日本ではほとんど知られていませんが、今日はコロンブスがアメリカを発見した日だそうで、州によっては休日になっているところもあるようです(多くは第2月曜日にしているとのこと。ハッピーマンデイですね)。

ネットで調べていて注目すべきだと思ったのは、

インディアンにとっての「コロンブス・デー」という記述でした(下記サイト)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%96%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BC

ここには次のような記述があります。

1911年、オナイダ族インディアンのローラ・コーネリアスや、オマハ族のラ・フレスカ姉妹ら、インディアン女性運動家たちは「アメリカインディアン協会(Society of American Indians)」を設立し、「全米インディアン・デー」を提唱した。彼女らは「コロンブス・デー」と同日にオハイオ州コロンバスで第一回決起大会を開き、「インディアンが白人のアメリカを発見した日!」とのスローガンを掲げ、この日に抗議した。

現在も反「コロンブス・デー」運動は「アメリカインディアン運動(AIM)」などに引き継がれ、毎年この日になると全米各地で抗議行進やデモが行われていて、この際多数のインディアンが逮捕されている。また、この休日の名称そのものの変更を要求するインディアン団体「コロンブス・デー変更同盟」(The Transform Columbus Day Alliance)も運動を強めている。

中略

2007年10月7日、AIMスポークスマンであるスー族のラッセル・ミーンズは、コロラド州デンバーの「コロンブス・デー」に、デンバー市庁前で以下のようにスピーチを行っている。

コロンブス・デーを祝うことは、インディアンに対して過去に行われた圧迫と残忍な暴力による恐ろしい征服を許容することに他なりません。もちろん、マヤ族やアステカ族などのさまざまのインディアンの中には、恐ろしい人身御供と食人を行っていたとの批判もあるでしょう。シオニストは、大統領予備選挙や中学校などで共感を生むために、第二次世界大戦でのホロコーストがより重要であり、プロパガンダとして機能しなければならないと主張しますが、それはインディアンに対する大量殺戮が 今まで人類史で見られた中で、最大のものであるという事実を汲んでいません。 人種差別主義礼讃者の、そして、大量殺戮礼賛者による地獄のコロンブス・デーなぞ糞くらえ、それは“コンキスタドール・デー”に変わるべきです!

2007年10月13日の「コロンブス・デー」では、「コロンブス・パレード」発祥の地コロラド州では、パレード100周年にあたり、「コロンブス・デー変更同盟」やチカーノ団体などと連携したAIMが恒例の大規模抗議デモを決行、「コロンブス・デー」(Columbus Day)を「KKKolumbus Day」と名付けた。

<以上引用>

歴史認識のむずかしさがここにもあります。