このブログで何度も書いてきたが、ガゼルマンは何故競争無くして開幕ローテーションが決まっていたのか。
パスポート盗難の被害でキャンプに出遅れた影響で、オープン戦の4試合目3月25日の最終登板でやっと95球を投げたが、最後は球威が落ちて5失点を喫した。もし生き残りをかけた競争だったら上茶谷がローテーション入りをしていたと思う。
それでも近くで見ている首脳陣が決めたのだから、QS位は期待していいかと思っていたが、初回から打ち込まれた。150キロ台のツーシームを投げ込むがキレが無く、動きが少ない球に見えた。150キロ出てもキレが無ければ打たれる。初回に近本、ノイジー、大山、森下に打たれたのは全て甘く入るツーシームだった。
三浦監督は「ガゼルマンにとっての開幕ですからね」と庇っているので、来週の中日戦に先発をするだろう。昨年に7回無失点に抑えた中日が相手になる。バウアーの仕上がり具合にもよるが、ガゼルマンは執念場を迎える。
【スコアー】
昨日の9回の流れのまま試合が始まった。初回に昨日の大切な場面で打てなかった選手達が鬱憤を晴らすようなバッティングを見せた。
佐野が見事な早打ちでセンター返しで出塁すると、その後ニ死2.3塁の場面からソトが右中間を抜ける2点タイムリーツーベースを決めた。その後も桑原、伊藤、そして森がオープン戦から通じて33打席ぶりにピッチャー返しタイムーヒットを放ち4点を上げた。
しかし冒頭に書いたガゼルマンの投球で1回裏に3点を返され1点差。2回表、宮﨑の2打席目に秋山のナックルカーブを振り抜いてレフトスタンドにホームランを放ち2点差に突き放したが、その裏にガゼルマンがヒット、犠打、ヒットであっさり1点取られて再び1点差にされ主導権を握れない。
その後の横浜打線は沈黙。ランナーを出しても阪神の中継ぎ陣を打ち崩せずスコアーボードに0を重ねた。
5回裏、坂本が無死から中野を歩かせると、1死後の大山にレフトにヒットを打たれ、中野が一気に三塁に進む素晴らしい走塁を決められた。続く佐藤の犠牲フライを打たれて遂に同点に追いつかれた。
6回から横浜の中継ぎ陣も踏ん張り11回まで無失点に抑えたが、5対5のまま迎えた12回裏山﨑がマウンドに立ち、佐藤を三振に取るなどで2死としたが、糸原にヒットを打たれると一気に崩れた。四球とヒットで二死満塁となり、近本に気持ちの入った球を投げ込むが、2-2から投じたストレートを振り抜かれサヨナラを浴びた。
【打撃成績】
佐野は昨日の9回に三振を喫した鬱憤を晴らす初回のヒットと12回にも同じようにセンター返しのヒットでマルチを決めた。
宮﨑はオープン戦の終盤に体調不良で数試合を欠場して調子落ちのように感じたが、開幕スタメンを外された事で燃えているのか、全開のバッティングでチームを引っ張っている。このまま2番でいいのか？
桑原は猛打賞を決めた。6回の3打席目では村上からレフト線へ打球を放ち、ツーベースにする走塁も見せた。宮﨑と同様に開幕スタメンを外された事が原因かは分からないが、気持ちを前面に出して良いバッティングを見せている。
【投手成績】
中継ぎ陣は坂本を含めて全員内容は悪く無かったと思う。入江は昨日から連投で2イニングを無安打で抑えた。10回表に勝ち越せなかったら2イニング投げる事を伝えられていたと思う。ストレートで打ち取る2イニング仕様のピッチングに見えた。
そして三嶋が、国指定の難病「黄色靭帯骨化症」の手術を受けてからリハビリを経て1軍公式戦で復帰登板を果たした。2安打を打たれたが、梅野に打たれたヒットはバットをへし折る152キロの力強いストレートだった。ブルペンの精神的支柱となって盛り上げてほしい。
【コメント】
前日の9回の攻撃を見て次の試合は行けると思い、この日初回の攻撃を見てそれが確信となったが、迫られ追いつかれ逆転負けを喫した。魔の京セラドームだから負けたのか？そんな簡単な訳がない。
4番牧がブレーキになっているのが効いている。筒香も2017年のWBC出場後に不振に陥って、2冠を取った2016年から大きく数字を落とした。だから牧も仕方が無いで済ます訳にはいかないので何とか打破してほしい。
明日は才木と笠原の先発になる。阪神打線は昨年と比べるとノイジーと森下が加わり、打者の半分が右打者になったので、昨年ほど左投手が苦手では無いと思う。しかし阪神打線のキーマン近本と中野は、昨日の試合で石田から無安打だった通り左投手を苦手にしている事に変わりは無いと思う。笠原の持ち味の打たせて取るピッチングで、守りの時間を少なくして横浜ペースで試合を進めたい。
才木のオープン戦は防御率4.85で良くない。昨年のCSでは早い回にKOしている。捕手と投手以外は今日のスタメンでいくと思うので、今日のように初回から攻めたい。そして牧にもそろそろチャンスに強いバッティングを見せてほしい。
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