2月17日の対外試合中日戦に初登板をして、154キロを投げて話題になったジャクソン。2月24日のオープン戦では「2回35球、被安打1、与四死球2」の結果でも高評価を受けており、ハマスタ初登板となった今日、どんな投球を見せるか注目を浴びた。
 

初回、先頭の源田をストレートとチェンジのコンビネーションで内野ゴロに打ち取ると、続くガルシアを154キロのストレートでバットを折るセンターフライ、コルデロにはガルシアには大きく外したカーブをインローに落として空振り三振に切って取る内容。

 

2回も完璧なピッチングを披露した。ストレートが素晴らしいのでチェンジやカーブに打者が翻弄される。外崎にはこの日マックスの157キロのストレートから続く156キロのストレートをアウトローに決めて見逃し三振に切って取った。

 

ここまで見て"クローザーはジャンクソンが良い"と思ってしまうくらいのピッチングだった。

 

3回表、先頭の元山にはチェンジアップにタイミングを合わされてライト線に抜けるツーベースを許したが、古賀に対してはストレートを4球続けた後チェンジの連投で空振り三振に取る。続く若林を自らの好フィールディングで打ち取り、源田を力強いストレートでショートゴロに打ち取るピッチング。

 

4回表、一死フルカウントからコルデロに投じたチェンジアップはストレートと緩急をつけた決め球となり空振り三振に切って取った。アギラーにはツーベースを許したが、ブランドンをカーブで空振り三振に仕留める引き出しの多さを見せつけた。

 

ランナーを出しても乱れる事なくチェンジアップでもカウントが取れる。低めに決まるカーブは有効で決め球に使える。ローテーション争いは熾烈だが、順当ならこの日と同じ土曜日開幕2戦目先発の有力候補に名乗りをあげた。昨年の開幕2戦目は同じロン毛のガゼルマンが初回に4点を貰いながらも2回4失点で降板をした後、延長10回サヨナラ負けを喫した試合だった。1年越しであの時の悪夢を払ってほしい。

 

あと2度オープン戦で先発をする機会がある。3月23日には100球近く投げれるように調子を上げられればベターだ。

 

連日のスリーベース

4回裏、一死から打席に入った石上は今井のストレートに左中間を破る打球を放ち、外野の打球処理を見ながらセカンドを蹴りスリーベースにする好判断を見せた。昨日の梶原に続くチームで連日のスリーベースが出たのはポジれる。シーズンに入ってもこういう走塁は期待出来るはずだ。ランナーがセカンドとサードでは相手投手に与えるプレッシャーが違うし、低めの変化球などは投げ辛くなる。イコール配球を読みやすくなり得点圏打率も得点率が上がる。

 

次の塁を狙う走塁改革で「UBR」を確実に伸ばし、UBR以外では盗塁と打撃時にも次の塁を狙う姿勢を常に選手と首脳陣が持ち続けなければ、優勝は出来ない事が証明されている。石井琢朗はそれを改革するために横浜に来たんだろ。就任3年目の今シーズン結果を見せるしかない。

 

森原がクローザー候補の1番手だと思いたい

5回表には森原がマウンドに上がった。先頭の外崎への初球、インハイのストレートで完全に打ち取ったかの打球をセンターの勝浦がまさかの落球。練習の虫勝浦ならこれも経験と考えて修正してくれるだろう。森原はその後、昨年同様のキレでストレートとフォークを投げ込んだ。古賀にフォークをヒットにされ、ワンバンのフォークで進塁を許す場面もあったが、最後は若林をフォークで空振り三振に取り、悪くない内容で締めた。

 

昨日山﨑が9回を投げたので、名球会まであと23個に迫っているのモチベーションを買って山﨑がクローザーを務める可能性が高いかもしれないが、個人的には森原を抜擢してほしいと思っている。

 

ケイはジャクソンと明暗を分けた

6回表からマウンドにはサウスポーのケイが上がり、150キロ超えのストレートとカット、スライダー、チェンジなどの変化球を投げ込み、エラーと詰まらせながらのヒットでランナーを2人出したが、ブランドンをストレートで押し切った内野ゴロに打ち取り無失点に抑えた。

 

しかし7回表二死2塁から若林に甘く入ったストレートを打ち返されるタイムリーを浴びて同点に追いつかれ、二死2塁からブランドンには初球に投じたカットボールを掬われるようなバッティングでレフトにタイムリーを打たれてこの日2失点目。

 

今年も外国人登録は5人(ベンチは4人)。今のところ、横浜の外国人選手は野手1(オースティン)、投手4(JB・ジャクソン+バウアーorウィックorケイ)でシーズンを全うする可能性が高い。ジャクソンが良過ぎたので明暗を分ける結果となったが、優先順位は苦しい立場になったかもしれない。

 

梶原は昨年の悔しい思いから今がある

5回裏一死から井上が西武2番手のアンダースロー與座から内野安打で出塁すると、西巻が相手のフィルダースチョイス気味の内野安打で1.2塁とチャンスを広げ、続く度会がカウント0-2と追い込まれてから高めのストレートに逆らわず左方向へタイムリーを決めるバッティングを見せた。続くオースティンの打席では西巻が三盗を決めてアピールを忘れていない。

 

6回裏一死1.2塁から宮﨑の代打で大和が打席に立ち、低めのスライダーを右方向にヒットを放つオープン戦初安打で大和らしい打撃を見せた。

 

7回裏、先頭の井上が完全に詰まった当たりだったが振り切ったのが良かったのか内野安打で出塁すると、一死から楠本の打席で3球目にヘッドスライディングで盗塁を決めた。

 

5回の西巻と7回の井上は與座がアンダースローでモーションを盗み易かったのかも知らないが、2023年盗塁阻止率トップの古賀から盗塁を成功させたのは自信に繋がるはず。

 

8回裏、梶原がこの日初の打席に入り、與座のアウトコースツーシームに逆らわずに振り抜くとレフトスタンドへホームランを決めた。昨日に続く猛アピール。去年に1軍で結果を残しつつあった8月に守備で右足関節靭帯損傷となり、そのままシーズンを終えた悔しい思いが糧となり、生きているのかもしれない。

 

9回表、石川がマウンドに上がり、不運な当たりのヒットを許すも、腕が振れたチェンジアップとカーブで持ち味を出して無失点に抑えた。

 

今の時期にはよく見られる光景だが、1軍を狙う若手のプレイが初々しく頼もしくも見える。これから1軍生き残りを懸ける試合が続くが、怪我無く成長する事を願いたい。

 

明日も今日と同じく横浜スタジアムで西武を相手に試合が行われる。石田と濱口が長いイニングを投げるかもしれない。2月25日以来平良の登板が無いのが気になる。

 

 

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