【流行のダイエットはほとんどが失敗に終わる】
さまざまなダイエットに挑戦してことごとく失敗?テレビで見かけるダイエット法は、スポンサーの利益になるようなものが多く、何かの商品の購買力を高める目的の場合がほとんどです。
また、誰でも最初に思いつくカロリー計算ではお腹が空いて続かないし、かなりの運動量でないと「運動による減量」は難しいでしょう。
「低糖質ダイエット」も一時的な効果があったとしても、後々体重は増え出し、便秘や低エネルギー症、心臓発作などで亡くなる例が数多く報告されています。
「低糖質ダイエット・糖質制限食の危険性」
http://ameblo.jp/rawvege/entry-12112287169.html
断食はもっとも解毒を促進させ痩せることができますが、ほとんどの方が空腹に耐えられず、1日ももたずに途中で諦めてしまいます。空腹をある程度抑えることができる「酵素ジュース」断食は高価だし、体力や頭を使う仕事をしているとなると、断食中安静にはしていられません。しかも、糖尿病や低血糖ぎみの方はフラフラし、転んで怪我をする場合もよくあります。
やはり、安全なのは「毎日の食事を変えて」自然に、無理なく痩せていくことなのです。
【80:20の法則】
「80対20の法則」をご存知でしょうか?
食事療法としてのローフードを推奨する米国の自然療法施設では、ごくふつうにこの法則は使われています。
その80:20の法則とは、主に次の4つです。
1. 食事:運動
2. アルカリ性:酸性(食品)
3. 生:加熱
4. 腹八分
【食事:運動】
米国で多くの方が経験されたことですが、運動なしにローフード中心の食事に変えると痩せすぎてしまうことがあります。必須栄養素をベースとした栄養学を学び、適度な運動を行い、生活習慣にあった量のローフードを取り入れることが大事です。運動不足であるという自覚があれば、有酸素運動を中心とした軽く汗をかくぐらいの運動から始めましょう。運動だけで体重を減らすとなると、プロの運動選手にちかい運動量が必要になってきます。運動で痩せようとは思わず、食事の内容を変えていくことがもっとも大切なのです。
【アルカリ性:酸性】
アルカリ性8割、酸性2割の食事内容にすることで、血液のpHバランスが取れ、代謝がより活性化します。
私たちの体は「代謝による副産物として酸を生成する」ようにできています。呼吸することで酸素が二酸化炭素になり、食べ物や代謝の副産物からは尿酸、乳酸、アセト酢酸、ピルビン酸、炭酸、酢酸、酪酸などの酸が形成されます。それらの体の中に蓄積された酸を効率よく中和するのにアルカリ性食品が必要になってくるのです。
そういったものを摂らないと、酸は細胞や組織、内蔵、血液などにダメージを与えていきます。その酸を中和するために骨や歯からカルシウムを溶かしたり、余分な酸を脂肪の中に溜め込んで害が広がらないようにしているのです。
多くの野菜、特に生の葉野菜が強いアルカリ性食品に分類され、根野菜や数種類の果物などがそれに続きます。酢、アルコール、コーヒー、動物性食品・乳製品、砂糖、添加物、米、小麦などは高い酸性食品に入るので、なるべく摂らないか、もしくは食事の重量の2割以下になるように調整しなければいけません。
【生:加熱】
生菜食をいきなり80%というのはかなり難しいので、まずは50%を目指しましょう。山盛りのサラダ、スムージーなどを取り入れることで可能になってきます。日本では陰陽論の影響が根強く、「体の冷えが万病のもと」と考えられ、生野菜は体を冷やし免疫力を下げるとされています。しかし、風邪を引いたら熱が出るように(体内に毒素が溜まり免疫力が落ちているので風邪をひく)、健康であれば自然治癒力や恒常性が働き、体温は必要なときに上昇するのです。体温が上昇することにより代謝酵素が活性化。免疫力が高まり、体に溜まった酸を溶かし、解毒が促進します。
生野菜の食べ過ぎで冷え性になった人はいません。問題は血液の状態、運動不足による筋力低下、腸内環境の悪化による自己免疫疾患や酸のダメージによる甲状腺機能低下にあるのです。抽象的な陰陽論がどうしても好きなら「生きている食べ物=ローフード」を陽とし、加熱して生命力を失った食べ物を陰としましょう。また、体に炎症を起こしているのなら、それは「体の中で毒素を燃やしている」のですから、抗炎症作用があり毒素の少ない陰性の食べ物が必要になってくるはずです。
葉緑素が豊富で、栄養価やアルカリ度が高い葉野菜を中心に、その他の野菜・果物を組み合わせることで血液の質が改善し、ひどい体の冷えや体調不良もしだいに消えていくでしょう。
アボカドやバナナ、浸水させたナッツ類でカロリーを補い、できればドレッシングなども市販のものではなく、タヒニ(胡麻のペースト)、やアボカドをベースに、ノンオイルのものを作ります。酢は強力な酸性食品であり、酢の中の酢酸と砂糖が唾液酵素プチアリンの分泌を止めてしまうので、酢ではなくレモンやカボスなどの柑橘類を使いましょう。
レモンの酸の成分であるクエン酸は簡単に代謝され、残りの成分はアルカリ性なので、レモンはアルカリ性食品に分類されます。
生で食べることにより、食物酵素、ビタミン、有機結合ミネラル、ファイトケミカル、生命電気エネルギー(私たちの体も電気エネルギーで動いているという理論から)などもバランスよく摂ることができます。
【腹八分】
「少食に病なし」といわれるように、質のよい食べ物を適度にとることが健康の秘訣です。ウィスコンシン大学の赤毛ザルを使った実験では、腹七分で育てたサルは好きなだけ食事を与えたサルに比べて寿命が1.6倍に伸び、コーネル大学のネズミを使った実験では、食べるカロリーを6割に抑えることでネズミの寿命が約2倍にもなっているのです。また、原生動物や微生物、昆虫でも同じような結果が得られています。
「腹七分で育てたサル」左
「腹いっぱい食べさせたサル」右
しかし、ただ食事の量を減らすというのはかえって危険で、必要栄養素を満たしたクオリティーの高い食べ物を選ぶ必要があります。「カロリーが低く、栄養価が高い」となると、有機栽培の小松菜やブロッコリー、スプラウトなどの葉野菜を中心に、穀類、豆類、イモ類、海藻類、栄養価の高いスーパーフードなども適度に加え、汚染されていない天然の魚介類を少量摂るぐらいが丁度良さそうです。
【参考資料】
●Alkalize or Die – Dr. Theodore Baroody
●The pH Miracle – Dr. Robert Young
ダイエット(減量)は、病気の予防策の第一歩です。バランスよく組み合わされたローフードの食事を取り入れることにより、しだいに適正体重で安定するようになります。
ローフードの食事法は「がんの食事療法」として始まった歴史があり、いまでもたくさんの米国の自然療法の施設が取り入れています。多くの方が糖尿病、高血圧、心臓病、認知症、アレルギー、がん、他さまざまな不治の病といわれる病気を克服され、年々米国の癌死亡率を減少させているのです。
「食事療法としてのローフード」を学びたい方は、ぜひ私のローフード教室へお越し下さい☆
ダイエットにも抜群の効果がありますよ!![]()
「ヒーリング・ローフード教室 ナチュロパス」










