しもだ玲

今朝の朝日新聞be(土曜日折込)に「便利で怖い位置情報と付き合う」という記事が掲載されていました(先週につづいてのもの)。

まず「位置情報とは」ですが、はてなキーワードには

人や物、建物等の位置に関する情報。緯度と経度の座標で表す。取得方法はGPSを利用するのが一般的で、カーナビゲーションシステム等で必要となる。近年は携帯電話を用いた事例が増えている。

とあります。カーナビなどについては目にみえる技術ですからイメージしやすいと思いますが、朝日の記事は、主に写真やインターネットの記事の問題点です。

ボクはドコモのスマートフォンを利用していますが、このカメラ機能で写真をとると、自動的にその写真の位置情報が写真データのなかに組み込まれます。こういった技術は一方で大変便利(iphoneの場合だと写真アルバム機能に「撮影地」というものがあり、地図上にどこで撮った写真かが自動的に整理されていて、すぐに検索できます)ですが、一方でいろいろな問題点もはらんでいます。

たとえば、女性のみなさんが自宅においてあるぬいぐるみの写真を撮ってブログにUPすると、その写真がどこで撮影されたものか、すぐに検索できるわけです。ストーカー行為を助長する可能性があるわけですが、一方では犯罪防止に有効なケースもでてきます。

ときどき耳にするのは、「自分はそういう機能をつかっていないから…」というものですが、すでにそういう高度情報化社会にいるわけですから、無縁ではありません。

「そういうことが考えられるから、ITC技術なんていらない」という意見もよく耳にします。これも同じことで、触れなければ自分には及ばない…というもは大いなる誤解であって、知らないことは時として大きな問題を引き起こしかねません。

ITC教育は技術的な面のみならず、こういった社会における応用、自分を守る知識を学ぶことでもあります。