02. ベートーヴェン人物列伝《音楽編》【2023 ベートーヴェン】

ベートーヴェンの音楽が偉大な理由は？

果てしなく新しい音楽に
向かって進んだ音楽の聖人
『ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン』

そしてベートーヴェンの魂と感情が込められた
オリジナル音楽をベースに繰り広げられる
「ベートーヴェン; Beethoven Secret」

⚜ベートーヴェン人物列伝《音楽編》⚜

自ら音楽家の価値を高め
今もなお強力な生命力を持った
革新的な音楽を作り出したベートーヴェン！

開幕を待ちながら、興味深く役立つ

人物列伝シリーズと共にしましょう！

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

02. 人物列伝《音楽編》

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

古典主義音楽の完成

ベートーヴェンはハイドン、モーツァルトと共に
古典主義音楽を完成させた
3大ウィーン古典派と呼ばれる。

生涯9つの交響曲を残したベートーヴェン。
ハイドンが
108個の交響曲を残したことに比べれば
かなり少ない数の曲だが
難聴という障害を克服し
新しい形式の音楽を作った

ということに意味がある。

ベートーヴェンの初期作には
ハイドンとモーツァルトの影響を多く受けた
古典主義音楽の形式が定着し
以後ここに彼だけの個性を加えて
ロマン主義の火蓋を切った。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

個性と革新の音楽

特に聴覚障害の絶望の中で
ハイリゲンシュタットの遺書を作成した
1802年以後
本格的に自分だけの音楽世界を広げ始める。

この時期（1802-1812）を
しばしば「英雄的時期」と呼ぶが
運命を克服しようとする
ベートーヴェンの意志が投影されたような
強くて壮大な音楽が特徴だ。

代表的な交響曲第3番「英雄 (1805)」は
一般的な交響曲の2倍を超える
50分の長い演奏時間
短調から長調に移る果敢な展開方式
新しい楽器配置など
大きな変化で観客を驚かせた。

このような大きな変化に対して
難解で理解できないという
否定的な反応と
新しい音楽に熱狂する
肯定的な反応に分かれた。

しかし、その後もベートーヴェンは
人々の反応を気にせず
自分の個性を追求し
従来の形式にとらわれない音楽を
続けていった。

ベートーヴェンの革新的な試みは
聴覚がほとんど失われた状態でも
止まらなかった。
その結果、最初に交響曲に声楽を編成した
交響曲第9番「合唱付き (1824)」を
長い年月をかけて完成することができた。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

自由な音楽家の時代

ベートーヴェンは最初の
「自由な芸術家」と呼ばれている。

ベートーヴェン以前の音楽家は
王宮と貴族に従属して生計を立てていた。
社会の変化によって中産層と新興貴族が
新しい音楽を楽しむ需要者として浮上し
楽譜の販売、演奏会の開会などが活発になり
これが音楽家の独立につながった。

このような社会的変化に加え
ベートーヴェンは自ら
音楽と音楽家の価値を高めた。
著作権の概念なしに
楽譜が販売されていた状況で
作品に番号を付けて正当な権利を得て
貴族たちに後援されながらも
彼らに絶対的に服従しなかった。

ベートーヴェンを熱烈に後援した
リヒノフスキー侯爵が
フランス将校のための演奏をお願いすると
ベートーヴェンはこのような言葉を
投げ捨てて出てしまう。

『貴族は何千人もいるが、
ベートーヴェンはたった一人だけだ！』

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

音楽の聖人、悪性ベートーヴェン

後代の音楽家たちは
ベートーヴェンの音楽の壁を
乗り越えなければならないという
プレッシャーを抱えながら
彼が残した挑戦的な音楽様式に
多くの影響を受け
ロマン主義音楽で進んだ。

ベートーヴェンの音楽が誕生して
200年余りが経った今も
ラジオ、店内など
時間と場所を選ばず流れる彼の音楽は
依然として強力な生命力を持って
私たちと共存している。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

ミュージカル「ベートーヴェン」には
ベートーヴェンの音楽がどのように
溶け込んでいるのだろうか？

『すべてのナンバーは
ベートーヴェンの原曲に基づいている。
原曲にはベートーヴェンの
魂と感情が込められているため
観客が彼の感情とキャラクターに
移入できる地点を探すためには
原曲を使わなければならないと思う。
必要な時はメロディーに苦心し
自然につながるように作業した。

このような過程を通じて
クラシック音楽が現代的な感性とも
出会えるようにしたかった。
観客がベートーヴェンという人物を
今日のロックスターのように感じて
眺めてほしい。』

作曲家シルヴェスター・リーヴァイ
(SYLVESTER LEVAY)

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」第2楽章
Sonate für Klavier No.8 "Pathetique" Op.13 (1798)