適当な小説とか絵とかを上げていくだけ -6ページ目

適当な小説とか絵とかを上げていくだけ

ご訪問ありがとうございます!本体こと紅 恋歌です。

詳しくは、メッセージボードにかいてあるのでそちらをご参照下さいませ。


次回→まだだよ(´へωへ`*)

莉夢side

「しのー!しのー!!どこー!?」

ゾンビの亡骸(?)を持ちながらしのを探す。亡骸はズルズルと鈍い音を立てて私についてくる。

亡骸を持っているのは決して両手というわけではない。右手だ。

じゃあ左手にはなにがあるか?....鎌だ。

この鎌は1年B組にあったものを持ってきた。

保健室にはしのはいなかったがなんか声が聞こえ、1Bに引き返したらあったというわけだ。

『.....先輩。いつまでそれ、持ってるんですか。気持ち悪いです。』

鎌には赤毛に後ろ髪を前に垂らした少女が映っていた。

もちろん、この場にいるのは私一人だ。

つまり、彼女自身がこの鎌なのである。

「うっさいのん。私仮にも先輩。」

『すいません。あの、先輩、一回美術室に行っていただけませんか。』

「なんで?」

『いいからお願いします。』

「分かった分かった」

くるっと半回転し剣道部など武道部が部室でもある武道館の隣にあるB棟。ここには私達の部室である美術室の他美術準備室、2階には少人数教室がある。

B棟は最近出来たから、美術部以外はあまり立ち寄らない棟である。

1階にある理科室、保健室のあるA棟から一回外に出てB棟に向かうので、びゅうっと寒波が押し寄せるが、もう慣れた話だ。
こんなものできゃーっさむーい!と言ってる吹奏楽部を冷ややかな目でみるのも日課となっている。

ガスッB棟のドアを蹴る。

『先輩。なんかイライラしてます?寿命縮まりますよ?』

「うっせ」

心配な目を向けられたような気がする。

別にイライラしているわけではないんだけどな。

幸い、美術室のドアはあいていた。

ガラッと開けて鎌をトンと床に一突きする。

「目的の場所についたよ」

『ありがとうございます。私の引き出しを開けていただけますか?』

引き出しとは、美術部が活動用に部活専用の筆箱や画材(水彩色鉛筆、水彩絵の具、アクリル絵の具、コピック、万年筆、トーンなど)画用紙、セロハンテープ、のり、鋏などの文房具を入れておく個人的な道具を入れておく場所が準備室にある。.....お陰様で、この待宵学園の美術準備室は、理科準備室、家庭科準備室、技術準備室、音楽準備室、体育倉庫ましてや運動部の部室
よりもでかく、一番小さい技術準備室が軽く3つ分入るくらいの大きさであることも事実だ。

