2019年ルーキーの上茶谷は開幕ローテーションに入り7勝を挙げると、その年のCSファーストステージではブルペンに入り、投げたのは1試合だったが適正を示していた。

 

2020年の2年目、9月に144球を投げてプロ入り初完封をしてから本来の投球が出来なくなり、翌年もその影響で苦しんだように見えた。2022年にはマダックスを達成するなどの活躍を見せるも結局は3勝止まりで、昨年2023年はショートスターターで先発した試合もあったが、殆どの試合でブルペンに入りチームの勝利に貢献した。

 

2023年のCSファーストステージでは全2試合に登板して、2試合目はイニング跨ぎをした結果負け投手となり悔しい思いをした。その悔しい思いが糧となっているかもしれない。

 

今日の試合、5回裏からマウンドに上がった上茶谷は、ストレートとカットボールを強気に投げ込んだ。岡本をカットで空振り三振に取り、その後マウンドで転倒するアクシデントがあったが影響は無く、6回には吉川と佐々木を連続で見逃し三振に切って取り、完全に流れを横浜に持ってきた。7回裏も上茶谷がマウンドに上がり三者凡退に抑えて、この日3イニングを被安打0、与四球1、奪三振3、失点0に抑える完璧なピッチングで今季2勝目を挙げた。

 

本音は先発ローテーションに入りたいと思っていると思う。今の横浜は先発が輻輳しているが、1年間このまま行けるほど甘くないので、シーズン中にショートスターターで先発する試合が訪れる可能性は普通にある。そこで好投をすればローテーションに食い込める可能性も出て来る。そのためにも今の役割を今日のように全うしてほしい。

 

逆転した直後のイニングでケイは踏ん張れず

ケイの立ち上がり、先頭浅野を内野ゴロに打ち取った後、門脇と丸に150キロ超えのストレートとツーシームを投げ込むも連続四球を与え、岡本には多彩な変化球を投げ込んだが、カウント2-2から5球目の抜いたスライダーに合わせられるタイムリーヒットを打たれて先制を許す内容。初登板で固くなったのもあるが、課題のコントロールが定まらず連続四球をだして失点に繋がるピッチングだった。

 

3回裏、ケイは門脇にインハイのカットで空振り三振に取るなど三者凡退に抑えると、3回までグリフィンにパーフェクトに抑えられていた横浜は、一死からオースティンのサードゴロを坂本がジャンピングスローした送球がホーム側に大きく逸れる悪送球で出塁。

 

続く15打席ノーヒット中の佐野が、アウトローに続けて投げ込まれたカットの4球目をレフトへ打ち上げたが、長野がスライディングキャッチを狙い捕れず、1.2塁とチャンスを広げると、牧もヒットで続き宮﨑が打席に入った。

 

今シーズン8試合全てスタメン出場をして、昨日戸郷に空振り三振を喫した球以外で空振りをしていない超人の宮﨑は、フルカウントからスプリットが落ちる前に捉えた打球が左中間を破るタイムリーツーベースになり2対1と逆転。

 

4回裏、昨日の東のように逆転した直後のイニングを締めて流れを持ってきたかったが、先頭の坂本にセンター前ヒットを打たれると、長野に連続ヒットを打たれ、大城の内野ゴロで一死1.3塁から。吉川のサードゴロに宮崎はタイミングが合わなかったのか、少し待って捕球後に素早くホームへ返球したが、山本は追いタッチとなり同点に追いつかれる。その後ヒットと犠牲フライ打たれて逆転を喫した。

 

5回表グリフィンから変わったサウスポーの井上に対して、先頭の石上はフォークをうまく捉えてセンターへ打った打球を、浅野が中途半端な守備で後逸するツーベース。一死から度会がショートへ緩いゴロを打つと門脇は焦りファーストへ悪送球で一死1.3塁、続くオースティンは四球で満塁とチャンスを作ると、佐野が6球目の低めスライダーを掬い上げると、ライトの丸がダイビングキャッチで一瞬捕ったように見えたが、グラブを弾くタイムリーとなり3対3の同点。

 

引き続き満塁の場面で、牧はショートフライに倒れたが、宮﨑の打席で巨人は松井にスイッチ。するとストライクが入らず宮﨑、関根が連続押し出しの四球で再度逆転に成功しシーソーゲームになった。

 

5回、6回裏は冒頭に書いた上茶谷の好投で流れを横浜に持ってきた。

 

7回表、一死から佐野が堀田のストレートを打ち返すヒットで出塁すると、二死1塁から宮崎が初球を見事に右方向へ打つと右中間を破るタイムリーツーベースで貴重な追加点をあげて6対3。


2連投中の山﨑はベンチを外れてたので、最後は森原がマウンドに上がった。昨日のブログにも書いたが、森原と山﨑の2023年対巨人、東京ドームの成績は以下の通りなので、その時の調子と登板間隔などで併用すると思っている。

 

【前原】
対巨人    0.00    0勝    0敗    2S
東京ド    0.00    0勝    0敗    1S
【山﨑】
巨人     1.29    0勝    0敗    4S

東京ド    0.00    0勝    0敗    2S

 

森原は吉川にストレートを、佐々木と門脇にはフォークを打たれて1点を失うピッチングで、打たれ始めると炎上する事のある森原だが、大原投手コーチがマウンドに行き少し間を空けたのが良かったのかもしれない。


丸に対してストライクとボールがハッキリしていたが、インコースいっぱいに投げたストレートを打たせてセカンドゲッツーコースだったが牧が弾いてセカンドアウトのみ。

 

嫌な雰囲気に感じたが、森原と山本のバッテリーは岡本に対してシュート回転する球もあったが、強気にストレートを投げ込み、4球目を岡本が打ち損じて1塁ベンチ前のファールフライに打ち取って試合終了。

 

その他

今日の勝利で3カード連続で勝ち越しが決まった。シーズン終盤まで順位やゲーム差は全く気にしない自分だが、4月を首位で通過すると昨年の横浜を思い出す。昨年だけでは無く近3年の4月を首位で通過したチームは以下の通り優勝出来ていない。

3チームとも4月の時点で10前後作っている。

 

2021年 阪神20勝9敗 2位と2.5ゲーム差 優勝ヤクルト

2022年 巨人20勝11敗 2位と2.5ゲーム差 優勝ヤクルト

2023年 横浜16勝7敗 2位と3ゲーム差  優勝阪神

 

仮に横浜が4月を1位通過した場合、去年に失敗した経験があるのは大きい。昨日オースティンをスタメンから外した。今後は宮崎も昨年と同じようにスタメンを外す試合が出て来るだろう。先発で内容が良かった平良や濱口を抹消し、5回を投げ切れ無かった中川颯は1軍に残っているので来週の先発が予想される。これは先発の底上げを狙った計画だと思う。無理に抑えを固定しない運用も今のところ上手くいっている。

 

横浜はシーズンの運用方法や計画も進化している。

 

 

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