ネットでニュースを読んでいたら下記の記事がありました。まずは転載します。


2台風、予報難しく 「藤原の効果」動き複雑
2013.10.23 07:18

 非常に強い台風27号は22日、南大東島の南東を北西へ進んだ。26日ごろには伊豆大島へ接近する恐れがある。一方、非常に強い台風28号は南鳥島の南を北西へ。27号はもともと動きが遅く予報が難しかったが、今後2つの台風が接近すると「藤原の効果」と呼ばれる複雑な動きを取る可能性があり、さらに動きが予測しにくくなるとみられる。

 気象庁によると、27号によって日本列島は25日に西日本で荒れた天候になり、27日まで列島の広い範囲に影響する見込み。26日には関東にも台風が接近する恐れがある。

 27号より東を進行する28号は本州へは接近しない見込みだが、26日ごろには27号に28号が接近する可能性がある。日本気象協会などによると、2つの台風が千キロ以内に接近すると近づいたり離れたりするなど複雑な動きをすることがある。中央気象台(現気象庁)台長を務めた藤原咲平(さくへい)氏が大正10(1921)年、こうした動きを指摘。以降「藤原の効果」と呼ばれている。

(転載ここまで)


気象がらみなので、新田次郎さん(本名藤原さん)がらみかと思ったら違いましたね。ということで、調べてみると「コトバンク」に下記のような説明がありました。

ふじわらこうか【藤原効果】

二つの台風が互いに相互作用を及ぼすほどに接近(その距離は台風の大きさに依存するが,ふつう1000km以内)すると,ある点を中心に反時計回りに回転運動をするというもの。名称は藤原咲平に由来する。台風は剛体ではないので,台風の中心の移動は位相の変化として考えると,それぞれ台風という渦がもう一方の台風に伴う風によって流されると解釈される。したがって二つの台風の大きさが異なるときは,小さい台風の方がその効果を受けやすいはずである。


なんだか政治力学にも使われそうな話ですね。