Mantaray | Born of Frustration

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Artist: Siouxsie
Album: Mantaray
Year: 2007
Genre: Alternative Rock, Art Pop, Jazz Pop, Post-Punk, Pop Rock, Glam Rock


元Siouxsie and The Banshees、元The CreaturesのSiouxsieによるファーストソロアルバム。このカバーアートは2023年のリイシューのものです。Siouxsie and The Bansheesが名盤を生み出してたのは86年の「Tinderbox」までで、90年代は正直輝きを失っていたと思います。Siouxsieの「Mantaray」はBansheesの後期作品よりも良いです。このアルバムにはGavin Fridayの「Shag Tobacco」やMarc Almondの「Open All Night」やDepeche Modeの「Ultra」に通じる魅力があります。全体としてはジャズの要素を取り込んだグラマラスで少し退廃的なアートポップ。このダークな雰囲気はBansheesの後期に欠けていたものなので、「Mantaray」はゴスクイーンSiouxsieの復活と呼べる素晴らしいアルバムです。1曲目のInto a Swanと2曲目のAbout to Happenはアップテンポなオルタナティブロックだけど、3曲目以降はジャジーで妖しげなアートポップが続きます。後半はメランコリックなバラードもあるので、その点もMarc Almondに通じる音楽性です。妖艶で年齢と共に落ち着きと深みを増したボーカルは唯一無二の魅力を放っています。自身で「スージーの7歳から現在までの人生を描いたもの」と語る通り一枚の中に様々な要素を詰め込んだアルバムだけど彼女のオンリーワンの個性的なボーカルによりまとまりが生まれています。