The Medication | Born of Frustration

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Artist: Syphilic
Album: The Medication
Year: 2023
Genre: Brutal Death Metal, Technical Death Metal


アメリカのワンマンブルータルデスメタルSyphilicの10枚目のアルバム。前々作「Empty Nest」が傑作だったので続く「...and Justice for None」も期待していたのですがあまり曲が印象に残らなくて年間ベストには入れませんでした。「Empty Nest」のような緊張感や突進力もなく、ただハチャメチャにギターを弾いているような印象を受けました。もしかするとコロナ禍ということもありレコーディングが上手く行かなかったのかなとも感じました。「The Medication」は前作よりも音に迫力が出ています。前作はBrian Forgueが全て一人で演奏していたけど今回はベースのサポートでBrian Baxterが参加しています。彼が参加するのは2011年の「A Composition of Murder」以来です。その効果もあって前作よりも地盤がしっかり安定している感があります。Syphilicは初期から基本的には変わらず無軌道で何処に向かうか分からない鬼テクニカルなギターとsickなボーカルが特徴だけど、やっぱり曲の良し悪しはアルバムによって違うなと思いました。今回のジャケは大人しいし昔のように「ビーバス&バットヘッド」のサンプリングもないので以前よりシリアスでダークな印象を受けます。歌詞のテイストも昔とは異なるようです。曲の構造面で前作と大きく違うのは一曲一曲が大幅に長くなっていることで、その分展開にも工夫が施されプログレッシブで、昔ほど無軌道でもありません。最後にはMetallicaのShortest Strawのカバーが入ってます。