Straight to the Ass | Born of Frustration

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Artist: Artery Eruption
Album: Straight to the Ass
Year: 2023
Genre: Slam Death Metal, Brutal Death Metal


アメリカのスラム/ブルータルデスメタルバンドArtery Eruptionの4枚目のアルバム。前作「Driving My Fist Through Her Chest」以来14年ぶりのアルバムです。その間Brian MohlerはDevouring HumanityやMohlerで活動していました。弟のGrant MohlerはDevouring Humanityの2nd「Eradication of Living Human Shit」には参加していません。本家のArtery Eruptionも2009年に抜けています。今回の「Straight to the Ass」の布陣はギターとベースをBrian Mohler、ドラムがExcoriationのDaniil Marchenko、ボーカルがExcoriationのKing Bongという3ピースです。Artery Eruptionはプロダクションに賛否があるバンドで徹底したローファイでロウなサウンドを持ち味としてきました。ローファイにはローファイの良さがあると思うけど、前作「Driving My Fist Through Her Chest」に関してはそれすらも感じられないひ弱なサウンドでリハーサルテープのようでした。あれが好きな人もいるだろうけど自分としてはその後のDevouring Humanityのがよほど魅力的なバンドでした。「Straight to the Ass」はそのDevouring Humanityの延長にあるサウンドです。ローファイではなく普通にダイナミックで迫力のあるスラムデスメタルです。Devouring Humanityの2ndよりも完成度は高いし、まず何よりKing Bongのボーカルパフォーマンスが素晴らしいです。Excoriationの時とはボーカルスタイルを変えていて、若干地声を残すことでよりグロテスクな印象を与えています。Brian Mohlerのギターリフの質も上がり、Devouring Humanityでの重さに拘ったスローからミドルのスラッジ路線の追求が生かされています。