今シーズン2カード目の阪神戦に頭で先発が予想される大貫が、前日のスライドで6回から3イニングを投げて素晴らしい仕上がりを見せた。
6回表、先頭の塩見にはツーシーム中心の配球だったが、西川とオスナには140キロ中盤のストレートを投げ込み、球速以上に見えるキレで三者凡退に打ち取った。
そして7回表、先頭の村上にバックドアになるカーブで追い込むと、続くストレートで少し振り遅らせて空振り三振に取るピッチング。村上といえば大貫の天敵だがこの日のコンビネーションで良いイメージが出来たのでは？と思わせるピッチングだった。
8回表は変化球中心の配球で三者凡退に締めて「3回37球、被安打1、奪三振1、与四球0、失点0」のピッチングを見せた。
横浜の先発投手で勝ち方を熟知しているのは大貫だ。昨年の東は別格としてチームを勝たせる能力は今永以上だと思っていた。
恐らく三浦監督は、今シーズンも大貫を100球前後で交代するルーティンにするような気がする。それならそれで一昨年のように１年間を疲弊少なく投げ切って、投手タイトルでも獲ればよい。でも大貫自信はタイトルなんかよりチームに勝利をもたらして優勝をしたいと強く思っている筈だ。そういう起用とそれに応える大貫晋一を今シーズンみせてほしい。
石田は開幕ローテーション入りに前進
初回、石田の立ち上がり、先頭の塩見に多彩な球種を投げ込み7球目のストレートをズバリと決めて見逃し三振に取り、続く西川を歩かせて盗塁を決められるも、オスナと村上を打ち取り無失点に抑える内容だったが、ストライクとボールがはっきりしておりこのイニングだけで球数27球の内容。
それでも、オスナには右中間抜けそうな当たりを打たれたが、ストレートで押し込んで抜けさせ無かったのを見ると球に威力があったと思う。
石田は2回3回になるとゾーンで勝負が出来ていた。ストレートとチェンジやカーブで緩急を付ける投球で三者凡退に取るピッチング。
味方が初回に3点取った後の2回表をきっち3人で締めて良いイメージを植え付けた。これで4月3日(水)の先発に前進したと思う。
最強の5番打者宮﨑が2打席連続ホームラン
1回裏、2死二塁から宮﨑がサイスニードのストレートを捉えてレフトスタンドへスリーランを決めた。甘いストレートだったが見逃さずホームランに出来るのだから上々の仕上がりだ。
3回裏、先頭の度会がストレートをレフト方向へ対外試合11試合連続ヒットで出塁すると、続くオースティンがストレートに逆らわず右中間へツーベースを決めてランナー2.3塁にすると、佐野の内野安打で1点取り、続く石上がスライダーをセンターまで打ち返す犠牲フライで1点追加。
その後宮﨑が打席に立つと2球目のカットボールにバットを合わせて右方向へ飛ばした打球がライトスタンドに入るホームランとなった。
宮﨑が最強の5番打者として座り続ければ、相手投手は牧との勝負がマストとなり、横浜は得点率が上がる。凄い打線になる気配がする。
宮崎には勿論あっぱれだが、貯めたランナーを内野ゴロと犠牲フライで還した後、ホームランで一掃にする攻撃は見応えがあった。
4回表マウンドに上がった佐々木千隼は素晴らしいコントロールとキレる変化球を投げ込んで西川とオスナを連続三球三振に取ると、村上にはヒットを許したがサンタナをストレートとスライダーで打ち取るピッチングを見せた。勝ちパターンで投げてもらうために獲得した投手。今後も今日のようなピッチングを期待したい。
6回裏、先頭の梶原がこの回からマウンドに上がった松本の初球をライトへ引っ張るヒットで出塁すると、4球目のワンバンを捕手が補給出来ないのを見てセカンドを盗み、楠本なツーベースで得点を挙げた。続く伊藤が連続タイムリーを決めると、ここから四球とエラーを絡めて更に1点追加して無死1.3塁となりオースティンが打席に入ると、初球インハイのストレートを完璧に捉えてライトスタンド上段に見事なホームランを決めた。その後、梶原のこのイニング2安打目がタイムリーになり一挙に7点を上げる攻撃を見せた。
9回表はウイックが154キロのストレートとスローカーブを投げ込んだ。2安打を許したが、前登板よりコントロールされていたのは修正してきたように見えた。
明日はオープン戦は無く2軍の試合が横須賀で行われる。詳しい情報は確認出来ていないが小園あたりが先発するのか。今現在で見えて来たローテーションは東・ジャクソン・平良・大貫・石田・濱口or小園or中川楓といったところか。
いよいよ開幕2週間前になってくる。気温の低さ、季節の変わり目、キャンプからの疲労が出て来る選手など体調管理が難しい時期だが、体調管理も実力の一つになる。ボーダーラインにいる選手達は、開幕1軍、開幕スタメンを全力でつかみ取ってほしい。
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