傷つきたくなければ、どんなに好感を抱く人でも、
軽々しく心を開いちゃいけません。
この人は特別、と思っても自分がその人にとって
特別な存在になれるとは限りません。
求めれば求めるだけ、自分が一番欲しくない答えが
返ってきたり、そそくさと帰り支度を始めたり、
見たくない背中を見る結果に終わってしまいます。
それでも、人はいつかその辛さを忘れ、また、
違う誰かに閉ざした心を開いてほしくなります。
そしてその結果もまた、誰にも分かりません。
恐れずに、何度でも、人を好きになってください。
決して心を閉ざさずに。
でないと「心の磁石」が磁力を失います。
誰の心も、何も引きつけなくなってしまいます。
輝きも鈍ってきます。
一人で、どんな荒波も乗り越えていけるほど
人間は強くありません。
あなたの歓びも、悲しみも、きっと誰かが見ていて、
どうしようもなくなったら手を差し伸べてくれます。
人と人の間には磁力があります。
強かったり弱かったり、プラスだったりマイナスだったり。
でも、人間の心は鉱物ではありません。
どうか自分の磁力を強くしてください。
摩擦でしか強くならない磁力を。

最近若い子達から相談されたり、成り行きを見守って感じた
雑記です。
志村喬という俳優が「生きる」という映画の中で、ブランコに
揺られながら歌った「ゴンドラの歌」。
「命短し恋せよ少女(オトメ)・・・」
傷つくことを恐れちゃダメだよ。
若い君たちは全然気付かないだろうが、オジさんは
もう一度言う。
人生に無駄な事なんか何一つないのだから!