運命のPokka GT決勝

僕はスタートをヘアピンで写し、最果ての地、秘境スプーンコーナーに向かった。

このコーナーは鈴鹿サーキットのグランドスタンドから一番遠い位置にあり(幻の大地、デグナーを除く)

未開の地、スプーンコーナーで観戦する人間は物好きな人か目の肥えた人達だろう。

何しろ秘境なのだ。

ベンチなどなく、座る場所は大自然。

しかし、約束の地、スプーンコーナーは条件が合えばいい写真が撮れるのだ。

西に位置している為、夕方には西日が入り、マシンをオレンジ色に染めあげる。


当日は西日に期待できそうにないが、とりあえず向かったのだ。


あの日の約束を果たす為。


そんな約束してないけど。


そんなこんなで、撮影してたわけです。スプーンコーナーで。

そしたらなんかカメラが雄叫びをあげるんですよ。

で、よく見たらバッテリー残量表示が空になってたんですよ。

もうね、アホかと。馬鹿かと。

お前な、バッテリー残量0如きでカメラとしての役目終えてんじゃねーよ、ボケが。


と、某コピペに便乗してしまったのですがそんな訳なんですよ。カメラに罪はないですよ。


僕の戦いはここで終えた。

敗者はただ去るのみ。

敗者の烙印を押された僕は重い足を引きずりグランドスタンドへ戻った。

そういや過去撮影中一度だけシャッターが壊れて撮影できなくなったことあったなー...。


仕方なく僕はGPスクエア広場にある大型ビジョンでレースをただ黙って見てた。

ただこれが面白い、普段撮影に夢中でレース展開がどうなってるか分からない事が多々あったのだが

映像だと全て手に取るように分かる。

感動。

しかもすごいレース展開。

僕史の中でベスト3を争う、マジで。

簡単に言えばトップを独走していたペースの上がらないHONDAさんを2位のイケイケなNISSANさんが

残り2、3周で追い越すか越せないか、ギリギリの瀬戸際だったんです。

で、最後の最後にしばらく降ってなかった強い雨が降りNISSANさんが「この雨じゃ無理だよー」ってなって

何とかHONDAさんが逃げ切ったというレースでした。

いやーHONDA党の僕としては本当手に汗握りました!!もうバッテリーの過ちは帳消しだ!

僕は浮き足立って車に戻った。


だが、僕の戦いは水面下で続いていた。そしてそれが僕を精神的に追いつめていく。

駐車場を出る際、フロントガラスに曇りが出ていた。

「しばらく走ればクリアになるだろう」とペーパードライバーな僕は安易に考えていた。

が、しばらく経っても一向に良くならない。

仕方なくタオルでゴシゴシこすったりクーラー消したり窓を開けてみたりしたが変わらず。

前が全く見えない中、前の車のテールランプだけを頼りにひた走る。

どこかに停めようにも周囲の状況が見えない。

もはや自分の走行しているラインが車線どおりなのかも分からなくなってきた。

追いすがってくる後続車、逃げ切りを図る前走車。


万事休す


その時、ふと母の顔が頭をよぎった。

僕は道交法糞くらえで走行中に母に電話をかけた。

「フロントガラスの曇りが取れないよ!もうこれ以上走れないよ!!」

母「フロントガラスに向かって風あててみ。」



母の力は偉大


$ハイパーアシスタントの憂鬱


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$ハイパーアシスタントの憂鬱


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$ハイパーアシスタントの憂鬱
8月21日

Pokka GT決勝日

$ハイパーアシスタントの憂鬱


カメラのバッテリー残量は表示で半分になっていた。

しかし、カメラのバッテリーパックにバッテリー2個挿し態勢だったのでわずかながら望みはあった。
(普通にカメラに一個ずつバッテリーを入れるより2個同時に入れてたほうが長持ちするのだ)

さらに僕の経験上、スナップ撮影だがバッテリー残量が点滅状態でも朝から夕方まで撮影できた実績がある。

さらにさらに僕の撮影方法はバッテリーに優しい、連射はしないしあまり液晶の確認もしない。

経験と実績に基づく超理論的な推測、僕の弾き出した計算は寸分の狂いもなかった。

もはや迷いなどなかった。

この日も早朝まで雨が降ったり止んだりしていたが7時頃には収まって空も回復してきた。

出撃

僕は気分新たに出発した。

9:10 スーパーFJ決勝

ス コ ー ル 襲 来

うあああああああああああ(´;ω;`)