ちなみに、私の引き出しの中には、筆箱などの文房具と色鉛筆とコピック、水彩、アクリル絵の具が入っていて、これでも貧相な方である。

のんの引き出しの中にもそのぐらいしか入ってなかったが一つだけ、気になるのがあった。

水彩でもアクリルでも油絵の具でもない絵の具のようなもの。私は、画材店などに同じ学年の子達でよく行くが、このパッケージは見たことがなかった。

「これは.....」

『その黄色の絵の具を少しだけ私の刃に塗ったあと、一振りして下さいな。』

言われた通りにすると鎌はすごい勢いで光りだした。

「わっ...!眩し...!」

『その絵の具を刃に塗ると色の効果を発揮するんです。赤だと炎、青だと水、水色だ
と風、紫は闇....』

なにそれ便利。

『さて、説明途中の間悪いのですが.....囲まれましたよ。』

え.....マジだオワタ\(^o^)/

でも、大丈夫なんだよ。

青の絵の具をとった。

「水具!水流の波紋!」

結果だけ言うと....一撃必殺だった。

『あの....青の絵の具はポケ◯ンのハイドロ◯ンプみたいになるって知ってて波紋って言葉使ったんですか?』

「し、知らなかったわよ!!もうちょっと波紋っぽく.....」

『波紋って、どれだけ水を出すつもりですか....』

「う~.....と、とにかく!今度は体育館!体育館に行こう!!」

『なにか根拠は?』

「そんなの勘に決まってるでしょう!勘!私の予言はよく当たるんだから!」

『勘で予言とは....中々興味深いですね....そういえば、先輩、プレゼントフォーユー♡』

急に視界がぼやけたと思えば視界がこれまで以上によくなった。

『私の眼鏡です。私の視界が真っ暗じゃ、流石に困ります。』

「じゃ、じゃあ、さっきの囲まれたっていうのは...!?」

『気配がしたからに決まってるじゃないですかやだー!』

美術部だから、このようなネタも完璧だ。

というわけで、のんの遺品(?)である赤縁の眼鏡をして体育館に向かうことになった。

B棟にある美術室からA棟の体育館までは割と距離があるが一本道だ。なので、とりあえず、のんと情報交換をすることにした。

内容はしのについて。まず最初にしのについて言われたのは、「本当に嫌われてるんですか?」だった。

分かりやすく解釈すると一年の中では『篠河先輩』は大人気なのだという。

クールでカッコ良く、弓の心得をしっかり持っている人....らしい。

『私の友達に弓道部の子がいてそう言ってました。』

と、述べる。

うーん.....

「あまり自分を語らない人だから....」

と苦笑した。

『先輩はどうしてその篠河先輩と仲良くしてるんですか?嫌われてると分かっているのなら、近づかないで別の友達と仲良くするのが妥当でしょう?先輩阿呆なんですか?』

う、うん....確かに、のんの言う通り、そっちの方が妥当だろう。

「私には、夢があるの。そのための準備だよ。すごくくだらない、けど、大事な夢。」

『あの...その夢って?』

「ふふ、いつか教えてあげるよ。いつか....のんが私の世界観というものが理解できた時にでもね。」

と、少し意味深な言葉を残した。

理由は二つ。

一つは単純に知られたくないから。

もう一つはもう目的地だから。

体育館に入るとゾンビがやっぱり5匹ぐらいいた。

そのゾンビは一つのところに丸を作り、何かを殴っていた。

「っ、しの!」

鎌を持って走り抜ける。

5匹ぐらいどうってことはなかったが、問題は、その後だった。

「しの!」

カラーン

『痛っ!投げないで下さいよ!』

痛がる様子を表している後輩なんかそっちのけでしのに駆け寄った。

幸い、息はしていて、5分ぐらいで目を覚ました。

「しの....その....」

謝ろうとして寄った時

「近寄らないで。」

ドン!

しのに思いっきり押されて転げた。

「あの子に化けるなんて、いい度胸してるじゃない。『埋葬曲(レクイエム)の少女』。」

はぁ??

「残念ね。私はあの子の亡骸を見たのよ。なのに、あなたはいる。だから、今は2つの魂しかいない。つまり私とあなたよ。『埋葬曲の少女』!」

わぁー.....なんか勘違いしてる。しかも弓構え始めちゃった....

さて....どうしよう.....!?


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次回→まだだよ(´へωへ`*)

莉夢side

1年B組。保健室から一番近い教室。

「......っのん!」

我が美術部一年代表鈴木花音。
二年より真面目で私の方が世話を焼かせてしまっている状態でまぁ、要するに次期部長候補。ってところだろうか。

ちなみにのんっていう呼び名は私が指名で美術部全員に呼び名をつけている。

のんには目立った外傷はなく、うつ伏せ状態。

気になるところは....手のしたにあるのは...スケッチブック?

なんとものんらしいものだ。

「....のん、ごめんね。」

のんの手を少しどかしてスケッチブックを見た。

「...........」

色んな意味で泣けてきた。のん....デッサンうますぎ.....先輩半泣き。

ブックも後半辺りに気になるというか、また泣けてきた。

私宛に文章がつづられていた。えらく震えていたのか筆記体自体はかろうじて読めるぐらいだが。





莉夢先輩へ。

先輩。この学校は呪われています。

私が以前この学校に纏わる七不思議を話したのを覚えていますか?

