こんにちは!

1月となり寒さがますます厳しくなってきました。

倉敷はまだ雪が降らず、雪晴れの空がすがすがしく、寒いながらも気落ちのいい毎日を迎えています。

 

今月も房仙先生のもとで書道の新たな魅力を学ばせていただきました。

去年から硬筆とかなも学び始め、基礎基本さえしっかり覚えれば漢字も仮名も硬筆も、端的に言えば書道ができるようになるのではないかと思います。そこにワクワクする好奇心を持てるようになると、書道の知識が広がり、必死でやり続けると自分の字がもっと豊かになることが改めてお稽古で習いました。

 

今月も顔真卿(709〜785)によって書かれた麻姑仙壇記(まこせんだんき)からの という課題です。は『蛇』の異体字で、は『蝉』の異体字です。

読み方は『だせん』で、『蛇蝉如くなるあたかも蛇や蝉が脱皮するよなものである』という意味です。

今月も顔真卿の特徴である燕のしっぽが違う形で出ていて、書道の奥深さに感心ししました!

 やはり書道家は自由人だなと思いました。

 

麻姑仙壇記の字は拓本した字で、以前はどうしても線の周りにがたがたしているところや細い線から急に力強く太くなる部分を招くのが難しかったです。何十枚書いても、先生に違う…違う…と注意されました。どうすれば書けるようになるかお聞きしたところ、先生がおっしゃっていたのは『目の付け所が悪いからです。』ということです。

自分が見ているところが違いました。

お手本の一つ一つの線を手持ち拡大鏡で見て覚えたら!と思い真剣に見て覚えました。結果はそれでもだめでした。

その際房仙先生がこう教えてくださいました。

目でみるところではなく、心の中で私が物事をどう見ているのかというのが書道においては最も大事なことです。

やる気をなくして進められるものは世の中にありません。

 

納得しました。顔真卿の字が好きになるしかありません。強く興味を持てば強い線も出せると思いました。遠慮も大事なことですが、顔真卿の場合は遠慮しなくてもよいのではないかと思いました。

大好きな書道のここが苦手ですと言いたくない私です。最初お稽古の時から何でも書けるようになりましょうと先生がおっしゃっているからです。

 

さて、近頃になってから顔真卿も完璧ではないが、以前よりうまく書けるようになったと思います。

ここで少し気になり、ダメダメだった時の字と今のを比べてみたくなりました。

やはり以前は遠慮しすぎだなと思いました。

 

お稽古は、書けると自信がある人も、書けず落ち込む人もみんなが一つの気持ちになり、自分なりに書に向き合える不思議な時間です。褒められても、注意されても笑みのあふれる顔でさよなら!といえるところです。

 

 

さて、最後になりますが

あと一週間、1月22日に山形県米沢市にて房仙先生の雪上揮毫の会がおこなわれます!

房仙会の尽きせぬ魅力を体験したい方、ぜひお越しくださいませ!