ここで「いい加減カッパなり傘なり買えよ馬鹿、会場にいくらでも売ってるだろクズ」って思ってる方、

正論、ごもっともです。


しかし僕にはMOTTAINAI精神が宿っており
「いいカッパは家にあるし今高い金を出してしかも性能の悪いカッパを買っても結局使わなくなるだけだ」
と、頑なに雨具を買う事を拒んでいた。


結局今日もずぶ濡れになることを選択し、来たる10:00~のPokka GTフリー走行に挑んだ。

依然バケツをひっくり返したような雨は降り続いている。

GTフリー走行が終わり、迎えるGT Asia決勝。

正直、後のPokka GT決勝(メインイベント)ことを考えればバッテリー温存作戦としてGT Asiaの走行を撮影しない、という手もあった。

しかしこの頃には雨が小降りになっていたし何より

俺はいつだって攻撃表示なのだ

12:20、GT Asia決勝終了。



バッテリー残量が残酷に点滅していた

$ハイパーアシスタントの憂鬱
楽園
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GT Asia 決勝スタート
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相変わらず降ったり止んだり
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SC勢(レクサスのチーム)は大人しかったなー
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また雨がひどいことになってきたよ(ノω・、)
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予選でPPを獲得した46号車。この雨の中、勢いある走りが印象的でした
おめでとう!くもりはあめにしんかした!

Fuck!!!!!!!!!!!!!

GT Asiaの決勝が終了した頃には雨はスコールと化していた。

経験的に、この雨はヤバい、と思った。雨量が情熱的すぎるのだ。

僕が濡れるのは一万歩譲っていいとして機材が濡れるとマズイのだ。


そう、つまり僕は雨具を準備してきてなかったのだ。

カメラ用の雨具とカッパ(←伝説の生物的なカッパじゃないよ)は神奈川の部屋にあり、実家には何もないのだ。

さすがに実家に傘くらいはあるけど邪魔になると思って持ってこなかった。

万事休す

しかし僕も幾度となく鈴鹿で死闘を繰り広げてきた経験を持つ。死角は、ない。

こんなときのために...

「で・・・出たあああああああ!!」
「45Lポリ袋やあああ!!」
「さすが、さすがやでえええ!!」

僕は鈴鹿に来るときにポリ袋、いやゴミ袋を買っていたのだ。

何度も言うがこの僕に死角はない。

僕は手早く機材をゴミ袋でプロテクトし、来たるPokka GTの予選に挑んだ。

無論、機材はいいが僕は雨ざらしである。短パン、ポロシャツというふざけた格好のまま。

ゴミ袋でコーディネートをしてもよかったが社会的にマズイな、と思って止めておいた。


波乱のPokka GT予選スタート


僕はそそくさと屋根がある場所に逃げ込んだ。

雨すごいんだもん(´;ω;`)

というのも僕がプロテクトした機材はいとも簡単に非情な雨に侵入を許したのだ。


万事休す(←書くことに迷ったら使っている傾向がある)



しばらく怒濤の雨が降り続いていたが段々と小降りに。

僕は機材を再度プロテクトし直し、そそくさと戦地へ舞い戻った。

「天は我の味方!!」

しかし、数分後には再びホームラン級の大雨が。

(´;ω;`)



結局、午後からずっと降って止んでの繰り返しだった。

レース終了後、この濡れた身体、いや濡れていたのは心だったかもしれない。

ま、どーでもいいけどそういった諸々を乾かす為に車へ逃げ込んだ。

いやーいいもんですよねー車って。

当日は次の日の為に車中泊。

初めての車中泊で僕はすっかり浮かれていた。

修学旅行気分で寝床を作ったり、恋話の段取りをしていた。


しかし、僕はここで一つの事実に直面する。




カメラのバッテリーを充電する環境が、それどころか充電器すらない。



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Pokka GT予選
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水柱が...。
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これピントがあってたらもっと良かったと思うんだけどなぁ...。
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雨の凄さが分かって頂けたらというか分かってほしい画像
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GT500クラス、PP獲得の(単純に言えば一番速いタイムを叩きだした)S Road MOLA GT-R
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前夜祭での一コマ。左側の白い服来て笑ってる人が近藤真彦いわゆるマッチ。