今日の日経電子版のニュースです(記事本文は1月7日付とありますが)。


外環地上道路の練馬区部分、道幅大幅縮小も選択肢 東京都
2014/1/7 23:17

 東京都は東京外郭環状道路(外環道)の地上部に計画している都道「外環の2」(練馬―世田谷、9キロメートル)の練馬区部分について、3種類の幅員を示した計画案をまとめた。住民を交えて検討を進めた結果、生活道路として道路の幅(幅員)を大幅に縮小する選択肢も示したのが特徴。地上部街路の具体的なデザインを提示したのは初めてで、今後、3案から1案に絞り込む方針だ。

 今回まとめたのは練馬区部分の約3キロメートル。3案はいずれも車道は片側1車線で、生活道路という位置付け。歩道と車道のみの場合は18メートル、自転車道を付けた場合は22メートル、環境に配慮し中央に幅10メートルの緑地帯を設けた場合には幅40メートルとした。

 2010~11年に公募の区民や町会関係者などを交えた話し合いで検討を進めた。練馬区は南北方向の道路が少ないことから道路を造らないという選択肢は外されたが、一方で複数車線を持つ大型幹線道路は必要ないとの結論に至り、3案を示した。

 都は今後改めて区民の意見を聞いた上で、3案からどの案を選ぶか決める。最終的には現在の都市計画を変更し、新たな計画を定める方針。実際に事業に着手する時期などは未定だ。

 都は「外環の2」の計画がある杉並区、武蔵野市でも練馬区と同様の話し合いを実施中で、三鷹市では今後開く予定だ。それぞれ地域事情が違うため「自治体ごとに結論が異なることもありうる」(都の担当者)というが、今回都が初めて具体的な街路のデザインを公表したことは、他の地域の議論にも影響を与えそうだ。世田谷区は道路がかかる部分がごくわずかなため話し合いは実施しない。

 外環道は1966年に都市計画決定された。幅員40メートルの「外環の2」の中央に高架で片側2車線の高速道路である外環道を通す計画だったが、住宅地を通ることから地元の反対が強く事業は凍結。その後当時の石原慎太郎都知事が外環道を大深度地下に移す方針を表明し、事業を再開した。一方で「外環の2」の都市計画は存続していた。

(転載ここまで)

関係者の話し合いのなかから生まれたものであれば、地元の異論は少ないと思います。外環道の整備は文中にあるように1966年に計画されたものでした。かついま整備が進もうとしているのは2020年の東京オリンピックにむけた基盤整備の一環です。

練馬区の大きな課題が基盤整備の遅れですが、こうしてひとつひとつ前へ進むことを願っています。