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海底に大量レアアース=高品質、陸埋蔵の800倍―太平洋に分布・東大
時事通信 7月4日(月)2時7分配信

 ハイテク製品に不可欠なレアアース(希土類)が、太平洋の広い範囲の海底に大量に存在する可能性が高いことを、東京大学の加藤泰浩准教授らの研究チームが突き止めた。

 最大で陸の埋蔵量の800倍に上り、高品質という。英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版に4日掲載された。
 レアアースは世界の年間生産量約12万トンのうち約97%を中国が占め、価格が高騰している。発見を機に採掘が進めば、レアアースをめぐる資源問題が激変する可能性もありそうだ。
 研究チームは、太平洋各地で東大大気海洋研究所がこれまで採取した試料や、日本や欧米が参加する国際深海掘削計画などで採取した約2000の試料について、化学組成を詳細に分析した。

 その結果、仏タヒチ島周辺の南東太平洋(240万平方キロメートル)と米ハワイ島周辺の中央太平洋(880万平方キロメートル)の2海域で、高品質のレアアースを含む泥が大量に存在することが判明。水深3500~4000メートルの海底を中心に、南東太平洋では厚さ平均8.0メートル、中央太平洋は同23.6メートルの泥があり、面積は合わせて日本の約30倍という。

 海底火山から噴出した熱水に含まれるゼオライトなどが、海水中のレアアース粒子を吸着し、沈殿したとみられる。2海域のレアアースの量は、陸上の800倍に上るとみられる。南東太平洋の海底から4平方キロメートルの泥を厚さ10メートル分採掘すると、日本の消費量の1~2年分が回収可能という。 


水深4000m級でも技術的に回収可能とのこと。中国に価格で左右されている現状から脱却できればなによりですね。