先日の一般質問。先日は冒頭部でしたので、今日は「まちづくり」について質問した内容をUPします。

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2012年11月第3定例会 しもだ玲 一般質問より引用

■区のまちづくりについて

①まず、外環道について質問します。
今年の9月5日、東京外郭環状道路の世田谷~練馬間の着工式が開かれました。同区間は関越道、中央道、東名高速を結ぶ約16キロで総事業費は1兆2820億円が見積もられています。開通すれば、現在一般道で約1時間かかる世田谷から練馬間が12分に短縮され、都心渋滞の緩和や、練馬においては谷原交差点の慢性的な渋滞の解消が期待されるというものです。

昨年の一般質問の際にご答弁をいただきました内容ですが、外環道は国道でありますが、練馬区も道路建設については「早期完成に向けて取り組むよう更に働きかけてまいります」と答弁をいただきました。そこで、今年の2月の私の質問のあと今日に至るまで、具体的にどのように取り組みがあったのかお聞かせください。

また「所要の事業費を確保する」とのことでしたが、予定では東京都が招致を目指す2020年夏季五輪開催までの開通を目標としているということですので、残り約8年ということになります。この間、区として具体的にどのような事業が予想され、どの程度の事業費が予測されるのか、お教えいただきたいと存じます。

私のところには建設賛成派と反対派の両方からのご意見をいただいております。また、先日は区内大学の学生たちから外環道についての取材を受けました。このように老若男女問わず、とても関心が高いことを実感しています。
着工式が開かれた以上、事業凍結することはおおよそないと考えております。そうなると、反対・慎重派の方たちのなかには「もう意見を言っても無駄だ」と思う方も出てくると思います。これにつきまして、毎月私が発行している活動報告、月報の2月号に、以下のように書きました。記事を一部引用します。

「一方の反対運動の方ですが、その主な主張は費用対効果の問題、大深度ということでの地下水問題、排気問題があげられています。また、昨年の東日本大震災の災害を背景に地下道の安全性についての不安なども提示されています。
こういう問題については、残念ながら、すべての人が納得できる解決法はみいだせないでしょう。結局のところ憲法にいう「公共の福祉」をどう解釈するかということになってしまいます。しかし、議論は無駄ではありません。外環道の計画がもちあがった40年前、私はまだ生まれていませんでしたが、当時の最大の課題は「排気ガス」だったようです。これに関してはその後世界的な排気ガス規制のなかで技術が進みずいぶんと改善されたことは周知の事実です。こういった事例のように反対運動の論理に耳をかたむけることはこのような新たなイノベーションを生むことにもつながると思っています。どんなにインターネットなどの技術が発達しても日常生活には物理的なモノの移動は必要不可欠です。私たち自身の移動や物流は欠かせないものであり、それはできるだけスムーズであるべきと考えます。そのためにも推進派も慎重派も意見をクールに出し合い「公共の福祉」という視点で協議をするべきでしょう。

今もぶれずに以上のように考えております。
民主主義という論理は全員一致ではなく多数決の論理です。したがってどのような事業・政策についても賛成反対の意見がでます。問題は、多数決で決まったことだから、というだけでは実社会では、きしみが生じてしまうでしょう。反対される方たちへの理解促進は着工後も努力すべきものだと思います。
外環道について国は、私も見学してまいりましたが、オープンハウス等を設置し、パネルや模型等を用いて理解促進を求めようとしています。練馬区におきましても、外環道だけではなく練馬区がめざす都市基盤整備の全体像への理解促進を促すさまざまな世代への区民参加型のイベントなどをもっと展開すべきだと考えますが、区の御所見をお聞かせください。

