東が横浜では去年の上茶谷以来のマダックスを達成した。

少し調べてみたが、昨年ノーヒットノーランを達成した投手は、佐々木 ロッテ・東浜 ソフバン・今永 DeNA・山本 オリックス・ポンセ 日ハムの5人。
マダックスを達成した投手は上茶谷 DeNA、加藤 日ハム、東浜 ソフバン(ノーヒットノーランの試合)の3人。

一般論で考えればノーヒットノーランの方が難しくて偉大な記録と思うが、昨年だけを見ればマダックスの方が難易度が高い事になる。


単純に比較は出来ないが2018年から2020年はマダックス達成者は0人(ノーヒットノーランはこの間4人)らしいので、ノーヒットノーラン以上に難しい記録という見方も出来る。

東が打ち込まれた昨年のピッチングや今年のオープン戦で四球で自滅するピッチングを見て、新人の時のようなピッチングはもう見られないかもしれないと思った人はいた思う。
オープン戦でローテーション争いから後退した時に、今後はローテーションの谷間に登板して5回くらいを投げて上手くいけば勝つような投手になってしまうかもしれないと思ってしまったが、そんなど素人の予感をあざ笑うかのように、東は完全復活を成し遂げて、ノーヒットノーランと同じくらい難しい記録を達成してみせた。

 

【スコアー】


 

1週間前に後続が打たれて勝ち投手になれなかった東が中6日で先発。立ち上がり先頭の岡林にセンター前にヒットを打たれたが、大島をストレートで完全に打ち取り、続く細川に初球を打たせて4-6-3の併殺打に仕留めて初回を4球で終えた。

2回表一死から桑原が155キロのストレートに逆らわずライトへヒットで出塁すると、関根は甘く入ったスプリットをライトへのヒットを打って1.2塁となり、神里が倒れた後の二死から、山本の打席でスプリットがワンバンとなるワイルドピッチで2.3塁とチャンスを広げたが、山本はカウント2-2からスプリットを打ちに行きファーストゴロに倒れて得点できず。髙橋宏斗から少ないチャンスをものに出来ず嫌な流れを感じた。

東は今シーズン3試合19イニングを投げて無四球を継続中だが、教科書のようなゾーン内勝負で打者を翻弄した。相手打者は東のコントロールの良い事が頭にあるので、ストライクからボールになるスライダーなどの変化球は振りに行く。低めに決まるチェンジアップも有効で三振や内野ゴロを数多く取るピッチングを見せた。

5回表一死から佐野が初球をセンターへのヒットで出塁すると、京田が渋く1.2塁間を破るヒットで続き、宮﨑は四球を選び満塁とチャンスを広げて牧が打席に立った。牧は髙橋がフルマックスで投げ込む155キロのストレートを打ち返して二遊間を抜ける2点タイムリーヒットで先制した。欲しかった先取点を4番の牧が打って取れたのは非常に良かった。



点を取ってらもらった後も東は乱れない。8回を90球で終えて、ルーキー以来の完封勝ちを狙って9回のマウンドに立った。そして、先頭のアルモンテには146キロストレートを投げ込み三球三振に取り、岡林を変化球で仕留めて、最後の大島をストレートでショートゴロに抑えて試合終了。97球の無四球完封勝利でマダックスを達成した。

 

【打撃成績】

 

古巣のホームバンテリンドームでスタメンに入った京田は、2打席目に粘った末の7球目のスプリットに合わせるバッティングでセンター前にヒットで出塁をすると、宮﨑の打席で今シーズン初盗塁を決めた。元同僚の癖などを見抜いているか、余裕の盗塁成功に見えた。

5回の打席でも渋くセンターへヒットを決めて、牧のタイムリーで2点目のホームを踏んだ。打率は低いが、そういうイメージは無い。初盗塁を今日決めたが、今日まで盗塁(エンドランなどは除く)すらしていなかった。

 

林とタイプが被るので、お互いにいい刺激になっていると思う。京田は根尾が入団した時、与田監督にセカンドかサードへポジション変更を促されたが、きっぱりと断り実力でショートを譲らなかった。横浜のショートはレベルが高いとは言えないが、京田が引っ張ってレベルを上げてくれる事を期待したい。

 

【投手成績】

 

【コメント】

来週の先発予想は明日具体的に考えるが、今日大貫が抹消された。平良も4月28日(金)に抹消されているので、5月1日(火)からの6連戦に登板は出来ない。平良の変わりにはバウアーが入るが、大貫の代わりは誰が入るのか。濱口はバウアーが先発した4月28日(金)の2軍戦に1イニングだけ投げている。笠原は4月25日(火)に2軍で5回5失点と結果を出せていない。

 

可能性は低いと思うが、昨日小園が好投をしたので、結果が出せなかった大貫に代えて5月4日(土)に先発をさせるのか。しかしこの日は神宮球場での試合なので、可能性的にはかなり低い。今のチーム状態であれば、小園の1軍デビュー戦はハマスタが濃厚だ。

 

平良の穴はバウアーが5月4日(木)に1軍デビューで埋めると思っていたが、5月3日(水)に中4日で先発する事が三浦監督から明らかにした。

順調なら中4日で回していくのか。バウアー中心に回す事になれば、他の投手は変則な日程調整になる。そこはプロとして責任を持ってやってもらうしかないと思うが、順調な先発陣のリズムが崩れて調子落ちにならないか懸念される。

 

 

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