愛しのSlingerland | オーバー環の音楽人生

オーバー環の音楽人生

役職定年になった途端にコロナ禍、料理人も続けつつ音楽活動にハマっています。

東京時代、もう学生でもなくまだ料理人でもない頃、池袋サンシャインシティにあったYAMAHAであるドラムセットに一目惚れ。

色は純白、ドラムといえばゴツいイメージだが何となく優雅で華奢な雰囲気、なぜ、どんな算段をしたのか記憶にないがいつしかそのセットは私の6畳一間のアパートに運び込まれていた。

 

当時1$=240円くらいだったかな、中古とはいえ22キック、12、13タム、16フロアの4点で198000円くらい、安いと思った。

 

オールメイプルでもちろんラジオキングじゃないから単板ではないだろう、しかし何のミュートも必要ない叩き手を包み込むような甘い音がした。

 

凸ヤマ師匠の初ソロアルバム、「Neo  Conservatism」でスタジオに持ち込ませていただいて2曲叩いてる。

 

セットもさることながら惚れ込んだのはこのツィンタムホルダー。

 

このボールをクランプで挟み込む形式はDWやYAMAHAで採用され

有名になるのだが、Slingerlandが最初じゃなかったかな。

可動域が大きくセッティングしやすい、そして何よりこのフォルムの

美しさ、まさしく機能美である。

 

もし夢が叶ってドラムセットが手に入れられるとしたら迷わずこのメーカー、しかもこのホルダー付きを選ぶな。

 

そんな夢を今でも見させてくれる、今はGibson傘下で潰れてはいないらしく、今年ラジオキングスネアの復刻版を発表したみたい。

セットも頼む、このホルダーも復刻で。

 

何の楽器にしても憧れの要素が一番強い、そしてそんな楽器にかつて

触れられた事だけでも大きな糧になる。

 

若い時の無茶はしてみるもんだ。