その七不思議に続きがあったんです。

八不思議目。「歌う少女の埋葬曲」です。

この学校の跡地。それは狂った教授のラボ....って言っても莉夢先輩には分かりませんね。研究所だったそうです。

その教授はなにが目的だったのかは知りませんが色々な人体実験をして多くの犠牲者を出したそうです。

なんで大事になってしまったのかは教授はお坊ちゃんだったらしく使用人と理由をつけて、人体実験をしていたそうです。

そしてある少女の両親が呼ばれました。

その親は二度と帰ってくることはなかった。

何年かたって少女はラボに忍び込みました。

そして事実を知ってしまい、殺された。

そして、少女の恨み、憎しみがこもった歌声が今になっても聞こえるそうです。

それが雷の落ちる日にその歌声が聞こえる。それを聞いた者は


死ぬ。


50年前にこんなことがあったそうです。

男女2人が謎の死を遂げた。

外傷はなく、白目を向いて、倒れていたと。

毒の反応もない。即迷宮入り事件です。

なんでそんなことがあった学校がまだあるのか私は不思議でたまりません。

....その人体実験事件が起きてから、節目の日が、今日です。

実は、事件には続きがあります。

少女の最後の言葉です。

「150年の今日...それが節目の日。私はその日にお前らの子孫を呪い殺す。実験で使われた被害者と共に。覚えていろ」

だから、あのゾンビ達は実験に使われた人でその少女が引き連れているでしょう。

そして私の体も.......られて....んじゃ......け..お....し....








最後の方はよく見えない。


ピッシャーン!

「ひっ....!!」

雷.....これはあかん。絶対にあかん奴だ。

「しの、いける?」

シーン

「そうだ。別れたばっかり.....」

そうだ!のんは!?

「いない....だと!?」

のんがいなくなっていた。つけていた眼鏡だけを残して。

私は悟った。


「しのが....危ない!!」

私はのんの書いた紙を破ってポケットに入れ、保健室に引き返した。


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莉夢side

しのは15分ぐらいで目を覚ました。


「し・・・しのぉ・・・!大丈夫!?怪我は無い!?なにか痛いところはっ!」

病人に質問攻めはよくなかったか。と言ってから思ったが、言った言葉は取り消せない。そういうものだ。

「大丈夫・・・ただの貧血・・・」

....強がってる?心配をかけないために?

しのが倒れるのは珍しくないと、しののお祖父ちゃんから聞いていた。

私はよく篠川神社に遊びに行くのだが、しのはいつも境内の掃除ばかりしていて相手にしてくれないのでお祖父ちゃんと喋って手に入れた情報だ。

とにかく、心配だ....

沈黙が走る中、口を開いたのはしのだった。



「なんでよ・・・なんで・・・私は・・・っ!」



「莉夢だって・・・本当は私なんかどうでもいいんでしょ・・・っ!なんで・・・なんでこんななにも出来ない無力なやつに構うんだよ・・・!」

「・・・・・っ」

私の表情が固まるのが自分で分かった

「皆にだって嫌われるし・・・私に構うから莉夢も変な奴に思われるし・・・!もう・・・無理しなくていいから・・・っ!ほ・・・、っといて・・・よぉぉ・・・!」

ボロボロとしのの目から出てくる

今までに見たことがないくらいの

私は我慢できなくなり右手をおもいっきり上げて


パチンッ


と乾いた音が保健室に鳴り響いた。

友達を叩くのは初めてだ。最初で最後でありたい。

「やっぱり.....迷惑だった?ベタベタして....」

ポタポタッと何かが落ちて床が濡れた。

ぎゅうっとしのに抱きつく。ベタベタしてはいけないと思いつつもやっぱり癖になってしまった。

「しのは...私のこと嫌い?その様子だと嫌いだよね.....」

パッとしのに離れ

「ごめんね。しの。ここからは、別々に行動しよう?じゃ」

しのの返事も待たずに、私は保健室を飛び出し、ちょっと走って1年生の教室に飛び込んだ。








莉夢side

開かない.....!?

