「自分自身と向き合う」
という言葉をよく聞きますが
あなたはどのように自分と向き合っていますか？
過去のあれがあったから
今の私はこうなんだ…
この思い込みは
過去のどこで刷り込まれたのだろうか
と過去を思い返して
ほじくってはいませんか？
結論から言うと
あなたが望む未来を
これから創っていくことに
わざわざ過去を掘り起こして
あれこれ思い返す必要はないんです。
どんな過去があったとしても
関係ないのです。
あなたの未来は
いかようにも素晴らしいものへと
創ることができます。
ではなぜ、わざわざ過去を
掘り出す必要がないのか？
を今日はお話します。
まず、
脳の機能として
何か体験したり学習すると
最初に短期記憶されます。
短期記憶で脳に保持されるのは
約10日ほどです。
その後、その記憶は
脳の海馬というところで
長期的に記憶されます。
長期的に記憶されたものは
何度も簡単に取り出しでき
思い出せる記憶です。
例えば、
あなたが何かの出来事を体験し
それが感情を伴うショックな事
だったとしましょう。
すると
何日も何日も
そのことを考えますよね？
そして、
その感情を伴った体験は
10日を過ぎると、短期記憶から
脳の海馬に長期記憶されます。
あなたがその記憶を思い出した時
あのイヤ～な気分を感じたり
その時の感情を感じて
心臓がバクバクしたり
落ち込んだり
涙が出たり
あたかも今それを経験してるかのように
気分が悪くなる
ってことはありませんか？
脳の海馬に記憶されたものは
そんな風に簡単に
思い出す事が出来るんです。
望む未来をこれから創るとき
過去をわざわざほじくる必要がない
というのは
この脳の機能を踏まえて
２つの理由があります。
①感情を伴う記憶を繰り返すと、
その信念がより強まる。
脳の海馬に保存された記憶は
感情を伴わない単なる記憶と
感情を伴う記憶（再体験）
があります。
ショックな出来事や
トラウマ的な出来事など
強い感情を伴う記憶は
たいてい思い出すと
その感情を感じますよね。
そして、
記憶の中という
イメージの中であったとしても
思い出して、その感情を感じるのは
今現在それを実際に
体験しているのと
同じなんです。
脳は、イメージも現実も
区別がつかない
と聞いたことがありませんか？
そして
何度も思い出すことで
その時の感情を反芻していると
その時あなたが思った事が
信念となって
どんどん強まっていくんです。
例えば、
「あなたは本当に使えない！」
と職場の上司に言われて
その出来事があまりにもショックで
「私は役立たずだ…」
と思ったとしたら
その体験を思い出し
その時の感情を味わうたびに
「私は役立たずだ」
が信念やセルフイメージとなり
どんどん強まっていくんです。
あなたがしたいのは
その「私は役立たずだ」
という思い込みを
より強固にするのではなく
外すことですよね？
なので
わざわざ過去をほじる必要は
ないんです。
過去をほじくらなくても
今現在のあなたの中には
過去から今までの全てがあるので
現状の把握だけでいいのです。
望む未来を創る過程で
出てきた時に
一つ一つ外していけばいいんです。
②望む未来を創るために、①を活用する
①で説明した
「感情を伴って
あたかも今体験してるかのように
反芻すると
その信念（思い込み）が強まる」
という脳の機能を
あなたの望む未来に
活用することができます。
どんな夢（ゴール）を達成したいのか
あなたの中で明確にし
紙に書き出してみましょう。
そして、それが
あたかも今起きてる事のように
感情を伴ってイメージしてみましょう。
例えば
インポート商品を扱ったお店を出して
楽しく仕事をしている所をイメージして
大好きな商品が並んでいるワクワク
お客様が嬉しそうに購入していく姿
などを思い浮かべて
今感じてみるんです。
この時
今の現実がどうかは
一切関係ないんです。
今のあなたが外したい思い込みを
強めるためではなく
望んでいる最高の未来を
創るために①の脳の機能を
活用していきましょう。
少なくとも
過去をほじくり出して
思い出し反芻することをしなくなるだけで
少し違いが出てくるでしょう。
私は過去を思い出し反芻してた
時期がありました。
気分がどんどん悪くなり
エネルギーダウンしてようやく
なんか変だと気づき
全てを止めました。
「自分自身と向き合う」
というと
過去と向き合ってしまう人が
いるかもしれませんね。
過去に引っ張られていては
望む未来を創ることが難しくなります。
希望と可能性溢れた未来を見据えて
今のあなたが幸せを
感じられるようになると
当然、過去への捉え方も変化します。
もし今あなたが
過去をほじくりだして
何が原因か？と反芻しているならば
それを止めて
代わりに
どんな未来だと最高なのか？
どんな自分になりたいのか？
に少しでも意識を向けてみませんか。
過去のあなたがどんなでも
今のあなたがどんなでも
あなたがこれから創り出す
素晴らしい未来とは関係がありません。
あなたは、最高に喜べる未来を
創っていけるのです