Farewell to the Shade | Born of Frustration

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Artist: And Also the Trees
Album: Farewell to the Shade
Year: 1989
Genre: Post-Punk, Gothic Rock


イギリスのポストパンクバンドAnd Also the Treesの4枚目のアルバム。前作「The Millpond Years」と同じく5人編成でキーボードのMark Tibenhamはこのアルバムまでの参加で、彼がアルバムをプロデュースしています。アートワークはJones兄弟が手掛けています。初期と比べるとシンセによる装飾が強くポストパンクでありながらプログレやアートロック寄りのサウンドです。前作以上にバロックでクラシカルになりBelief In The RoseなんかはCoilやDead Can Danceを思い起こします。Simon Huw Jonesのボーカルのナルシシズムにも磨きがかかりメロドラマ的な情感たっぷりに歌い上げています。彼の歌唱スタイルは他のジャンルにはないゴシックロックならではの味わいだと思います。Lady D'ArbanvilleはCat Stevensのカバーで、オリジナルの小ぢんまりしたフォークソングが一変ドラマティックで耽美でトラディショナルな雰囲気に変えています。ここでもJustin Jonesのギターはマンドリンのような音色でCat Stevensをこういうアプローチでカバー出来るのはAnd Also the Treesだけです。このアルバムは以前よりも多様性がありポストパンクの枠には収まらない作品です。歌詞もゴシックな美学で統一されていて、Macbeth's HeadやThe Street Organなどでは詩を読むように歌われます。