The Chemical Wedding | Born of Frustration

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Artist: Bruce Dickinson
Album: The Chemical Wedding
Year: 1998
Genre: Heavy Metal


イギリスのヘヴィーメタルシンガーBruce Dickinsonの5枚目のアルバム。Iron Maidenに復帰する前年に発表されました。ジャケはウィリアム・ブレイクによる「蚤の幽霊」を使用してます。このアルバム自体もブレイクに影響を受けて作られていてダークなロマンティシズムに溢れています。ギターはRoy ZとAdrian Smithです。Bruce Dickinsonが影響を公言している伝説のシンガーArthur Brownが一部語りで参加しています。前作「Accident Of Birth」のオルタナティブメタルっぽさから一歩先に行ったディープな陰影を描くアルバムです。Gates Of UrizenはFields Of The Nephilimを思わすゴシックメタル。1998年という時代だけど全くニューメタルやグルーヴメタルにはならずに、むしろプログレやゴシックに近い雰囲気の楽曲はBruce Dickinsonという人間のブレない姿勢と気高さを感じます。Iron Maidenとしての活動だけでは見られなかった顔なのでソロ活動も彼のキャリアには重要です。タイトル曲はNevermoreのWarrel Daneが歌っていても違和感ありません。Trumpets Of Jerichoは映画「チャイルドプレイ/チャッキーの花嫁」で使われてます。ギターの掛け合いの華やかさで勝負するIron Maidenとは違いゴツゴツした重たいリフを中心に組み立てた楽曲はBruce Dickinsonがソロでやりたかったことを詰め込んでいます。モダンだけどモダンにやり過ぎず良いバランスを保っているアルバムです。