またすでに取り組まれているのであれば、お教えいただきたいと存じます。

次に、私のアジェンダでもあり、練馬の求心力になり得るランドマークとして前向きに受け止めている「としまえんの都立公園化」について質問します。
昨年9月に東京都が、としまえんの敷地など22ヘクタールを買収し、地域住民の防災拠点であり避難場所としての機能を強化した「練馬城址公園」を整備する方針が明らかにされました。現況は、昨年12月に都の計画公園緑地の整備方針のなかに今後10年間、平成32年度までに事業認可を取得する計画の位置づけがなされたということでした。今年9月の決算委員会の答弁では「その後、具体的に進捗があったかということについては承知していない」ということでした。また「としまえん」側も前向きに考えていない旨の報道もありました。
しかし平成32年度までに事業認可を取得するということであれば、ここ2~3年のうちには区民のパブリック・コメントを求めるなどの必要性、あわせて区議会でも審議する必要もあるでしょう。早急に取り組むべき課題のひとつであると位置づけています。

いま区としては「東京都としての具体的な考え方や事業スケジュールが示されていないので、それについての情報収集や事業の考え方との調整などをしている」というところではないかと推測いたします。
都との情報の交換や収集作業は引き続きしていただけるものだと思いますが、先般企画総務委員会でご報告いただきました、昨年度の区としての検討状況の資料のなかには、どのような事業が可能かどうか具体的になってきている印象がありましたが、そのことについては練馬区の意見・要望として都に伝わっているのでしょうか。お聞かせください。

また、「地元の自治体として練馬の魅力の向上につながるような公園整備を要望していきたい」というのが区の意見だと思います。事業主体は都でしょうが、としまえんは1992年には年間で500万人ほどの来場者があったそうです。いまは減少傾向にあるものの、猛暑だった今年のプールへの来場者は約35万人と、前年より2割増えたそうです。また先週23日からはウインターイルミネーションが始まったり、練馬区の成人式は「としまえん」で行われるなど、地域に根付いた遊園地として維持されていると思います。
以前のテレビCMで「窓をあければ、としまえん」というものがありました。いわゆる「ゲタばき感覚」を表現したいいCMだったと記憶していますが、練馬の子どもたちが「としまえん」で遊び、成人式をあげ、将来練馬で家族を築き、家族でまた「としまえん」にくるという、区民にとって手の届く、いわば生活の一部になっているといっても過言ではないと思います。
そういった意味で練馬にとって「としまえん」がシンボルであるとすれば、としまえん側の論理との調整もふくめ、区が間に、より積極的に入る必要性もあるのではないかと考えますが、区のご所見をお聞かせください。

②西武新宿線について、とくに上石神井から武蔵関間における基盤整備について質問します。

冒頭に練馬には「イメージをどうアップするか」という課題があると申し上げました。また前回の一般質問のときには、練馬の魅力をさまざま媒体に、よりアピールする「ねりま・メディア・コミッション」という考えた方を提言させていただきました。
私自身のブログでも練馬の話題をUPしていますが、今年の7月、それを見てある住宅情報誌のウェブ・マガジンから、「大泉学園の見所」を紹介したいと連絡がありナビゲーターとして取材協力をしました。そのとき練馬区全体のイメージを取材スタッフに聞いたところ、西武池袋線と新宿線を比較すると最近では池袋線に勢いがある、という答えでした。また西武新宿線沿線は中野区杉並区のイメージはあるものの、どうも練馬区と結びつきにくいというような率直な意見もありました。

たしかに上石神井駅南側を通る青梅街道の南は文教地区として人気のある杉並区善福寺ですから、イメージはどうしてもそちらの方が強いかもしれません。しかし上石神井から武蔵関にかけての一帯も良質な住宅地であり、練馬区の魅力を支える要因でもあると考えています。池袋線沿線に比べてこのエリアの基盤整備の方向性がいまひとつ見えてこないというご意見も耳にします。外環道の着工などにあわせて、区はこの地域における基盤整備の方向性などについてどのようなお考えかご所見をお聞かせください。

引用ここまで(明日へつづく)
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練馬区は都市基盤整備が特に遅れている地域だと思います。