洗濯をし、掃除をし、出社した旦那さんがちょっと立ち寄り、コンビニへ行き、お昼頃させ、お風呂を済ませ、夕飯の支度をし、1日が終わる。


娘は、ごろごろすることを覚えた。

朝のひとときを夫婦で過ごしていると、ベッドから「ままー」と呼ぶ。


「誰か呼んでない?」

笑いつつ、はあい、とお迎えに。
人間が、1人増えた実感。


いつも少し早く布団から抜けて、部屋を温めておく。

ぬくいカーペットの上で、転がったまま動かない娘。
横目で教育テレビを鑑賞。

誰が教えたわけでないのに、ごろんごろん。
転がっている。

「楽なこと、覚えたんだね。」

誰に似たんだ、と笑いながら責任を押し付けあう。


気付くと、いもむしパイちゃんはカーペットのはじっこまで移動していた。


今日はすき焼きにした。

「子どもって、本当にかわいいねえ。」

旦那さんが最近よく言う。

その言葉がどんなに励みになるか、きっと彼は知らない。


まねをしてみる。

けれど、私にはできない。


娘は、何気ない時に、かきんこきん、する。

人差し指を、かきんこきん。


指の付け根の関節を、くにくにと曲げる。

最初は、何かおかしいと、驚き慌てた。

でも、よく観察すると、関節をコキコキと曲げて遊んでいるだけだった。


「え~。こわーい…」
呟きながら、ちょっとまねしてみる。

私は、右手の中指と薬指の、第一関節のみ、できた。

普通は滑らかに曲がる関節に、ちょっと力を入れて。

かきんこきん。


パイをしながら、横目でテレビを見ながら、たまに自分の指を眺めている。


「あ、い、う、え、お~ぅ!」

不思議な技をもつ彼女は、今日もご機嫌に、遊んでいる。

昔と変わったこと。

もしかしたら、私、チョコレート、前ほど欲さなくなった。


前は、板チョコ一枚とか余裕で完食していたけれど、最近あまり買ってない。

チョコレートと言えば、旦那さんがガサゴソ開けるプッカやコアラのマーチをつまみ食いする位。


たまに食べたくなって、冷蔵庫やお菓子棚からひとつふたつ。

『嗜好品』と呼ぶにふさわしい食べ方。

が、出来るようになった、三十路。


で、最近のはまりもの。

粕汁。
甘ポップ、塩ポップ。
さつまいも。
キャベツ。
グミ。

これらさえあれば、生きてゆける。


実は何も変わっていないのか。

そんなことを思い今日も1日が過ぎてゆく、冬の日。