2週間前に、先発の青柳対策で宮崎をスタメンから外して左打者を並べ、青柳を6回116球でマウンドから降ろした。
この試合は9回に宮崎が申告敬遠されると分かりながら代打に出し、最後に阪神戦打率4割超えの大田で勝負を懸けてサヨナラを決めた試合だ。


ここから横浜の勢いは加速した。

そして今日も桑原と牧以外は左打者を並べるスタメンで、初回から青柳を揺さぶり地味に点を取ってダメージを与えた。

三浦監督は変わった。短期決戦のようなスーターティングオーダーを組みながらも、中継ぎ陣には一定のルールを敷いて負担を最小限に抑える見事なベンチワークを見せている。


1997年の7月以降は以下の成績で、9月初戦の天王山で石井一久にノーノーをやられて失速した。
7月 :13勝5敗0分
8月 :20勝6敗0分(勝率.769)
9月 :9勝11敗0分
10月:3勝6敗0分

今年の7月以降は以下の成績で8月は1997年の勢いを大きく上回る勝率で進んでいる。
7月 :10勝7敗2分
8月 :15勝2敗0分(勝率.882)

水を差すわけではないが、8月の残り試合と9月を今ペースで勝てるわけがない。どこかで失速するだろう。その時のヤクルトの勢いがどうなのか。横浜は失速をどのレベルで食い止めて踏ん張れるかで今年のセ・リーグ優勝チームが決まる。

三浦監督の選手時代は持っていなかった。2005年はHQSを達成しながらも勝ち投手になれない試合が9試合あった。なんとその内8試合は8回以上を2失点以内に抑えている。順当にいけばこの年は最多勝も取れて投手3冠を取っていた事が想像出来るが、味方の援護が無く12勝9敗に終わっている。

その持っていなかった三浦監督が今や動けば采配が当たる。

これから苦しいシーズンラストスパートを迎えるが、優勝を決めて三浦大輔は持っていたと思わせてほしい。

 

<スコアー>

 

1回表桑原がストレートの四球で出塁すると、2番にスタメンで入った神里の打席でフルカウントからランエンドヒットが決まり無死1.3塁にして、佐野の併殺の間に先制した。ゲッツーになったが仕掛けたからこその先制点と捉えたい。

今永の立ち上がり、先頭の中野に粘られたが7球目のストレートで見逃し三振に取ると、続く島田もストレートで空振り三振に取り、今日から復帰した近本をレフトフライに抑え、三者凡退で上々の立ち上がりを見せた。

2回表、1死からスタメンでは3割近い打率を残している戸柱が、レフトの深い所へ打ち返す2塁打で出塁。柴田へバントをさせず2球で追い込まれたが、ファウルで粘り7球目のツーシームを引っ張る内野ゴロで戸柱が3塁へ進塁。森はボールが続いて申告敬遠となり今永が打席に立った。今永は3球目真ん中に入るツーシームに逆らわず三遊間を破るタイムリーヒットで2対0にした。
先日の京山と同様に見事な自援護を決めた。

2回裏は佐藤をカッターで空振り三振、大山はクロスファイヤーで見逃し三振に取るなど無失点に抑えた。2回を終えて4三振と見事な立ち上がりだったが球数が多かった。

3回表1死から佐野が四球で出塁すると、牧が詰まりながらセンター前に持っていき1.2塁となり、2死の後戸柱が高めのスライダーを前の打席と同様に逆らわずレフト前にタイムリーを放ち3対0にした。

日曜の試合では1.2.3回にソロホームランで3点取ったが、今日は併殺の間に取った1点とタイムリー2本で点を取り、どんなパターンでも点を取れる事を実演した。

4回裏にヒット2本と四球で2死満塁のピンチを迎え、代打のロハスジュニアに今永はストレートを5球続けて投げ込み、最後はカーブを打たせてサードゴロに打ち取った。

結果青柳を5回105球でマウンドを下ろした。毎回ヒットで出塁してダメージを与えた。
今永も球数が多く6回を114球 4安打8三振3四球 無失点に抑えて最強の中継ぎにバトンを渡した。

9回表、2死から佐野がフォークを見事にすくい上げて右中間スタンドに4点目となるソロホームランを放ちダメ押しの追加点を入れた。

9回裏はセーブ場面では無いが山崎が登板。先頭の原口にヒットを許したが、木浪と梅野を完全打ち取り、最後は代打陽川をストレートとスプリットで三球三振に切って試合終了。

 

<打撃成績>

 

佐野、牧、楠本、戸柱がマルチを決めた。今日スタメンに抜擢された神里と森もヒットを打ち期待に応えた。

最終回にホームランを打ち、チームの勝利を決定付けた佐野はさすがキャプテンと言い切れる。明日以降もキャプテンとしてチームを引っ張っていってほしい。

 

<投手成績>

 

山崎は、佐野のホームランでセーブ場面では無くなってしまったが、最後に陽川を三振で締めていい流れで明日に繋いだ。明日は伊藤将司が先発なので、9回に4点差以上リードしている可能性は低いと思う。そうなると明日勝つなら200S達成の可能性は高いはずだ。

 

<総論>

冒頭に書いた通り、勝負を懸けるスタメンで見事に勝利を収めた。勝ち続けた反動は怖いが、勝てるに越したことは無い。

 

明日は伊藤将司が先発。以下が対伊藤の成績(無安打打者は割愛)

 

片手打法でホームランを打った細川や阪神戦高打率の大田泰示は、コロナの陽性明けで昨日から練習に合流しているので、甲子園には帯同していない。

 

正直、青柳より嫌な伊藤将司だが、2週間前の試合では8回に相手のミスからクリーンナップが連打で攻略した。チームの勢いは断然横浜の方が上なので、浜口次第で勝機は十分にある。

 

今日の初回に桑原と神里でランエンドヒットを決めた。こういう攻撃が先発のリズムを崩してダメージを与える。明日の1.2番は誰か分からないが、常に攻める野球で伊藤を攻略してほしい。

 

 

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