菜乃夜side
ヒシュン・・・・と微かな音を立てて、夏美先輩と聖良姉が帰ってきた。
なんだか夏美さんは異常にぐれちゃってるし、聖良姉はなんか呪文みたいなのをブツブツ唱えちゃってるし・・・・;;
「だ・・・・・大丈夫でしたか・・・・・?」
おずおずとゆずっちが言うと
「私たちは大丈夫よ・・・・てかこれ重い。」
なんか変な鈴蘭のような植物と謎の本。あとガラス細工のような玉のみ。
「・・・・・・この本・・・・」
聖良姉が本をパラパラッとめくって、驚いたように話す。
「ギリシャ語で書いてあるわ。」
『え゛』
さすがの俺でもギリシャ語は読めない。
「貸してくれます?私なら読めるんで。」
と言って、苦笑している怜華姉は、救世主・・・・いやマリア様というべきだろうか。に見えた。
「“すべてを元に戻す方法・・・・・”」
一同がざわめいた。が、怜華姉は続けていく
「“インラ、皇女の雫、スカイ、黄金の猫、天使の羽、悪魔の羽最後は永久(とわ)の・・・・?を、まぜ合わせて、時に放てば戻るであろう。ただし、無傷で残るのは1人だけ・・・・」
『えぇぇぇぇ!?』
無傷で残るのは1人だけって・・・・・・!!
あとの人は重症とか軽症とかまさか死んじゃうっていうことも・・・・・・?
「と、とりあえず、今日はもう遅いんで、休まれてはいかがですか?明日からでも考えられると思いますし!私もお手伝いしますね!」
ゆずっちがそう言ったことで、考えるのはまた明日。ということになった。
ついでの話なのだが、あの鈴蘭がインラだということが怜華姉によって判明された。
どうやら、天界、魔界にかかわる人物が持っているらしい。
「あ、そうそう、そのガラス細工、調べさせてくれませんか?なんか引っかかるので・・・」
と怜華姉が言っていたのが聞こえた。
「ええ、いいわよ。」
と聖良姉は水色のガラス細工を手渡した。
「ありがとうございます!」
と怜華姉は言って、科学室の方へさっていった。
・・・・・・・・・・・・あれ?そういえば、誰かいないような気がする・・・・・
俺はその人物を思い出せなかった。
いや、けど勘違いかも。まぁ、いいや。
桜side
・・・・・・どこ・・・・?ここ?
私が目を覚ましたら一面水色の、海のような、川のような場所だった。
えーっと私はあの予知夢の通りに男が女、女が男になって・・・・・
あ、そうだ。聖夜と夏喜と一緒に道連れに会い、それでレークに会って
「2人が1人を一緒に殺せばその殺した2人は元の場所に戻してあげる」
といわれて、私が殺された・・・・・殺された!?
あれれれれれ!?そこ、本来は聖夜だったはず・・・・・・
あ、そうだ。私が変えたんだ。未来をHappy Endにするために。
聖夜が死んだら、予知夢の通りBnd Endになりかねない。
あっちには、怜がいるし、大丈夫かな。
いざとなったら菜乃葉もいるし。
大丈夫だ。あの子達なら、きっと元に戻れるだろう。
未来は変えられる。最悪な事態にならないように、私も戦おう。
「もう準備は出来たのか?」
不満気にいう・・・・いや退屈そうのほうが正確かもしれない彼女に
「ええ、それじゃあ、始めましょうか・・・・・・・・・・ッ!!」
激しい痛みに襲われながらも、私はライフルを手にとった。
NO9へ続く
聖良sode
「はい。このナイフで殺してね♪」
カランと乾いた音をして私の前には長さ30cmくらいの刃があるナイフが転がってきた。
一体何を考えてるんだ・・・・・・・・・・?
「3人一緒に・・・・っていうのは駄目なの?」
夏美がそういう。
「うん、駄目!」
と微笑みながらレークは答える。
「んー・・・・・じゃあ、いいよ。夏美、聖良、俺、殺せ」
「「えぇぇ!?」」
桜夜のあまりにも無理な提案に私たちは驚きを隠せなかった。
「そんなの無理に決まってるじゃない!!」
「じゃあ、誰が死ぬんだ?、殺されるんだ?」
「うっ・・・・・・・」
誰だって、殺されたくない。当たり前の意見だった。
けれど、私達はこんなことがある前まで、桜夜・・・・桜のことが好きだった。
それは今も変わらなくて、好きな人を殺せなんて本人から言われたら、素直に殺せるわけがない。
「・・・・・聖良」
彼女は私の名前を初めて呼ぶ。
彼女は続けて
「貴女は人を殺(あや)めたことがあるでしょうから、分かるかもしれないけど、私は殺めたことがないから、リード、よろしくね。」
どうやら、その気になったみたいだ。
私は剣を取ってふらつく。見た目以上に重いみたいだ。軽く60kgぐらいかな。
「貴女が私・・・・俺でもそうだけど、名前呼ぶの初めてなんじゃない?いつもは変態っていうあだ名で呼び合っては喧嘩してたのに。」
「五月蝿いわよ。」
「はいはい。じゃあ、もって?・・・・・・桜夜、準備は出来たけど・・・・・・・」
と、言うと
「ん、分かった。じゃあ、二人で持って、俺に向けるだけで十分だから。」
「「?」」
意味が分からなかったが、その通りにした。
「んじゃ、ちゃんと生きて男に戻れよ。今は願うことしか出来ないがな。」
と言って、桜夜は自分の腹に剣を突き刺した。
あっけなく倒れる。桜夜に、桜夜から流れる。幾多(いくた)の血。
それを、レークは微笑みながら見ていた。
「よし・・・・・・じゃあ、転送するね。」
と言って、ゆずはが出したような白い光に包まれた・・・・・・・・・
桜夜を置いて、私達はあの部屋に戻った。
NO8へ続く
夏美side
どうやら、後始末は3分程度で終わったようだ。
聖良が、もうあけていいよといったときに、桜夜が何故か指揮棒を振っていて
だぶん悪魔を操っていたんだと思う。
それが終わったあと、聖良が剣(どういう剣なのかわからないけどね)を振り、消滅させたあと
桜夜が悪魔を操る(?)指揮棒を折るが、持っていた本人は何故か満足気な笑みでこちらを見ている。
「流石・・・・・・・・上級悪魔でも簡単に、封印されてしまうか・・・・・・」
その本人は、二つ結びにした少女だった。
「・・・・・・・・・レーク」
桜夜は知っているみたいだけど、何かに関係したのだろうか?
