練馬区特別委員会に出席した後、飯田橋で開催された特別区議会議員講演会に参加してきました。

タイトルは「健康格差是正に向けて」です。その趣旨は、

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(公財)特別区協議会HPより引用
http://www.tokyo-23city.or.jp/event/seminar/document/240904kouenkai.pdf

いま日本で「健康格差」が問題になっています。健康格差とは所得水準、社会階層、就労環境などの違いや地域間に生じる健康状態の格差のことで、今年7月に厚生労働省から公表された「健康日本21(第2次)」でも、「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」が柱となるなど本格的な取組みが開始されます。
平成24年度第3回の議員講演会では、社会疫学の分野をリードし、著書『健康格差社会-何が心と健康を蝕むのか』で健康格差社会の現状を示し、国民の健康度を上げるための地域のあり方や社会政策を提唱する近藤克則氏をお招きし、特別区が取組むべき対策をうかがいます。

引用ここまで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


統計データや、ハリウッド映画「タイタニック」の話(これも講演会の資料にありました)などから、社会階層と健康格差についての話題でした。なかなか興味深い内容でした。

講演後、近藤先生と二人で社会福祉施策の方向性や課題について話し合いました。これもなかなかおもしろかったです。

格差の一例ですが、ボクたち20代の世代は、健康に気を遣いたくても費用負担が他の世代とは異なります(高い!)。

実際ボクも区の健康診断を受診した際、全区議会議員中ただひとり「全額自己負担」になっていて驚きました(もろもろ検査しなんと20,000円!(+o+))

健康推進協議会でも、予防の観点から高齢世代だけではなく、若年世代へ支援する施策を考えるよう求めていますが、「20代は若く、病気のリスクが少ないので対象にならない」という趣旨の答弁でした。

もちろん全額負担してくれ!とは言いませんが、これから長く社会保障費を担う世代の健康面でのサポートは重要だと思います。

サラリーマンの場合、会社や勤務先で定期的な健康診断が行われますが、とくに20代に多いフリーターなどでは健康保険料の滞納というケースも多く、当然のことながら健康診断などはやっていないケースも多いと思われます。

社会保険は自己責任論だけでは対応できないと思います。健康診断などを通じて社会保険の大切さを訴え、だからそれをささえる保険料が必要であること、加入する大切さなどを訴えていく必要があると思います。

実際、ボクの周りにはフリーターで子育て中という20代がいます。生活のことを考えると「自分の健康は二の次」「お金がかかるならいまは考えない」という考えのようです。

社会保険はいうまでもなく加入することが前提ですが、加入することの意味をもっと理解してもらう必要性を感じます。

たくさん保険料を払ってもあまり病院にかからない人、国や自治体はこういう世代をもっと大切にして欲しいと思います。

こういったボクら世代の意見が届くよう、日々の活動にもっと力を入れていきたいと思います。

$しもだ玲