方、厚生労働省も認知症の行方不明者の実態を調べ、対策を検討する方針だ。近く全国の市町村に通知を出し、警察に保護されて身元が分からない人を介護施設などで預かった件数や、対策の状況などを報告するよう求める。

認知症の人の徘徊をめぐっては、本人の安否や家族の介護負担に加え、事故が起きた場合の責任も問題になっている。24日には、愛知県の認知症の男性(当時91)が列車にはねられ死亡した事故で、妻に損害賠償を命じる判決も出た。(引用ここまで)


さすが練馬区在住の長妻さん!

と冗談を言っている場合ではなく、少ないとはいえ東京では350人もの方たちが不明になっている、もっといえば大阪では2000人以上が…とびっくりです。

地域福祉のポイントは「自助・共助・公助」といわれていますが、認知症などで自助能力に問題がある場合、まずは共助ということになるのでしょう。民生委員制度をはじめ実効的な見直しが求められます。