開幕カードではスタメン出場の機会が無かった関根は、京セラドームの初戦で阪神先発の村上との相性(2023年9打数4安打)を買われてスタメンで出場すると、その期待に応えて村上からチャンスをメイクするヒットを打ち、その後サウスポー島本から3本目のヒットを決めた事で、伊藤将司(サイスポー)が先発する2戦目のスタメンを勝ち取った。

 

この試合、打撃では期待に応える連夜の猛打賞を決めたが、敗戦に繋がる走塁ミスをしてこのブログでも取り上げさせてもらった。それでも打率が.700で足がある選手を起用しない訳がないので今日のスタメンにも名を連ねた。

 

今日の試合、2回表に初球を打ち返すヒットで出塁すると、4回には連続ヒットを決めて迎えた6回表の攻撃で、先頭の牧が低めのシュートを右中間へのツーベースを放ち出塁すると、宮﨑がライト前に落とすヒットで続き、打席には打率を.750まで伸ばした関根が入った。関根はインコースのシュートを引き込んで、腕をたたみながら引っ張るバッティングでライトの右を抜くタイムリーツーベースを放ち、6打数連続ヒットで3試合連続猛打賞を決めた。

 

この打撃は宮﨑がたまに見せる高度バッティングで、関根がいとも簡単にやったように見えたので驚かされた。この時点で今シーズン13打数10安打となり打率.769ととんでもない数字を叩き出した。(今日終了時点で.667)


明日対戦する巨人の先発は戸郷。この戸郷と昨年の対戦成績は18打数7安打で打率.389なので、明日も間違いなくスタメンに入る。どんなバッティングで横浜を勝利に導いてくれるか楽しみだ。

 

NPBの連続猛打賞の記録は、西沢道夫(1954年)と井口資仁(2003年)が記録した5試合連続になっている。前述したとおり戸郷との相性を考えれば達成に1歩近づけるかもしれない。

 

中川颯と松尾のバッテリーで前年王者の阪神に立ち向かった

横浜のマウンドにはプロ入り初先発の中川颯が上がり、松尾がプロ入り初のスタメンマスクをかぶるフレッシュなバッテリーでスタート。

 

1回裏、中川は先頭の近本に初球のストレートをヒットにされ、中野には甘く入るストレートを投じるも4-6-3の併殺に打ち取った。ランナー近本、打者中野のコンビからゲッツーを奪った事で気持ちで非常に楽になり、続く森下をスライダーでレフトフライに打ち取る立ち上がりを見せた。オープン戦と同様にゾーン勝負が出来ていた。

 

3回まで1安打ピッチングの中川は、4回裏一死から前川に打たれた打球が意外と伸びて左中間を破るツーベースとなり、佐藤にヒットで続かれ、梅野を1-2と追い込むも4球目のストレートを打ち返されて先制を許すと、1塁ランナーの佐藤は3塁を狙いアウト判定なるもリクエストで判定を覆すセーフ。続く木浪のファーストゴロでオースティンはベースを踏んでからホームへ送球。これも判定はアウトだったが、またもリクエストで判定が覆り2点目になる非常に珍しいシーンとなった。

 

しかし、このプレイは3-6-3のゲッツーに取れそうなタイミングに見えたが、オースティンは打球を捕った体勢からファーストベースを踏む事になってしまったのだろう。勿体無いプレイにも見えた。

 

中川は5回裏に近本を四球で歩かせ、中野に送りバントを決められたところで降板となった。結果的にこの継投が勝利に繋がったが、中川の球数は68球。開幕ローテーションに入った投手にも関わらずここで変えるのは首を傾げたくなった。

 

中川に変わってマウンドには上茶谷が上がり、森下と大山をストレートで外野フライに打ち取るピッチングを見せた。

 

6回表、冒頭に書いた関根のタイムリーツーベースで1点返し、続く松尾は抜けたチェンジアップに死球を受けて無死満塁になると、石上に変わって西勇キラーの大和が打席に入ったが、浅いライトフライに倒れ、続いて楠本が代打に送られた。

 

ここで阪神は西勇から桐敷ならスイッチ。楠本はゾーンに入る球は振りに行き、1-2と追い込まれてからのフォークにバットを当てにいった打球が二遊間を破る逆転タイムリーとなり3対2。

 

横浜の勝ちパターン投手が無失点リレー

6回裏は伊勢がマウンドに上がり、先頭の前川をインハイのストレートで空振り三振に取り、続く佐藤輝に引っ張られた当たりをオースティンがダイビングでキャッチするプレイを見せ、梅野にはフォークでバットを折るピッチャーフライに打ち取った。伊勢が逆転の後の攻撃を3人で締めた事で流れを完全に横浜に持ってきた。

 

7回裏はウェンデルケンがマウンドに上がり、先頭の木浪に粘られながら8球目インローに落ちるようなチェンジでハーフスイングの空振り三振に取った。その後代打ノイジーにヒットを許し、近本には四球を与えて一死1.2塁のピンチを迎えたが、中野にはフルカウントから8球目のチェンジを打たせて4-6-3のダブルプレイで凌いだ。

 

8回裏は森原がマウンドに上がり、先頭の森下をキレるストレートで空振り三振に取ると、大山をストレートで差し込ませるセンターフライに打ち取った。しかし、前川にヒットを許し、佐藤には際どいところをストライクに取ってもらえず四球を与え1.2塁のピンチとなり、続く糸原にストレートを打ち返されて同点を覚悟する当たりとコースだったが、牧がダイビングでキャッチしてセカンドへのトスを決めてスリーアウトに取った。ナイスプレイキャプテン。

 

この7回と8回は野球の醍醐味を味わうイニングとなり物凄い興奮をさせてもらった。

 

そして9回のマウンドに一昨日セーブをあげた山﨑が立った。先頭の木浪にストレートを打ち返されたが、センターの正面でアウトに取り、続く原口にはスプリットをショートの深いところに打たれたが林が捌きツーアウト。最後は近本をスプリットでセカンドゴロに打ち取り試合終了。3対2で横浜が勝ちこのカードも勝ち越しを決めた。

 

その他

開幕から2カード連続で勝ち越すのは2000年以来、24年ぶりの快挙なので、その年の6戦目までの勝敗と先発投手を調べてみた。懐かしいの一言に尽きる。

 

〇3月31日対中日 川村丈夫

〇4月1日  対中日 斎藤隆

〇4月2日  対中日 三浦大輔

〇4月4日  対広島 小宮山悟

●4月5日  対広島 野村弘樹

〇4月6日  対広島 阿波野秀幸

 

2000年はこのようにスタートダッシュを決めながら69勝66敗で3位に終わっている。今年はどうなるか。勿論2000年より良い成績で終わると信じている。

 

 

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