2022年の対広島戦は、開幕カードで3連敗を喫して、最終的に8勝17敗と大きく負け越した。週末に多く組まれたのが広島戦で、2022年は日曜日の成績が5勝19敗3分けと最悪な結果だったのは"広島に勝て無かったから"と言っていい。

 

そして今年最初の広島戦も週末に組まれた。昨日まで1勝1敗で今日負けると昨年の嫌なイメージを引きずったまま戦う事になりそうだったので、今日は絶対に勝たなくてはいけない試合だった。

 

試合は東のナイスピッチングで7回まで進んだが、勝ちパの中継ぎ投手を1週間(エスコバーは1週間以上)も起用していなかったため、東を6回で降板させて継投に出たが、裏目となり7回に逆転をされ昨年の相性の悪さを思い出したが、今年は違った。

 

8回表佐野の一振りで同点に追いつくと、9回表一死から関根がレフト前にヒットで出塁。横浜で1番塁に出てほしい選手が出てくれたので期待は高まった。

続く山本が初球に送りバントを決めて二死2塁の場面で、申告敬遠になる事が分かっていながら宮﨑を代打に送り、宮﨑が歩かされた後の代打は楠本だった。昨年の栗林との対戦成績は「宮﨑:3打数1安打/楠本:5打数0安打」だったので、1ファンには分からない選手起用だったが、楠本は初球のストレートを振り切って菊池のグラブの下を抜けるタイムリーを放ち4対3と勝ち越した。

 

余談になるが、昨年も同じように二死2塁の場面で、先に宮﨑を代打に送り、申告敬遠の後、大田泰示がサヨナラを決めている。この事を思い出したファンも多かったと思う。

 

これで6カード連続で負け越し無しとなった。いつまでも勝ち越しが出来る訳は無いが、週末の広島戦に勝ち越した事で、今年の横浜は昨年以上に強くなっている事を見せつけた。

 

【スコアー】

 

東は4月12日に中5日で登板をして、7回途中までマウンドに立ち、翌日抹消をされて今日を迎えた。初回先頭の菊池にストレートを投げ込み、ライトフライに打ち取ると二死から秋山のセンターに抜けそうな当たりを牧が追いつきながらも後逸するエラーで出塁を許すも、マクブルームを抑えるピッチング。

2回表一死から桑原が四球で出塁すると、覚醒中関根の初球にエンドランを決めて桑原は3塁へ進塁。その後山本の初球に関根が盗塁を決めてランナー2.3塁にすると、山本は打ち取られたが、今日8番でサードに入った京田が4球目のスライダーを打ち返してセンターへ抜ける2点タイムリーヒットを決めた。

3回裏、二死から菊池の打席でストレートの後に投じたカットボールがど真ん中に入り、菊池の掬い上げた打球が伸びてレフトスタンドギリギリで入るホームランで2対1になった。

東は味方のエラーが2つ記録されながら、そのランナーを還す事は無かった。3球で追い込むチームのテーマに沿った内容で菊池のホームラン以外で二塁ベースを踏ませることは無かった。東の投球に打者も応えてほしかったが。

7回表二死ランナーなしの場面で東に代打でソトが送られた。東はまだ79球で次の回も続投と思っていたが、冒頭に書いた通り、勝ちパの中継ぎ投手を1週間(エスコバーは1週間以上)も起用していないので、投げさせたかったのだと思う。


そして7回裏のマウンドにはエスコバーが上がり、マクブルームにストレートを投じたが、狙い澄ましたかのように振り切られた当たりが、レフトスタンド上段に飛び込む同点ホームランとなり、1球で東の勝ちが消えた。その後ヒットと四球で一死2.3塁の場面になると入江にスイッチ。入江は松山をフォークで追い込み6球目のストレートを打たせて、前進守備の大和が捕ったがバランスを崩してホームに返球できず、2対3と勝ち越された。
 

逆転された直後の8回表に、先頭の佐野がターリーが投じた2球目のストレートを完璧に捉えてライトスタンドへ飛び込む同点ホームランを放った。

8回裏は伊勢がマウンドに上がり、ヒットと犠打で一死2塁となり秋山を迎えた。ストレートとフォークのコンビネーションで攻めて空振り三振に取ったが、ワンバン捕球となり秋山は振り逃げでファーストへ向かい、山本からファーストへ送球したが佐野が捕球出来ずまさかのエラー。1%も無いと思う信じられないプレイだった。マクブルームにも秋山と同じ配球で攻めたが、際どいストレートをボール判定されて四球となり一死満塁の大ピンチとなった。

続く西川に4球目の真ん中に落ちるフォークを打たれたが佐野の正面の打球で、佐野はボールを前に落としたが拾い直してホームをアウトにし、続く矢野にはストレートを押し込むもカットされてファウルで粘られたが、7球目のフォークでショートゴロに打ち取り無失点に抑えた。

そして冒頭に書いた9回表の攻撃で4対3と勝ち越し。

9回裏は山崎がマウンドに立ち、先頭の坂倉にはスプリットを連投して三邪飛に打ち取ると會澤をスプリットで空振り三振に取り、最後は野間をスプリットを打たせてライトフライに打ち取り試合終了。

 

【打撃成績】

 

京田は、2回表にランナーを2.3塁に置いてスライダーを打ち返し、センターへ抜ける2点タイムリーヒットを決めた。近5試合で15打数1安打と当たりが止まっているので、今日はスタメンを外れる可能性があると思っていたが、8番(サード)で起用した事が大当たりとなった。来週はどういう起用になるか分からないが、今日の結果で打率.235となり、高くは無いが、横浜のショートを守れる選手の中では一番結果を出している。

 

3回表ランナーを1塁に置いて大田が初球をライトにヒットを打った。本来は引っ張る大田たがチームバッティングを見事に決めた。大田は投手が左右に関係なく打つ選手なので、ソトの復活が期待出来ないのであれば、この日のようにファーストに佐野を入れて、レフト関根・ライト大田で数試合スタメンを組んでも面白いと思う。

 

6回表桑原の3打席目、初球のストレートを絵に描いたようなセンター返しのヒットで出塁。昨日もヒットを打っており、復調してきているのならありがたい。

 

【投手成績】

 

エスコバーは1週間以上登板が無かった事が影響をしたのか、厳しい内容だった。1年に何度かこういう時もある。あまりにも間が開くような時があれば、負け試合でも調整で登板が必要かもしれない。

 

登板間隔が開いた勝ちパの中継ぎ陣は苦しんだが、山﨑は完璧な内容だった。今日で6セーブとなり、名球会入りまであと37セーブとなった。今年決める事が出来れば、ポストシーズンを良い雰囲気で迎えられるような気がする。

 

【コメント】

来週は3週間振りに6試合組まれており、石田・ガゼルマン・平良・今永・大貫・東の先発が予想される。濱口が20日に抹消となったが、今永と大貫が登録された事で笠原は未だチャンスが貰えなさそうだ。

 

笠原は4月2日に登板をして負け投手になった後、4月19日に2軍の試合に中継ぎで2イニングを投げたのみの登板になっている。平良が4月27日(木)に登板した後に抹消をする可能性が高いが、翌週5月4日(木)はバウアーの先発が予想されるので、当面の間は2軍で調整をする事になりそうだ。しかし先発ローテーションが今の良い状態のままシーズンを終えられるほど甘い訳がない。必ずチャンスはくるので、その時が来るまで腐らずに調整を続けてほしい。

 

 

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