「あら、覚えてくれてたのね。綾峰桜・・・・いや、今は綾峰桜夜かしら?」
「お前、何か、知ってるな?」
「いいえ、私が知っているのは、ここからの脱出方法だけよ。それが出来るのは、私だけだけどね。」
「ふーん・・・・・」
と何故かうなづく
「じゃあ、連れてってもらおうか。」
といったらレークは
「ええ、いいわよ。ただし・・・・・・」
「「「ただし?」」」
3人の声が重なった
「誰か1人がそれ以外の2人に殺されて、死んだら、その2人は下の場所に返してあげる。」
「「「!!!!!???」」」
そんな・・・・・・・・・・・っ!!
NO7へ続く
夏美side
「いったぁ・・・・・・・」
え・・・・っと、確か、私は聖良の隣にいたらしく、地割れのようなもので、二人とも、落っこちそうになった。それで、桜夜が手を伸ばしてくれたのにも関わらず、三人で落っこちてしまったと・・・・・
いうわけだな。
「・・・・・・・・・降りて」
ふいに声が聞こえた。聞こえる下の方をみると
聖良と桜夜の姿があった。
「わぁぁぁぁぁぁぁ!!ごめんごめん!!」
慌てて、降りて、ペコッと頭を45度下げて二人に謝罪した。
「いってぇ・・・・・・・・」
桜夜が呻くそれに聖良は
「だ、大丈夫・・・・・?」
「嗚呼、なんとか・・・・・・・!?」
最後の「か」が異様な発音になった。
桜夜が向いている方へ体を動かした
「「!?」」
ビックリするのも無理はない。だって――
―悪魔が3体此方(こちら)へ向かって来るのだから
その悪魔の奥に水色の光が見えた。
しばらくして見えるようになった。
どうやら女の子のようだ。口元が動いているので、何か、喋ってる・・・・・いや、唱えているの方が正しいのかもしれない。って、言ってる場合じゃなかった。
私達と悪魔の距離は、もう5m弱となってしまった。
「・・・・・・・・仕方ない。聖良、持ってるか?」
?なんの話だろう?
「ええ、大丈夫。」
「夏美は後ろにいろ。俺等が片付けるから・・・・・いや、目を瞑っておいた方がいいかもな。」
「え?あ、うん。」
目を瞑る際、少しだけだけど、桜夜は銃、聖良は剣を握っていたような気がした。
聖良side
KJは基本銃なのだが、私は残念ながら、銃はあまり扱いが慣れていない。
それを、おじい様に相談したら、新たな機能を追加してくれた。
私の得意分野の剣に変わるようにしてくれた。
妖精という妖精はいないけど((
なんだか覚醒するらしいから、気長に待てって言っていたから、てか、妖精とかっていても意味とかなくね?って桜に言ったことがあるそしたら
『人には絶対話せないことの一つや二つはある。それを話して理解をし合う。そして、信頼しあう。これ、重要なことだから。』
と言っていて、意味が分からなかった。
その剣で悪魔を切り裂かないといけないわけだから結構、接近戦だ。
だから、ある程度、実力がないとな・・・・・・・・・・
さぁ、勝負開始だ・・・・・!!
NO6
桜夜side
私・・・・いや、俺は、小さいころから、男の子のような性格だった。
そのためか、4歳の頃から、銃の使い方を叩き込まれ、もう、12年になる。
俺は、愛用のライフルを常に持ち歩いていた。
もちろん、学校のときは、校長にばれないように。
それに伴って、友達がいないのも事実であった。
まぁ、過去より今だ。
俺の余地夢からすると、ここから、嫌な予感しかしなくなった。
((ガラガラガラ!
ほうら、床が崩れ始めた。
「ゲームの始まり・・・・・・」
ゆずはがそういうと、床が無くなる。いや、違う
俺は崩れていく方へ走り出した
そして、二人の手を引く
「ばっかやろう。何、落ちそうになってんだよ!」
俺が力強く叫ぶと
「だって・・・・・・!ってきゃぁぁぁ!」
俺が手を差し伸べたのは無意味だったみたいだ。
三人は深い闇に落ちていった
ゆずはside
「最初は桜夜さんと夏美さんと聖良さんかー・・・・・」
落ちたのを確認すると
「入ったからね、レーク」
「了解」
と小声で言った。
地下へ続く穴。
三人は生きて帰れないとは思うけどね。
と言い、微笑んだ
NO5へ続く