5回表、伊藤裕季也と辰巳にヒットを許し、犠打で一死2.3塁の場面となり、9番の田中和基にチェンジアップを打ち返されると東の右手首付近に直撃。その後冷静に捌いてバッターランナーはアウトにしたが、苦痛の表情を浮かべて降板となった。

 

球団トレーナーの診断は打撲。明日の様子を見て場合によっては無理せず仕上げていって欲しい。しかし、東本人が「複雑骨折です」と冗談を言う余裕があるので、心配は杞憂に終わるとポジティブに考えたい。

 

その東の立ち上がり、神林にストレートを低めに決めてセカンドゴロに打ち取り、小深田にもストレートで詰まったピッチャーフライに打ち取ったが、続く浅村にライトへ深い当たりを打たれるも打ち取ったかに見えたが、度会が打球を見失ったのか捕る事が出来ずツーベースにしてしまう。それでも島内をレフトフライに打ち取り無失点に抑える内容。

 

2回表は変化球中心の配球となったが、東らしくゾーンに投げ込み、辰巳にはセンター関根の落球でランナーを許したが、この回も無失点に抑えるピッチング。3.4回は三者凡退に抑えてた次のイニングに冒頭に書いたアクシデントが起こったのだが、球審有隅さんが際どいコースを取ってくれず余計な球数を要したと思う。完全なタラレバになるがストライクを取ってもらえる球がもう少しあれば5回のアクシデントなんて無かったかもしれない。

 

外野手の開幕スタメン争い

先述した初回の度会と2回の関根もデーゲームで太陽の位置などが影響したと思うが、ホーム球場でこのプレイはいただけない。オープン戦だからといって気の抜いたプレイは厳禁。

 

そんな中、2回裏ツーアウトから好調の梶原が、サウスポー早川の150キロストレートをコンパクトに振り抜くライト前へヒットを決めた。関根も度会も今日のような守備をするなら梶原に開幕戦スタメンのチャンスが出て来る。

 

3回裏一死から林が粘って9球目の際どいコースを見逃し四球を選ぶと、続く度会がストレートに逆らわずレフトへヒットを放ち対外試合12試合連続安打を決めた。初回のまずい守備を取り返した。本番で無いとはいえ、ルーキーの3月にここまで打ち続けるのは怖いくらいだ。

 

連続試合ヒットは開幕前までに止まると思うし、他球団が必要以上に研究してくると思うが、このミート力で逆方向へも上手いバッティングが出来て、足もあれば調子落ちをしてもガタっと成績を落とす可能性は低いかもしれない。それでも1番には拘らなくてもいいんじゃ無いかと未だに思う自分がいる。

 

昨日2軍の試合で桑原がセンタースタメンで復帰している。順調度に欠けるが、これから調子を上げていけば、調子が上がった時に開幕戦を迎るタイミングになるかもしれないし、神里も出場して相変わらず2軍ではヒットを打っているので、これから2週間で形勢をひっくり返す可能性はある。

 

外野手の1軍登録は6人~7人だろう。現状の起用方法と調子を見ると佐野・度会・関根・梶原は開幕メンバーに入る可能性が高い。残り2~3人の争いは残り2週間でどうなっていくのか楽しみだ。

 

3回裏の攻撃は度会ヒットの後、オースティンが左中間抜けそうな当たりを放つも伊藤裕のダイビングキャッチに阻まれて得点は出来ず。敵にはなったが伊藤裕季也の素晴らしいプレイは嬉しくも感じる。

 

冒頭に書いた5回表の東のアクシデント後、急遽登板した中川虎大が2.3塁のピンチを村林に粘られながら153キロのストレートでライトフライに打ち取り無失点に抑えたが、6回表エラーから四球でランナーを貯めてツーベースと犠牲フライで2点許した。

 

打たれたのはいずれもストレート。ツーベースは佐野の守備も今一つだったが、これだけ速いストレートを持ったいるなら打者を押し込めるような投球を見せてほしかった。ボール1つ2つのコントロールだと思うが、それが出来ないと1軍で常時活躍する事は出来ないし初勝利も遠のく。

 

徳山が勝ちパターンに名乗りを上げた

7回表から徳山がマウンドに上がり力強いストレートを投げ込んだ。先頭の石原をフルカウントから156キロのストレートで空振り三振に取り、続く田中和基にもペイオフピッチとなったが、フォークからストレートのコンビネーションでファーストゴロに打ち取り、村林にはスローカーブから入り、144キロのフォークでカウントを取り、155キロの高めのストレートでファーストゴロに打ち取り三者凡退に抑えた。

 

徳山も3年目になり未だ1軍のマウンドに立っていない。中継ぎで新たな道を切り開くなら今日のピッチングは良いアピールになったはずだ。

 

7回裏は先頭の大和が高めのストレートを大和らしくライトに落とすヒットで出塁すると、続く関根がカーブを引っ張るライト前ヒットで無死1.2塁とチャンスを広げたが、松尾、林、楠本が早打ちで簡単に打ち取られて得点出来ず。

 

淡白過ぎる。オープン戦とはいえ点を取り行くような攻撃が見たかった。

 

8回表には三嶋がマウンドに上がりキレのある変化球で二死を取った後、島内にストレートをセンター前にヒットを打たれたが、鈴木大地にはスライダーを投げ込み無失点に抑えた。

 

9回表はウイックが中1日で登板。先頭の阿部にストレートからナックルカーブのコンビネーションを投じたがレフトスタンドへホームランを打たれた。得意の攻め方だったので打たれたのは残念。それでも決め球にストレートを使って後続を3人で抑えるピッチングを見せた。

 

9回裏は楽天の新ストッパー則本がマウンドに上がると、二死1塁から松尾が打席に立ち、ストレートを右方向にヒットを決めた。こういう逆方向へのバッティングを要所で出来れば1軍も見えてくるかもしれない。

 

開幕2週間前のチーム状態は

いよいよ開幕まで2週間となった。外野争いだけでは無く、内野ではショートの争いが続いている。捕手争いもまだ目が離せない。抑えも未だ熾烈な争いだと思うし、今日のピッチングを見ると勝負どころで徳山を見たくなる。今の時期に例年より高いレベルで各ポジションの争いがされているように見えるのは嬉しい限り。競争がチームの底上げになる。

 

土日はマツダスタジアムでオープン戦が組まれていて森唯斗が生き残りを懸けた先発をするので注視したい。

 

広島には帯同しない選手で明日の2軍ロッテ戦に参加する選手に濱口・ジャクソンが挙げられた。ジャクソンは80球くらい投げるのか。濱口も80球くらいを予定するなら、2人の調子次第では2人で投げ切ってしまう可能性もあるし、それくらいの順調度を見せてほしい。

 

打者ではオースティンも2軍ロッテ戦の参加メンバーに入っているので出場するのだろう。数多く打席に立って更に調子を上げて開幕を迎えたいと考えているのか。

 

 

応援クリックをお願いします。

にほんブログ村 野球ブログ 横浜DeNAベイスターズへ
にほんブログ村 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村