昨日のつづきです。

びっくりするのは、「ビジテリアン大祭」の一節に登場するマルサスの人口論です。

世界史でも有名ですが、「はてなキーワード」には次のように概説されています。

トマス・ロバート・マルサス Thomas Robert Malthus. 1766-1834

英国の聖職者・経済学者.
ケンブリッジ大学で数学と生物学を学んだ後,国教会牧師となる.1805年に東インド会社附属学院教授となる.

その前に父の勧めで著した『人口論』では,食糧が算術級数的にしか増加しないのに対して人口は幾何級数的に増加するため,過剰人口により社会的貧困と惡徳は必然に生ずるとしてゴドウィンらの社会主義思想を批判し,人口抑制のための禁欲を説いた.

近代経済学の立場からは過少消費説や有効需要説の提唱者として高く評価されており,またリカードとも終生交友を持った.

もちろんボクは全文を読んだわけではありません(笑)。

が、「人口抑制策」については、あまりにも有名なのでもちろん知っています。

で、ボクが語りたいのは、こういう社会学的な経済学的な話を宮沢賢治が作品の中に登場させている、という事実です。

この話は明日に続きます。