1回表一死から林が落ちるカーブを見事に拾ってレフト前ヒットで出塁。仕掛けると思ったが1塁に釘付けのまま佐野と石上は凡退。そして、3回表二死から度会が高めのストレートに逆らわないバッティングでセンター前にヒットで出塁したが、初回の林に続いて一塁釘付けのまま林は三振に倒れた。

 

森下の牽制を警戒したのか。広島の捕手は盗塁阻止率が毎年低くて肩の弱いイメージがあるので早い回から仕掛けて欲しかったが、開幕2週間を切ってサインが出ないと走れなくなったのか。

 

そんな事を考えていた矢先、4回表に四球で出塁した佐野が石上の初球に飛び出して牽制アウト。走るつもりだったのか。その後、梶原がピッチャー逆襲の内野安打で出塁するも続く大和の2球目に牽制で挟まれてアウト。サウスポーの髙に逆を突かれたか。

 

9回表には、東妻と林が栗林の甘く入るフォークを引っ張るヒットで無死1.2塁とチャンスを広げたが、蛯名の打席で東妻が牽制で刺されて一死1塁となり、その後林は盗塁を試みるも微妙なタイミングでアウト。東妻の牽制で今日2回目のリクエストを使ってしまったのでリプレイ検証出来ず。

4回表の1イニングに2つの牽制アウトはいただけないし、9回表の東妻の牽制アウトや林の盗塁死も9回1点差負けの場面で絶対に走塁ミス出来ない状況にも関わらずどうかと思う。

 

それでもこういう失敗は必要な筈だ。オープン戦で横浜の盗塁数が多く失敗が少ない事が取り上げられるが、オープン戦だからいう事は拭えない。


開幕が近づけば相手の牽制や警戒もワンランク上がってくる。この日のようにアウトになっても怖がらず次の塁を狙う姿勢を崩さないで継続しないと昨年と何も変化しないで終わる。明日以降も失敗を恐れず足を絡めた攻撃を見せてほしい。

 

森唯斗は崖っぷちで踏み留まった

森唯斗の立ち上がり、変化球中心の配球でカット、ナックルカーブ、チェンジをゾーンに投げ込んだ。3番小園にはチェンジ、ナックルカーブ、チェンジのコンビネーションで寄せ付けず三球三振に取るピッチング。

 

3月2日に古巣ソフトバンク戦で登板した時は3回5失点で、カットボールや他の変化球もいいように打たれ、タイムリーを何本も打たれ、甲斐にはナックルカーブを完璧に捉えられるホームランを浴びた。その後9日のオイシックス戦では5回1失点で締めて今日を迎えた。

 

他の先発投手が順調な仕上がりを見せているので森は後が無くなっている。前述したソフトバンク戦で甘く入っていた変化球がこの日は低めに集めて打ち取ったり、2回には緩急をつけるピッチングで秋山と田村を連続三振に切って取るピッチングを見せた。

 

3回裏、甘く入る変化球を打たれ、この回内野安打を含む3本のヒットを打たれたが、ランナーを出すと低めにコントロールされる変化球でランナーを還さないピッチング。

 

森は4回裏も緩急をつける投球でクリーンアップを三者凡退に締める。

 

点を取った直後5回表の森は、一死からシャイナーにナックルカーブを3球続けて投げるとバットの先に当てて引っ張られたレフトへの打球が蝦名のグラブを弾くツーベースを打たれると、続く菊池に初球のカットボールを狙い済ましたように引っ張り三塁線を破るタイムリーを打たれた。


しかし森はここから踏ん張った。田中のセーフティバントにも助けられたが、続く野間にはナックルカーブを低めに投じ、センター梶原のスライディングキャッチで最小失点で切り抜けた。

 

「5回76球、被安打5、奪三振5、与四死球0、失点1」これで来週もう一回チャンスを貰えると思う。その時の内容と他の先発投手の仕上がり具合によるが、もしローテーションに入らない時は2軍で調整するのか。もしくはロングリリーフとしてブルペン入るのか注目される。

 


