昨日ご案内した通り、今日は一般質問のときに質問した「練馬区の医療・健康」についてをUPします。

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2012年11月第三回定例会 しもだ玲一般質問より引用

■練馬区の医療・健康についておたずねします。

①まず現役世代の健康診断について質問します。

最近の週刊誌をみておりますと、毎号かならずといっていいほど健康情報が特集されています。決して中高年だけの話ではなく、若者世代にむけた内容も比較的多いように感じています。
さて最近の医療分野では、予防医学、プライマリーケアという言葉がありますように、早期発見により、病気が軽度のうちに対策を立て、治療しようという考え方が主流になっております。
健康診断はそういった考え方にもとづくものですが、サラリーマンの方たちは加入者全員が組合けんぽ・協会けんぽ、公務員共済などの仕組みで定期検診が行われています。
しかし、自営業者・フリーターなどが多く加入している国民健康保険の場合、健康診断の費用は自己負担ということでやや遠い存在だったかもしれません。が、医療保険制度の改革により、平成20年3月から「特定健康診断・特定保険指導」が義務化され、これによって国民健康保険でも、40歳~74歳の国民健康保険加入者を対象に特定健康診断や特定保険指導が実施されるようになりました。練馬区におきましては、さらに区独自の政策として30歳からを対象として実施されています。国民健康保険の被保険者である区議会議員にも健康診断の案内が届きましたが、全額自己負担の対象者は私ひとりだけでした。
私自身、社会人になってから一度も健康診断を受けておりませんでしたので、いい機会だと思い受診いたしました。が、もろもろ見積りをとってみると20,844円という費用がかかりました。
高校大学を出て、やっと就職し、あるかわからない定年を迎えるまで40年ほど働き、かつ、これから家庭を築き、子育てをする若い世代にとって、このような金額は決して安いものではありません。実際、国保納税者の同世代に意見を聞いてみましたが、「健康には気をつけているけれど、費用が高いので二の次」という意見が多数でした。全額自費で受診したことのある人はいませんでした。
先般開催されました「練馬区健康推進協議会」でも同様の質問をいたしましたが、区の見解としては「20代は生活習慣病のリスクが非常に低い、ということから支援するべきという検討を要する状況にない」また「税金をつかう観点から効率的に行う必要があり、国としても罹患率が高くなる40歳以上に対象を絞りこんでおり、10代20代は人生で一番健康な年齢なので、異常を感じた場合は病院で受診すれば健康が維持できる」ということでした。

先ほどお話した予防医学の考え方は、体の問題が深刻化したり、病気になってから治療や対処をするより、その前の段階で予防すれば、本人に経済的また精神的にリスクを回避できるというものです。協議会での答弁にもありましたが「検診は、100万人に1人の割合でみつかる場合は行政では行わず、1000人に1人程度で見つけれられる場合は検診の効果が期待できる」と伺いましたが、検診をやらずして100万人にひとり、ということを先に言えるのかやや疑問もあります。
こういう質問をいたしますのは、乳幼児、児童、青少年のうちはさまざまな健康上のサポートが受けられますし、練馬区においてはお話したように30歳以上が健康診断を受けられます。大学でもおおむね健康診断は実施されておりますので、22~3歳から30歳未満の世代だけが健康診断の対象外ということになります。じつはこの世代こそが保険料を負担しながらも一番利用していない世代なのです。私も今年病院には一度も行っていませんが、健康保険料は頭がクラっとくる程の高額です。それにフリーターなどの立場で国民健康保険加入者も多いはずです。

こういう話をしますと若い世代の愚痴のように思われてしまいかねませんが、健康診断を受ける習慣を身につけることこそが、長期的にみて保険料支出の軽減につながると思います。こういった観点から、すぐにではないにしろ何らかの対応が取られても良いのではないかと感じます。区の所見をいただきたいと存じます。

②次に練馬光が丘病院について質問します。
今年3月末で日本大学医学部が撤退し、地域医療振興協会が新たな経営主体となって練馬光が丘病院がスタートし7ヶ月が経ちました。光が丘病院問題は、テレビや新聞などを通し、さまざまなかたちで報道されました。私の記憶する限り練馬区の話題がこれだけ報じられたことはなかったように思います。比較的ネガティブなイメージで報道されましたが、再スタートを切った以上、地域の中核病院として周辺住民のみなさんから信頼されるよう、経過を見守りつつ、地元の議員としても支援していきたいと思っています。
経過を伺いますと「現状は問題ない」ということですが、同病院の医者のネームプレートをみますと日本大学時代に比べて随分と空白が目立ちます。医者の確保、救急受け入れの問題など、本当に課題等はないのでしょうか。お聞かせください。

また、先週末は、練馬の地域医療を考えている方たちと交流をしてきました。同会に参加されていた人たちのなかには「意見をいっても聞いてもらず、一方的に進められている実感がある」という趣旨のご意見がありました。私自身、ご担当の方とお話しをさせていただく機会を今年度は多くいただいておりますが、決して一方的に進めているという感じはうけません。けれでも、決して感情的ではなく、もっとお互いにクールに意見を出し合える場をもっと設けても良いのではないかと思います。関連する委員会や協議会を設けていることは承知しておりますが、私のところには、意見をお持ちのさまざまな団体の方たちから、「各種委員会・協議会が人選を選定しているとのことだが、なかなか参加できない」という話が届きます。こういう協議の場の人選について区のご意見をお聞かせください。

引用ここまで
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今回の質問内容のなかで特に「20代における健康診断」についてのところは同世代の意見を主張しました。

まだ愚痴を言うわけではないですが、毎月健康保険料を収めているのに利用する機会がないだけではなく、利用するための行政サービスがとくに酷いのがボクたち若年世代です。

機会あるたびに主張してますが、この分野はもはや同世代でないと理解されないようです。