先発のケイは3月9日の西武戦で6回から3イニングを投げて、被安打5、与四球1、失点2の結果を残したが、この試合で先発したジャクソンが157キロのストレートやチェンジ、カーブなどキレる変化球で4イニングを被安打2、奪三振5、無失点のピッチングをした事でジャクソンばかりが取り上げられ、ケイは苦しい立場に追い込まれたと思っていた。
しかし、ケイは素晴らしいピッチングをしてローテーションに名乗りを上げた。
立ち上がり、先頭の野間に粘られた結果12球目のストレートが外れて四球を与えたが、菊池をストレートで併殺に打ち取り、小園にはカットとストレートのコンビネーションでレフトフライに打ち取るピッチング。小園に投じた2球目のカットボールはナイスボールで、2回裏には秋山をキレるカットとスライダーで空振り三振に取るピッチングを見せた。
4回裏は雨が強くなってきたが、ケイはゾーン内にキレる球投げ込んだ。小園とレイノルズをストレートで見逃し三振に切って取り、この回までノーヒットピッチングを見せた。
5回裏には秋山にボテボテ内野安打で初ヒットを許し、その後四球でランナーを貯めたが、堂林を鋭く曲がるスライダーで空振り三振に取った後、二死から上本にヒットを打たれ満塁のピンチとなったが、野間をストレートで打ち取り無失点に抑えた。
「5回84球、被安打2、奪三振4、与四球3、失点0」
この日と同じ日曜日に行われる開幕カード3戦目は、浦和の2軍戦で6回61球、3安打無失点に纏めた平良が濃厚だ。横浜の開幕ローテーションは、東・ジャクソン・平良・大貫・石田・濱口の6人が有力だが、横浜は4月9日の週から3週連続5試合となっており、GW明け6日の週と翌週も5試合なのでローテーション争いは熾烈になるが、前述した6人と前日に好投した森唯斗の他に小園や中川楓も今週に長いイニングを投げる思う。
ケイは登板によってムラがあるかもしれないが、スピードガンが遅めの設定と思われるマツダスタジアムで150キロ超えのストレートをサウスポーで投げる先発投手は滅多にいない。三浦監督にとって嬉しい悩みが増えた事は間違いない。
度会は手が付けられない状態
1回表、先頭の度会が、開幕ローテーションを狙うアドゥワ誠のストレートを捉えてライト前ヒットで出塁すると、梶原の3球目にスタートを切り盗塁を決めた。前日は出塁するもスタートを切れなかったが、今日は連続ヒットと合わせてあっさりと盗塁を決めた。
その後一死から佐野がヒットを放ったが三塁コーチャー田中浩康に止められて還る事は出来ず。
5回表、度会の3打席目には、甘く入ったフォークをまたも捉えてライト前に鋭い打球のヒットを放ちマルチを決めると、またも盗塁を決めた。初回とこの回に決めた盗塁はいずれも會澤がセカンドへ投げる事が出来ない完璧なスタートだった。手が付けられない状態と言って良い。
その後エラーで1.3塁にすると3番に入っている佐野が得意の初球打ちを決めて先制点を挙げる攻撃を見せた。
6回表、先頭の蝦名が河野のストレートをライトフェンスに直撃するスリーベースを決めた。中々数字が上がってこない蝦名だったが昨日から連続ヒットを決めて調子を上げてきた予感。続く大和がフルカウントからセンターへの犠牲フライを決めて追加点を取った。足を生かした長打から犠牲フライで追加点を奪うのは理想的な攻めだ。
森原は不安を残す内容
6回裏には森原が前日から連投でマウンドに上がったが、菊池、小園、田中に三連打を浴びてあっさり1点を返されると、秋山に四球を与えて4打者連続で出塁を許し、松山に犠牲フライを打たれて同点に追いつかれる始末。
森原が広島出身という事もあったのかもしれないが、連投をさせたという事はストッパー候補の1番手に考えているのかもしれない。森原はこういう連打を浴びる時が昨年もあった。雨の影響もあったかもしれないが、三連打された球はどれも甘い球だった。開幕まで2週間を切っているので最善の調整で調子を上げてほしい。
7回表の開始前に雨で中断となったが、試合は再開され、連続四球で1.2塁の場面から石上がスライダーにバットを合わせてタイムリーヒットを決めた。しかしその後2度目の中断となり、そのまま中止となった。
ホーム球場の広島が同点以下で、表の攻撃に勝ち越す得点だったのでルール上得点は認められない。つまり石上のタイムリーは幻となったが、オープン戦だったのは不幸中の幸いだし、首脳陣にアピール出来たはずだ。
今週の先発予想
冒頭にも書いたが、今週は開幕ローテーションの有力投手とボーダーラインの投手が最後のサバイバル戦に登板する。予想は以下の通り。
3月13日ジャイアンツ球場で行われた2軍戦で中川楓は投げたらしいが小園もこの日投げているのか。情報が見当たらなくて分からないままだが、19日と20日の2軍戦で小園と中川楓が先発すると思う。
1軍の先発が予想されるメンバーで石田健と平良の内容次第では、2軍の先発が予想されるメンバーの内容次第で入れ替わりがあるかもしれないので注視する。
その他
15日の楽天戦に先発をして5回に田中和基のピッチャー強襲ライナーを手首に直撃し負傷降板となった東が、予定通り23日(金)に先発すると語った。痛みは残っているようだが「祐大が150キロで返球してこない限り大丈夫」と余裕のコメントをしているので大丈夫だろう。本当に良かった。
3月29日の開幕戦で布袋寅泰が来場して「勇者の遺伝子」を演奏するほか、試合前の国歌演奏も務める事が発表された。2013年8月以来「勇者の遺伝子」の生演奏が観れる。自分が布袋寅泰の大ファンなので、物凄く楽しみだ。2013年当時のDeNAは今ほどの人気は無く、布袋も3日後に日産スタジアムで行われたももクロのライブがメインで来日したように感じていた。
しかし今回は開幕戦になるので物凄い盛り上がりになる事は間違いないだろう。
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