8回を終えて99球のバウアーは、8回裏の打席に向かったので、完投を狙い9回のマウンドに上がる事を決定づけた。


バウアーはバッティンググローブを付けたが、全く打つ気がない見送り三振に済ませ、バウアーコールの中、誰よりも早く走ってグランドに入り9回のマウンドに上がった。
 

先頭の代打郡を初球のストレートで打ち取ると、代打攻勢で打席に入った石井にライトへヒットを打たれ、代走の江越に、清宮への初球に2盗を決められると、4球目に3盗を決められ大ピンチを背負ったが、ギアをフルマックスに上げて、縦に鋭く曲がって落ちるスライダーで清宮を空振り三振に取り、加藤豪には今日MAXの156キロのストレートから、ゾーン一杯に入るスライダーで見逃し三振に切って取り完投勝利を決めた。

バウアーは超1流選手で野球少年のような気持ちを持ったナイスガイだ。

これで交流戦3戦3勝で全てHQSを達成。6月のハーラートップに立ち、月間MVPを狙える。才木(阪)、小澤(ヤ)、東(横)が6月2勝で、才木は防御率0.00なので厄介だが、バウアーの登板間隔であればあと2回投げて5勝を狙える。他の投手は明日先発の東があと3回投げて5勝を狙えるが、才木と小澤は日曜に投げるローテになので全勝しても4勝止まりだ。ここは東との一騎打ちで月間MVPを獲得してほしい。

バウアーは本来のピッチングを取り戻し、今後更に上昇が期待出来る。このまま勝ち進み沢村賞を狙うような活躍を本気で期待する。


【スコアー】

 

バウアーの立ち上がり、アルカンタラを148キロのストレートで空振り三振に取った後、清宮に真ん中に入るスライダーを投じてライト前ヒットを許した。それでもペースを崩さず、加藤豪をセンターフライに打ち取り、万波にストレート勝負で空振り三振に取るピッチングを見せた。

ストレートの球速は140キロ台後半だったが、アルカンタラと万波を空振り三振に取った球を見るとかなりキレていたと思う。

日本ハムの先発加藤には変化球中心の配球でテンポよく投げられ、4回まで牧のヒット1本に抑えられた。加藤は4回を45球、バウアーは5回を52球の内容で、5回表を56分で終了するスピードで試合は進んだが、5回裏横浜の攻撃でマシンガンが炸裂した。

今日唯一ヒットを打っている牧がスライダーを引っ張りレフト前ヒットで出塁すると、宮﨑がフォークを引きつけて掬い上げる見事なバッティングでライトへツーベースを放ち、無死2.3塁とチャンスを広げ、続くソトがカットボールを打ち上げて、高く上がった打球にセンターのアルカンタラがジャンピングキャッチを狙うも、タイミングを合わせられずフェンス直撃のタイムリーツーベースとなり2点を先制した。

点を取った直後の6回表もバウアーはペースを崩さず、二死からアルカンタラをチェンジからストレートのコンビネーションで空振り三振に取り、ソードセレブレーションを決めて浜スタは大いに盛り上がった。

7回表、清宮を完全に振り遅らせるストレートで空振り三振に取り、加藤をナックルカーブでバットに掠らせもしない空振り三振で二死を取ったが、万波にカウント2-2から何度か首を振って投じた高めのストレートをジャストミートされて、レフトスタンド中段にホームランを打たれ2対1と1点差に迫られた。ツーストライクから首を振った事でストレートに山を張られた感じか。

 

そして冒頭に書いた9回表の内容で試合終了。

 

【打撃成績】

 

6月セ・リーグ打率トップの牧と大和がマルチを決めた。大和はコロナウィルスの疑いもあり特例で抹消をされるなどで調子が上がらず、打率1割台だったが、やっと本来の調子を戻してきた。京田と今日1軍に上がった森とで横浜のショートを盛り上げてほしい。

 

【投手成績】

 

バウアーは素晴らしいピッチングを見せてくれたが、言われ続けている弱点も露呈して複数の盗塁を決められた。

 

初回の清宮の盗塁はファウルチップで伊藤が球を握り損ねたが、清宮は今日まで盗塁0(試みも0)なのでモーションを完全に研究されていた事が読み取れる。そして9回には代走の江越に2盗、3盗を決められた。

 

9回同点のランナーに3盗までさせるのは100%成功する確信があるから走られた事になる。当然横浜のスコアラーや監督コーチ、そして選手達も癖に気がついている思うが、修正するつもりは無いのか。これからも投げ続けるバウアーなのだから監督を含んでしっかりと話し合い、修正に取り組んでほしい。

 

【コメント】

昨日猛打賞を決めた桑原が左ふくろはぎ肉離れ、ルーキーで開幕から1軍で地味にチームに貢献していた林が右母指の骨折で抹消された。そして蝦名と森が昇格された。

 

桑原と林は非常に残念だが、蝦名と森は降って来たチャンスを絶対に物にするという気持ちで頑張ってほしい。2人とも2軍でくすぐっている選手ではないはずだ。

 

以下は交流戦の成績

 

今の交流戦は18試合と試合数が少ないので同率で並ぶ事も十分に考えられるが、その場合の順位は以下の順で決まる。

  1. 勝利数
  2. 当該チーム間の直接対決の成績
  3. TQB
  4. ER-TQB
  5. チーム打率
  6. 前年度交流戦の順位

※TQB:得点÷攻撃イニングー失点÷守備イニング

※ER:対戦球団の自責点による得点÷攻撃イニングー自責点÷守備イニング

 

 

同率首位の巨人は今日7対1で西武に勝利している。巨人とは直接対決が無いので、勝率と勝利数で並んだ場合はTQB(得点÷攻撃イニングー失点÷守備イニング)で順位が確定する。この順位表を見ると横浜が上に書かれているのが、得失点の数字を見ると巨人の方がTQBが上のように感じるがどうなのか。時間がある時に計算してみようと思う。

 

 

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