「閉じ込められたっていうの....!?」

しのが恐怖で顔を歪ませる。

私はしのが少しだけ怖いと思った。

本当に少しだけ。

「莉夢?目下辺りが赤いけど。」

しまった!泣きくじゃったせいで目下が赤いのは当たり前だ。なんとか誤魔化そうと私の思考が回転する。

「やだなぁ、しの!これはし・よ・う!メイクってやつだよ!ちょ、ちょっと...失敗しちゃったけど。」


目を明後日の方向にやる。これでなんとか誤魔化せた....はず。

「.........」

しのは来た道をスタスタ歩いていく。

どうやら完璧な演技だったようだ。

「.....げ。」

遠い。しの早い。歩くの早い。

....しのの動きが止まった。


そして、何があったのか、ぶっ倒れた。

「!?」

しの!?

私はゾンビに鉢合わせしないようにしのを背負って保健室に行き厳重に鍵を閉めた後しのを看病することに専念した。


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莉夢side

いっちゃった....

薬品って言ってたけど、なんかいけない奴ないよね...?

水素辺り作らないよね...?

どうしよ....。今気づいたけど、しのがいないと何も出来ないじゃん.....

しのみたいな護身用のお札なんて持ってないし.....

なんてこった....

そういえば、あの絵、しのに見られて...ないよね?

それより、しのは気づいてるのかな....

自分が嫌われていること。

そりゃ、みんなの主張だって分かる。

しのは無口で愛想がなくて、しかも巫女さんだから、どうしようもない。

けど、しのは普段は素っ気ないけど優しくてとっても頼りになるいわゆるいい子なのだ。

けどみんなはそれをしらない。

さっきだって、私が素直にお礼を言った時に顔が赤くなってた。ついついからかってしまったが、あれは明らかに照れてた。つまり、感謝されることに慣れていない=人付き合いがなかなかない=だからそういう場を作ったらしのはみんなに嫌われなくなるのではないか?

人付き合いがなかなかないっていうのは前々から気付いてたことなんだけどね。

でも、問題はしのが私のことをどう思っているか。嫌われててもおかしくないくらいに振り回してるから嫌われてる可能性だってなくはない。

....そんなこと今考えてる時じゃないか....

周りを見て、思考をフル回転させ、今後やるべきことを考える。

至った結果が。

とりあえず、大人に頼るか....

こんなときは大人に頼るのが一番だと踏み切った私は、ゾンビを避けるために少し遠回りをし3年生の教室がある3年棟から職員室に向かった。

幸いゾンビと鉢合わせすることはなく、ホッと一息胸を撫で下ろすとドアをノックした。

「失礼しま....!?」

プチと音がした。下を見ると赤い肉のようなもの。

踏んだらなのか焦げ茶の物体が出てきた。

息苦しい。恐る恐る前を向くと。

赤い。先生だと思われる肉片が散らばっていた。

「っ.....!」

声にも出ないおぞましさに立ちくらみがする。

きっとここにいたら狂気に陥ってしまうだろう。

「しのと....一緒に....また....いこう....。」

正直行きたくはないのだが。

近くの教室で身を隠すことにし、しのを待つことにした。

いつ合流出来るかな.....

もしかしたら...ゾンビにぐちゃぐちゃにされちゃったり....。

「っ......」

そんなの嫌だ....嫌だよ....

「ぐすっしのぉ.....」

涙が出てきた。出したくもないのに。

「やだよ....怖いよ.....もうやだぁ.....」

まるで、迷子になった子供が母親を探すかのように、私は泣き喚いた。

いかなきゃ。確認しなきゃ。でも恐怖で足が動かない。

そんな時間が5分程続いた。

やっとのことで足を動かし2年棟にあるそして、しのがいるかもしれない理科室に向かった。

その途中に残念ながらゾンビに鉢合わせしてしまった。

しかも挟まれてしまうという絶対的最悪な状況。

護身用にとりあえず持ってきた1m級の三角定規だが、この数だと役にたたないだろう。

じりじりと迫ってくるゾンビ、私はどうしようもなく、立ち尽くしてフラグ回避を神に願う他なかった。




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