メリークリスマス!

読売新聞に「ママは聖歌に首ったけ」とちょっとシャレたタイトルで、練馬区のグスペルグループの紹介記事がありました(写真参照)。以下、記事を転載いたします。ボクの目を引いたのはメンバー56人が「子育て真っ最中」ということでした。こういう人たちを支援できる地域ってすばらしいと思います(^_^)


子育て真っ最中 ゴスペル仲間56人

 黒人系音楽の一種で、映画「天使にラブソングを」でも流れる「ゴスペルソング」にのめり込む子育てママさんのグループがある。25日はクリスマス。聖夜への祈りを込め、明るい歌声を響かせている。

 21日午後6時過ぎ。練馬駅前のイルミネーション点灯式で、合唱グループ「マミー・ジョイン・クワイア(聖歌隊)」約30人が「アメイジング・グレイス」を歌うと、買い物客らが足を止めて聞き入っていた。

 「マミー」ができたのは2011年。練馬区と豊島区を中心に活動し、メンバー56人全員が子育て中の母親だ。ボーカルスクール講師の山野辺優美さん(30)が、区報やインターネットなどでメンバーを募って結成した。

 ゴスペルの発祥は諸説あるが、白人しか入れなかった米国の教会の外で、黒人が独自に歌った聖歌が定着したとされる。米ニューヨークの音楽教室に通っていた山野辺さんは、現地の教会に飛び入りで聖歌隊らと一緒に歌っていた経験から、教会とゴスペルが地域のつながりを形成していることを知った。

 山野辺さんは帰国後、「ゴスペルには生きる力が詰まっている。歌うことでママたちの心が満たされれば、子供や家族、地域も明るくなる」と、ゴスペルなどを歌う「ママさんコーラス」を作ることにした。

 豊島区の主婦佐藤薫さん(46)は昨年春、小学2年の長女瑞季さん(8)と一緒に訪れた区内の集会所で「マミー」のライブを見た。赤ちゃんを抱っこしたママたちが、子供たちと一緒に舞台で歌ったり踊ったりするのを見て、その場で参加を決めた。

 その夏、初めて参加した練馬区の老人ホームでのライブで「上を向いて歩こう」を歌ったところ、車椅子のおじいちゃんが目の前で、涙を流して喜んでいた。「決して上手じゃないけど、気持ちを込めれば伝わるんだ」。歌うことの楽しさを知った。

 練馬区の主婦大西めぐみさん(29)は今年9月に「ママ友がほしい」と参加した。長女柚子ちゃん(1)はかわいいが、まだ手がかかり、友人との交流も、自分の時間もなくなった。先の見えないような気持ちになっていたが、柚子ちゃんを連れて練習に参加するようになり、先輩ママのアドバイスも得られるようになった。今では自宅でも、家事をしながら小さな声で歌を口ずさんでいる。

 山野辺さんは「キリスト教徒もそうでない人も、純粋に歌を楽しめる第二の居場所をつくりたい」と、次のライブに向けて準備を進めている。

(2013年12月24日 読売新聞)