横浜のローテーション候補は、東・ジャクソン・平良・大貫・石田・濱口で6枚になる。そして横浜は4月9日の週から3週連続で5試合の予定のため、GW週まで5人で回せる事になる。そのため一層争いは激しくなるが、復活するために横浜のユニフォームを着て戦っている森唯斗。カンバック賞を獲るような活躍を期待したい。

 

5回表、先頭の大和がストレートをセンターへ打ち返すと、野間がスライディングキャチを試みたが後逸するツーベースで出塁すると代走で西巻が送られ、打席入った京田が高めのストレートを引っ張るとライト線を破るタイムリーツーベースとなり先取点を挙げた。一死3塁からは関根がカーブにタイミングを合わせてタイムリーを決めて、今シーズンもサウスポーキラーは健在なところを見せつけた。

 

6回表、先頭の石上がサウスポー森浦のストレートを引っ張りライトへのヒットで出塁。その後梶原の初球に盗塁を決めた。これでオープン戦4つ目の盗塁。フルスイングでパンチがあり足もある石上。もし度会と一緒に開幕スタメンを飾れば、松本啓二朗・山崎憲晴の時以来にと思われるルーキー2人がスタメンを飾る事になる。ハマスタは盛り上がるね。

 

その後石上は、梶原の内野ゴロで三塁に進み、西巻のショートゴロでホームを狙ったがタッチアウトに終わった。それでもこのプレイでホームを狙うのは当然の選択だったと思う。

 

その後京田がストレートを逆方向の三塁線を破るツーベースを放ちマルチを決めた。今やライバルの林や石上に負ける訳にはいかない。

 

6回裏には伊勢がマウンドに上がると、先頭の坂倉に高めのストレートを打たれて出塁を許し、小園のファーストへの打球を京田がグラブに当てるも捕れず無死1.2塁のピンチになり、レイノルズにはセンターへの犠飛を決められて1.3塁となり、続く秋山のゲッツー崩れの間に1点を失った。

 

失点を繰り返す伊勢。昨日素晴らしい球を投げた徳山。勝ちパターンはどうなるのか。実績か調子の良い選手か。自分は後者を抜擢する事が基本だと思うが。

 

 

7回裏は山﨑がマウンドに上がった。マツダスタジアムでデビューから無失点を続けていたのも今は昔。先頭のシャイナーを歩かせると、上本にはストレートを打ち返されてセンターへのヒットを打たれたが、その後はチェンジアップを多投して後続を打ち取った。最後の板倉にはストレートとチェンジのコンビネーションで三振に取ったが、このようにストレートめカウントを取れるとチェンジもスプリットも決まる。まだまだ信頼は出来ないのでストレートを磨いてほしい。

 

牧は久々でも1球毎に調子を上げる

7回表、3月6日のロッテ戦を最後に体調不良で欠場していた牧が打席に入り、大道のストレートに押し込まれてファーストファウルフライに倒れた。

 

8回表、エラー、犠打、四球、暴投、四球で一死満塁とチャンスを広げたが、梶原、西巻、京田の足があるからミスを誘った。この場面で牧を迎えるチャンスとなったが、牧は1-2-3のゲッツーに倒れて得点出来ず。

 

この打席、牧は2球目3球目のストレートに押され気味だったが、徐々にタイミングを合わせて5球目には三塁線を破りそうなファウルを打っていたし、ボール球のフォークには手を出さない打席で久しぶりの試合でも悪くなかったと思う。

 

8回裏には森原がマウンドに上がり二死まで簡単に取ったが、二俣に左中間を破られるツーベースを打たれると、中継プレイが乱れて3塁へランナーを進めてしまい、田村への4球目のフォークがワンバンとなるワイルドピッチで勝ち越しの得点を与えてしまった。臆せずフォークを投げるのは良いが残念な結果となった。

 

 

牧が戻って役者が揃ってきた感がある。それでも石上は引き続き起用を続けてほしいが。今日浦和でロッテとの2軍戦に濱口が58球、ジャクソン71球を投げた。平良が明日の2軍ロッテ戦に参加するので先発すると思う。内容が問われる登板になるので注視したい。

 

 

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