しもだ玲

今日は天皇誕生日です。おめでたい日ではありますが、あえてこの本をご紹介したいと思います。いまは東京都副知事となった猪瀬直樹さんの労作です。

猪瀬さんはすぐれたドキュメンタリー作家として活躍されてきましたが、こういった分野でのきちんとした取材にもとづく作品にはいつも感銘を受けます。

文庫の帯には「皇太子明仁の誕生日に、なぜA級戦犯7人の死刑は執行されたのか?」とあります。ボクが政治の世界を目指さなかったらおそらく読まなかったテーマだったと思いますが…。

本の内容については文春文庫のたちよみ(下記リンク)をお勧めします。



内容紹介(文春文庫の公式サイトより)

〈ジミーの誕生日の件、心配です〉焼け跡の記憶もまだ醒めやらぬ昭和23年12月初頭、美貌と奔放さで社交界に知られた子爵夫人の日記は、この謎めいた記述を最後に途絶えた。彼女はいったい何を心配していたのか。占領期の日本にアメリカが刻印した日付という暗号。過去と現在を往還しながら、昭和史の謎を追う。