Of Pillars and Trees | Born of Frustration

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Artist: Brodequin
Album: Of Pillars and Trees
Year: 2024
Genre: Brutal Death Metal


アメリカのブルータルデスメタルバンドBrodequinの4枚目のアルバム。20年ぶりのアルバムで既に多くの称賛を得ています。長いブランクを感じさせない熱量で相変わらずノイジーでありつつ更にヘヴィーに進化しています。これまでと同様に中世の拷問と処刑をテーマにしていて今回のタイトル「Of Pillars and Trees」は木を使った残酷な歴史的拷問方法に基づいています。カバーアートはJosé de Britoの1895年の作品「The martyr of fanaticism」で、ポルトガルのシアード美術館の許可を得て使用しているとのことです。Brodequinは最初の2枚でChad Wallsの素晴らしいドラムパフォーマンスがあったけど「Methods of Execution」のドラムは弱くて全体としても味気ない印象でした。Brodequinは良い意味で垢抜けないサウンドが持ち味だったけど今回はさすがに垢抜けて小綺麗になっていてより多くの人に伝わるようなダイナミックなアルバムです。ほんのりブラックメタル的な整合感も加わっていてダークで叙情的かつ芸術的な雰囲気もあります。新しいドラマーBrennan Shackelfordはまだ27才と若いけど演奏能力を高めるために凄く練習したと語り、Mike Baileyのヘヴィーかつグルーヴィーなギターに負けじと力強く破壊力があるので実力者だと思います。Jamie Baileyのボーカルにも全く衰えが見られず深みのあるブルータリティーを感じられます。他のブルデスバンドとは異なる専門的で歴史的な拷問と処刑方法について歌われるので歌詞を読みながら聴くとよりBrodequinの描く世界に入り込めます。