3対2と1点リードの9回裏、森原がマウンドに上がった。この日この場面でマウンドに上がったという事は、ストッパーは森原でいくと決めていたと思う。

 

森原は16日、17日のマツダスタジアムで連投をするも、連日失点で17日は3連打から四球と犠飛で2失点する内容で状態が心配された。

 

この日は、先頭のスティーブンソンに初球のストレートを逆方向へのヒットで出塁を許し、万波にもストレートを打たれ1.2塁のピンチを背負い、マルティネスを迎えると5球目のストレートを左中間スタンドにサヨナラスリーランを浴びた。

 

フォークが決まらずストレートを投げ込むも簡単に打たれたのが気になる。コースいっぱいに投げ込む良い球もあったが、打者から見るとイージーな球なんだろう。

 

昨年クローザーに転向した初戦に4点差リードの場面で登板し2点差に迫られ、なお満塁のピンチとなり降板している。しかし三浦監督から「ない脳みそで考えるな」と言われてから開き直り、調子を上げて17Sの活躍となったが、3試合連続失点でこの日は一死も取れずにサヨナラ負けを喫したのは印象が悪すぎる。

 

普通ならクローザー失格となるが、森原で行くと決めていただろう三浦監督はどう決断するのか。名球界が目前になっている山﨑か。ウェンデルケンも調子を上げてきているので候補の1人だ。クローザーを交代するなら迷っている時間はない。

 

開幕戦1番濃厚の度会はマルチで好調維持

初回、先頭の度会がインハイのストレートをレフトへ持っていく見事なヒットで出塁。先日代打で出場して連続試合ヒットは途切れたが好調維持のアピール。しかしオースティンの打席で逆を突かれる牽制でアウトになった。際どいタイミングだったし、次の塁を狙うためとはいえ、プロの牽制についても学習していってほしい。

 

7回表には、二死1塁からアウトコースの球を逆方向へヒットを放ちマルチを決めた。開幕1番スタメンは度会で決まったと言っていい。

 

東が開幕投手不安説を一蹴

東の立ち上がり、1.2番に良い当たりをされるも打ち取り、二死ランナー無しから万波に130キロのチェンジをレフトの左フェンス直撃のツーベースを許すと、続くマルティネスにカットボールを左中間に打たれ、梶原がダイビングキャチを狙うも捕れず先制を許した。

 

その後、群司に二遊間を抜けるセンターへのヒットを打たれたが、梶原からダイレクトの好返球でホームを許さず最小失点に抑えた。ストレートも変化球も悪くないように見えたが、全打者に狙い打ちされているようなイニングだった。

 

2回表、先頭の牧がアウトコースにコントロールされたストレートをセンターへのヒットで出塁すると、続く宮﨑がフルカウントから10球連続でファウル。凄い粘りだった。最後はフォークにセカンドゴロで打ち取られたが、フルカウントからスタートを切り続けていた牧はセカンドへ進塁。

 

しかし牧はこれだけスタートを切り続けたのは初めての体験だろうし今後も無い可能性が高い。

 

この後二死2塁から石上がスプリットをショートへ放ち、ショートとサードが交差した事と石上の足で悪送球を誘い2塁ランナーの牧が還ってきた。

 

東は2回から立ち直った。下位打線とはいえゾーン勝負で2奪三振の三者凡退に抑えると、6回までランナーを許さない完璧なピッチングを披露した。力強いストレートをコーナーに決めてチェンジやスライダーとのコンビネーションを良かった。

 

大貫が19.20日と投げなかったので東の右手首の状態が良くない可能性があると思っていた。その場合は大貫が開幕投手の可能性があると思ったが、この日のようなピッチングを見せられて自分の不甲斐ない予想を一蹴してくれた。

 

梶原は開幕戦センタースタメンを引き寄せた

5回表、先頭の梶原がスライダーをレフト前ヒットで出塁した。ここ2試合でヒットが無かったが、久しぶりに出た事は気持ちの面でも大きかった。

 

6回表一死から佐野が低めのカーブを掬い上げるバッティングでライトフェンスオーバーのホームランを決めた。昨シーズンは3割を切り、シーズン終盤に右手首付近の手術を受けた事からCSの出場を断念した悔しい思いを晴らして欲しい。

 

7回表、先頭の梶原が低めのシンカーを左方向へのツーベースで出塁。5回のヒットが梶原を立ち直らせた。

 

その後一死3塁から山本がシンカーを見事なバットコントロールでセンターへタイムリーヒットを決めた。バッティングの調子が上がって来ない状態が続いていたが、松尾の存在が山本に火をつけて20日の試合から7打数3安打2打点を記録した。

 

7回裏は徳山がマウンドに上がり、一死からマルティネスにストレートを続けて投じると、3球目を引っ張られるツーベースを打たれ、郡司にもストレート勝負で右方向へヒットを許し1.3塁のピンチとなり、レイエスにストレートからフォークを投げ込んだが、フォークが甘く入りレフトへタイムリーヒットを浴びた。

 

8回裏はウェンデルケンが三者三振のピッチングを見せた。前登板でも2三振を奪い調子を上げてきている印象を残したが、この日は重そうなストレートとキレるナックルカーブを見事に決めた。

 

開幕スタメンはこの日のメンバーが濃厚か

以下がスターティングオーダーだが、ボーダーラインと思われる梶原がマルチを決めて開幕戦でセンタースタメンをぐっと引き寄せた。石上は23日と24日でアピール出来る結果を出したい。

 

オースティンが2軍戦も入れると4試合ヒットが出ていない。それほど心配はしていないが、残りの試合で長打でも打って良いイメージで開幕戦を迎えてほしい。

 

 

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