Artist: Morphogenetic Malformation
Album: Pathogenesis F20.0
Year: 2023
Genre: Brutal Death Metal, Slam Death Metal
ロシアのブルータルデスメタルバンドMorphogenetic Malformationの2枚目のアルバム。上半期ベスト3位に選出しています。ギタリストConstantine Chevardin（Disfigurement of Flesh, Decomposition of Entrails, Traumatomy）が結成したバンドです。現在のボーカルは元Insect InsideのDmitry Borisyukで、ドラムはInsect InsideのDaniil Sementsovです。Constantine Chevardinはまだ30才だけど10年以上キャリアがあり今のロシアのスラム/ブルデスのシーンを担う存在です。「Pathogenesis F20.0」は僅か20分のアルバムだけど一応フルレングスとしてリリースしています。かなり生々しいサウンドながらローファイではなくヘヴィーでダイナミックなのはロシアらしさと言えます。自分がまず惹かれたのはこのプロダクションの素晴らしさ。クリーンすぎず重量感を出すことに成功しています。前作はもっとスラムだったけど今回は複雑でテクニカル寄りのサウンドに成長しています。怒涛の荒くれリフが津波のように押し寄せるので20分という短さはベストにも感じます。ドラムの若さ溢れるエネルギッシュなプレイからも楽曲への真剣さが伝わります。7 H.Targetは今年新たなマスターピースを出したしAbominable Putridityは変わらず人気があり、自分にとってはロシアという国は戦争よりもまずスラム/ブルデスが熱い国のイメージです。You Tubeには一曲しかありませんでした。