1番センターには西勇希と相性の良い関根が入ると思ったが、桑原が7月3日以来4試合振りのスタメンに入り、ショートには好調の京田が入るラインナップ。京田はスタメンに入った近3試合で12打数5安打3打点と凄い数字を叩き出しているので期待は高い。
1 中 桑原 将志
2 右 度会 隆輝
3 一 オースティン
4 二 牧 秀悟
5 三 宮﨑 敏郎
6 左 佐野 恵太
7 捕 山本 祐大
8 遊 京田 陽太
9 投 ケイ
ケイが初回のピンチを凌いた直後に４連打で３点を先制
ケイの立ち上がり、先頭の近本に粘られた末の9球目インハイのカットボールを左方向にツーベースを打たれるスタート。7球目には頭部付近にストレートを投げるなど少し荒れている印象。
続く中野には、低めのカットボールをレフトに上手く打たれて無死1.3塁のピンチとなったが、ここからギアを上てストレートの球速を上げると、カットとストレートのコンビネーションで豊田を空振り三振に取り、大山にはチェンジから149キロのカットで空振り三振に取ると、佐藤は歩かせたが、前川にスライダーをアウトローに投げ込んで空振り三振に取り無失点に抑えた。
ピンチを迎えたので初回からマックスのピッチング。カットもスライダーもキレていて、佐藤にはストレートで158キロを計測するなど状態は悪くないように見えたが、球数34球を要したのでスタミナが心配された。
2回表、先頭の宮﨑がショートへの内野安打で出塁すると、佐野がヒットで続いて1.2塁とチャンスを広げ、山本が初球のスライダーを捉えて左中間を破るタイムリーツーベースで先制すると、続く京田も初球のシュートを引っ張って2点タイムリーを決める素晴らしい攻撃。
初回のピンチをケイがマックスの投球で抑えた直後に4連打を放ち、タイムリーを打った山本と京田は初球を振り抜くバッティングで3対0となったが、この後一死2.3塁のチャンス作るも、度会が中野のファインプレーに打ち取られらるなどで追加点は奪えず。3回表には二死満塁から、ケイがフルカウントからストレートに押されるサードゴロに打ち取られて主導権を握れない状況。
ケイはバックに足を引っ張られて3失点（自責0）で降板
5回表、先頭の牧がツーシームを打ち返すセンター前ヒットで出塁すると、宮﨑がインローに落ちるフォークを見事な右方向へのヒットで1.3塁とチャンスを広げ、続く佐野が初球を捉えて犠牲フライを決めて4対0。
ケイは1回で34球を要したが、その後は1安打に抑え4回を終えて72球で迎えた5回裏、先頭の小幡にヒットを許すと、代打の野口にプロ初ヒットをライトに打たれると、度会がまさかの後逸で1点返されて嫌な雰囲気となり、近本にもタイムリーを打たれて4対2と2点差に詰め寄られるイニング。
５回を投げ終えて96球のケイは6回表の打席にそのまま入り6回裏のマウンドに上がると、一死から前川のサードゴロを宮﨑の送球エラーで出塁を許し、梅野をカットボールで詰まらせたがライト前に落とされ、続く小幡に四球を与えると京山にスイッチ。
京山は野口にストレートを犠牲フライにされて4対3と1点差にされたが、近本にもストレートを投げ込みセンターフライに打ち取ってリードは保ってこの回を終了。
ケイは5.1回114球、被安打7、奪三振5、与四球2、失点3（自責0）
悔しい場面で降板となった。度会や宮﨑などバックに足を引っ張られたが、100球を超えてもストレートも変化球もキレを保っていたし、暑い屋外球場でよく投げたと思う。引き続きローテーションの一角で先発を引っ張って欲しい。
8回にエラー絡みで1点差に詰め寄られ最終回にエラーでサヨナラ負け
7回表、先頭の牧が漆原のフォークをセンター前にヒットで出塁すると、宮﨑が四球、佐野の内野ゴロで一死1.3塁となり、山本が打席に入ると、2球目のカットボールをセンターに浅めのフライを打ち上げたが、近本の肩なら十分に帰ってこれる飛距離で、宮﨑が還り5対3と貴重な1点を追加したと思った。
8回裏、牧のエラーを足掛かりに二死満塁のピンチから中野にタイムリーを打たれて5対4と1点差となり、なお満塁のピンチをウィックは死に物狂いで抑えてリードを保ったまま最終回を迎えた。
最後は森原がマウンドに上り、先頭の大山にストレートが入らず四球を与えると、佐藤にストレートをゾーンに投げ込み三振に取って持ち直したかに見えた。佐藤はストライク判定に不服の態度をあらわにしていたが、どう見てもストライク。
続く前川にもストレートを投げ込んで詰まらせたがライト前に落ちるヒットで1.2塁のピンチになると、梅野に初球インハイのボール球のストレートで空振りを取ったが、2球目のストレートも同じようなコースだったが、肩への死球となり8回に続いて満塁のピンチ。
続く小幡をフォークでピッチャー前にバウンドさせた打球を森原がグラブトスで本塁をアウトに取り、二死満塁の場面で原口が代打に送られた。そして原口への初球、アウトコースへ151キロのストレートを投げ込んだが、右方向に打ち返された打球に前進守備の渡会がチャージしてライトゴロを狙ったが、ファーストへ悪送球となり2塁ランナーの前川が還ってサヨナラのホームを踏んだ。
度会はクロスプレイになるタイミングで、慌てて球を握れていない状態で送球したように見えた。
主導権が握れず嫌な流れの試合だった
2回に3点を先取した後、一死2.3塁のチャンスとなり一気に主導権を握りたかったが、度会がセカンド後方へ打ち上げた打球を中野の好プレイに阻まれ、3回表には山本のツーベースで二死2.3塁にしたが、京田は歩かされてケイと勝負になる巡り合わせの悪さ。
4対0にするもエラー絡みで3点を返されて、突き放しても詰め寄られる嫌な流れだった。
最後は勝負の分かれるクロスプレイで固唾を飲んだが、最悪な終わり方となった。別に度会をかばうつもりはないが、度会以外でも宮﨑や牧のエラーが失点に直結しているのも事実だし、西勇輝から3回終了までで6安打、1四球、2失策で9人のランナーを出しながら、主導権を握れず嫌な流れのまま試合が進行していった事がサヨナラに繋がった。
度会は今日マルチを打っているし、明後日からの試合もスタメンで出場してくれないと困る選手。今後の試合でファインプレイをしてやり返してほしいが、やり返すためには何をすればいいのか考えて取り組んでほしい。グラウンドの状態でバウンドは変わると思うし、風向きによる守備位置や打球の追い方など試合前や試合中に確認する事は数えきれないほどあると思う。今日のエラーを糧にしないとプロじゃないぞ度会。
それにしても4失策で勝てる試合を落としているようでは優勝なんて夢の夢で終わる。
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