石田は5回4失点でマウンドを降りた。これで5月3日にバウアーが7回1失点に抑えて以来、QSを達成した投手が不在となる。


5月3日までの先発投手確率変動の時からは考えられない状況となっているが、中継ぎが踏ん張れば試合は作られて勝負になる事を証明した。

三嶋とウェンデルケンが6.7回を無安打に抑え、7回は1点差で負けている場面でも伊勢を投入して勝負を懸けた。

ハマスタの声援も後押しになったのだろう。
7回裏に先頭のソトが死球で出塁すると、一死から戸柱がツーシームをバットの先に当てた打球が、ライトリボンビジョンを直撃するツーベースとなり2.3塁にすると、代打の切り札楠本を打席に送り、ファーストゴロで1点を返し3対4と一点差に迫った。

そして、8回裏先頭の佐野が、四球で雄叫びをあげて出塁するとベンチは盛り上り、神里が代走に送られた。関根の犠打と宮﨑の打球をデビッドソンが後逸して一死1.3塁となり牧が打席に入った。横浜は宮﨑にも代走を送り、この回に逆転をしないと苦しくなる事を覚悟で勝負に出た。

そして、広島はマウンドに内野陣が集まった。広島には良いリリーフ陣がいるが、球数96球の九里は続投。
ここが勝負の分かれ目だった。今日に限って言えば、この回に全てを懸け横浜と勝負の継投をしなかった広島の差が出たと思う。

牧は初球のチェンジアップに泳いでファウルを打った後の2球目、アウトコースに入るカットボールに逆らわず、右方向に打ち返した打球が、ライトスタンドに入る逆転スリーランとなり6対4にすると、続くソトが初球、低めのスライダーをバットに乗せて、来日150本となるホームランを放ち7対4と3点差を付けた。

こういう試合が出来るチームが優勝するチームなんだと改めて思った。

バウアーだけでは無く、先発は打ち込まれている。その理由は投手の調子自体だけでは無く、配球や、球種を読まれているなど様々な理由があると思う。しかし、シーズン終盤でこのような状態になっていたら、取り返せない状況だったと思うが、先発が打ち込まれる原因を今究明出来れば、やり返す時間はたっぷりと残っている。

 

【スコアー】

 

石田の立ち上がり、先頭の菊池をストレート、カット、スライダー、チェンジのコンビネーションで打ち取った。先頭を絶対に出さない気持ちが伺えたが、続く上本をフルカウントから歩かせた後、秋山を三振に取った際に盗塁を決められて二死2塁となり、マクブルームにカウントを悪くした後、甘く入ったストレートをレフトへのタイムリーを打たれて先制を許した。

その裏、横浜は一死から今日2番に入った関根が。高めのシュートを打ち返してセンター前にヒットで出塁すると、宮﨑のサードゴロで二死2塁となり、続く牧が、カウント3-1から高めのストレートを打ち返した打球がセンター右への逆転ツーランとなった。

しかし石田がピリッとしない、2回表先頭の坂倉にチェンジアップを打たれて無死からランナーを出すと、堂林に投じたカーブをツーベースにされて無死2.3塁のピンチになると、一死から菊池にゾーン内で勝負するも、真ん中に入るカーブを拾われてセンター前に逆転タイムリーを浴びた。

それでも石田は、3回表に西川をアウトコースいっぱいに入るストレートで見逃し三振に取り、デビッドソンは、チェンジで空振り三振に取り三者凡退に抑えるピッチングを見せた。

しかし、5回表に先頭の上本に三塁線を破るツーベースを打たれ無死2塁にすると、秋山のセーフティ気味のバントを石田のフィルダースチョイスで1.3塁とピンチを広げ、マクブルームにセンターへ犠牲フライを決められて2対4と2点差に離された。

横浜は九里の前に4回から6回まで無安打に抑えられていたが、横浜も三嶋にとウェンデルケンが6.7回を無安打に抑える力投を見せた。

 

そして冒頭に書いた7.8回の攻撃で逆転をし、9回表に5月5日以来の登板となった山﨑がマウンドに上がり、MAX154キロのストレートを投げるなど2三振を奪うピッチングで三者凡退に締めた。

 

【打撃成績】

 

昨日もソトについて書いたが、今日もホームランを放ち2試合連続となり、来日6年目で通算150号ホームランとなった。

練習の虫で知られるソトは、横浜のファンを愛する外国人選手の1人だ。チームの順位が確定すると殆どの外国人選手は帰国をするが、ソトは最後の試合まで出場を続けるところが、ファンを愛するソトらしさと言える。

 

ここ2年は復調気配を見せても長くは続かず、成績が低迷しているが、今年は3年契約の最後の年になる。外国人選手のあるあるで”複数年契約は最後の年に打つ”と言われるが、ソトもこの格言にハマってほしい。

 

【投手成績】

 

昨日も先発バウアーの後を引き継いだ中継ぎ陣は無失点に抑えて、今日も誰一人点を与えなかった。きっと言葉には出さないと思うが、”4月は先発が頑張ってくれたから先発が低迷している時はブルペンに任せろ”と全員が考えてブルペンで肩を作っていると思う。

 

先発とブルペンの信頼関係は優勝するチームに必須だ。

 

【コメント】

1つ勝ててうかれている場合では無い。明日勝ってこのカード勝ち越す事が大切だ。

 

明日は東とコルニエルの先発になる。コルニエルとは今年4月21日に対戦をして、7.2回で4安打しか打てず、虎の子1点を奪い1対0で勝った試合だった。この4安打中3安打は宮﨑によるものだった。

 

明日も2番に関根が入るなら、関根が出塁したら積極的に走って、宮﨑の打席はスコアリングポジションにランナーを置いて勝負したい。広島の捕手なら盗塁成功の確率は高い。そういう積極的な攻撃をしないと、点を取るのが難しい投手だと思う。

 

 

応援クリックをお願いします。

にほんブログ村 野球ブログ 横浜DeNAベイスターズへ
にほんブログ村 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村