Drawn to the Deep End | Born of Frustration

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Artist: Gene
Album: Drawn to the Deep End
Year: 1997
Genre: Britpop, Indie Rock


イギリスのブリットポップバンドGeneの2枚目のアルバム。デビュー作「Olympian」はThe Smithsを思い起こす音楽性が英国でヒットし7万枚を売り上げています。アルバムカバーもThe Smiths風で影響は明らかでした。2年後にリリースされた「Drawn to the Deep End」はThe Smithsの影響を消化してGeneとしてのオリジナリティを強めています。前作よりも全体的に陰気になりメランコリックなメロディーを増幅しています。哀愁たっぷりのバラードを軸に置いていて、成熟と落ち着きを感じるサウンドはブリットポップというジャンルの中では日陰にひっそりと佇んでいます。The Smithsのファンは「Olympian」のが好きなのかもしれません。自分もThe Smithsは好きだけどそこまで大ハマりしたことはないので、「Drawn to the Deep End」のが耳馴染みが良いです。方向性の違いはオープニングトラックに表れていて前作のHaunted by Youは完全にThe Smithsオマージュの軽快でポップな曲だけど、今回のNew Amusementsは7分近いネオプログレッシブな曲です。Steve Masonのギタープレイはジャンルに縛られず幅広いボキャブラリーを感じます。Martin Rossiterのボーカルも静と動の感情の行き来が上手く魅力的なボーカリストです。パワーポップやオルタナティブの要素もあるので、よりSpeak to Me SomeoneやWhy I Was Bornのような内省バラードが引き立ちます。