$しもだ玲☆未来navi

都心から羽田空港へのアクセスについて、新路線の記事を書いたあと、関連するニュースなどを調べていて、「蒲蒲線」という計画にたどり着きました。

写真は今年の8月5日に大田区で開催された「平成25年度 大田区新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会」の報告です。

ここに松原忠義大田区長のあいさつが公開されていますので、転載いたします。

◎松原 忠義大田区長 
蒲蒲線の構想を始めましたのは、昭和62年です。まさに26年前になります。大田区にとって、長い間、新空港線「蒲蒲線」は、悲願の問題でありました。しかし、26年という大変長い歳月の間には、時代の変化があり、平成22年に羽田空港が32年ぶりに国際化となりました。そして、私共の大田区の基本構想は、地域力と国際都市という大きな2本柱を掲げてスタートさせました。現在、羽田空港は国際線の就航が進み、来年の3月から国際線の昼間の時間帯で、さらに3万回増えることになっています。 

一方、羽田空港の跡地開発は、53ヘクタールを三つに分けて、第1ゾーンを大田区が中心に進めているところです。この第1ゾーンについて、東京都では、アジアヘッドクォーター構想特区の中で、そして、国では、国際戦略特区として、位置付けられています。まさに羽田空港をどう活かすかということが、この長く続いております日本の低成長やデフレな経済状況の脱却をしていく大きな経済再生の拠点に恐らくなると思っています。大田区では、東京都や国とともに、話し合いや検討を進めています。国際都市を目指す大田区では、空港から大田区へ人とモノを運ぶ新空港線の役割が、ますます重要になってくると思っています。

先だって大田区では、「おおた未来プラン(後期)」を策定するにあたり、区民の方にアンケート調査を行いました。「住みよいまちづくりに向けて大田区はどのような課題に力を入れていくべきでしょうか。」という問いに対して、建築物、道路、橋梁等の耐震化の強化が51.4%の支持で第1位。そして、蒲田におけるJR・東急電鉄と京浜急行の接続改善、新空港線「蒲蒲線」の整備について40.2%の支持で第2位でした。区民にとって、4割の方が、新空港線「蒲蒲線」の整備促進について、期待をしているという調査結果となっています。

新空港線実現への大田区としての確固たる意志を示していくために、新空港線の整備資金として昨年度に5億円、今年度も5億円、計10億円の基金の積立を行っています。

新空港線につきましては、引き続き国や東京都など関係各位の協力を得ながら取り組んでいきたいと思っています。合わせて、区民協議会の皆様のお力を得て、新空港線の早期実現を目指してまいります。

(転載ここまで)

概要がよくわかるあいさつです。さらにボクが興味を覚えたのは、橋本欣一目黒区議会議長のさいさつのなかにある「目黒区民の方々は、もとより周辺地域の方々、東急東横線と3月からつながりました副都心線沿線、そして西武池袋線または東武東上線の方々にも、大きな利便性があるものと確信をしています」という部分です。

3月に副都心線を経由して西武池袋線が東急東横線と直通運転をはじめましたが、ときどき東急の車両にのると、いままでみたことのない横浜方面の広告などが目にとまります。知人は「東横線との直結で池袋や渋谷などの混雑駅を回避できるようになって便利になった」などと話してくれますが、たしかにこの蒲蒲線が実現すれば、練馬から自由が丘もしくは田園調布で1回乗り換えれば羽田に行ける可能性が出てきます。

東京オリンピックがらみの都市基盤整備が練馬区にどう影響するかなかなか見えませんでしたが、こういう話はわかりやすいですね。

蒲蒲線の実現には難題もあるようですが、ぜひ推進していただきたいと思います!